[ 宗谷本線 音威子府駅 ]

音威子府に集った同好の士5人。
既に全員が本日の撮影を完了しているので、後は帰るだけです。
乗車するのは、車両火災の影響で長期間運休になっている
特急「サロベツ」の代替となる臨時快速(
9462D)です。
臨時快速は2両編成ですが、この日、前方は
キハ400-503(お座敷車)でした。
普段は
キハ40の2両と聞いていましたが、車両が不足してお座敷列車まで快速に投入しているのでしょうか。
快速はそこそこ混雑していましたが、5人全員が乗車口を分散して乗り込み、席を確保するという
集団の利点を活かした作戦が奏功(笑)して、見事お座敷席をゲット。
少し席を譲ってもらって、何とか全員着席できました。
初めて乗車するお座敷列車に、LM始め皆さんも大喜び。
しかも、お座敷列車は対面式なのです。
お座敷列車の座席配置は、進行方向に向かって直角、つまりロングシート状になっています。
しかし、ロングシートと違って、対面する席は狭いテーブル(掘り炬燵構造)を挟んで向かい合う形になっているので、
むしろ普通の座席よりもみんなで話がしやすいのです。
このため、車内ではますます話が盛り上がり、お酒やおつまみ(B氏やC氏が音威子府で補充されたもの)までテーブルに出て、
ちょっとした宴会状態(笑)。
この列車はあくまで快速なのですが、車両が通常なら団体客専用のお座敷車であることに加え、気の合う仲間もいるので気分的には
ツアーか何かで友人たちとお座敷列車に乗り込んで旅行している感覚です。
その時間の楽しかったこと。
音威子府から終点・旭川までの約2時間、話が途切れることはなく、全く退屈しませんでした。
[ 函館本線 旭川駅 ]


楽しい時間はあっという間に過ぎるもの。
短い間に意気投合した、
楽しい仲間たちとの別れの時間が、ついにやってきます。
旭川からは、LMとK、そしてA氏は
石北本線に向かい、B氏、C氏は札幌に向かわれるからです。
A氏も、乗車する列車は一緒なのですが、LMたちは遠軽下車で、A氏は北見下車。
また、指定席の座席も離れているので、
事実上ここでお別れです。
皆と別れを告げ、Kと2人だけになったとき、急に寂しさが込み上げてきました。
ちなみに、これほど話が弾んだにも関わらず、お互い個人情報に触れるような話は少しもしなかったので、結局、互いの名前すら知ることはなく、電話番号もメールアドレスも交換せぬままでした。
もう二度と再会することがないかもしれない、まさに
一期一会の出会い。
今回限りの友人でしたが、こうした出会いも旅にはあっていいのではないでしょうか。
[ 石北本線 遠軽駅 ]
(▲昨年撮影/イメージ画像・汗)
LMたちが乗車した
特急「オホーツク」が遠軽駅に滑り込みました。
「オホーツク」車中は、楽し過ぎた撮影の反動からか疲労が相当たまっており、すっかり爆沈していました(汗)。
遠軽で降りたとき、車内にいるA氏の姿を見つけ、軽く手を振って最後の別れを告げます。
A氏もこちらに気づいて、手を振り返してくれました。
短い時間ではありましたが、
楽しい仲間たちと過ごした一時は、忘れがたい思い出としてLMの心に深く刻まれたのでした。
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テーマ:鉄道の旅 - ジャンル:旅行
- 2014/03/07(金) 00:00:01|
- 鉄道旅行
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-
| コメント:2
一期一会の出会い・・・私もありますよ。1983年に東北を一周した際に、当時私は中学3年でしたが、久慈線(当時)で普代で下車し岩泉まで国鉄バスで向かう際に「自称・医者」の初老の紳士と私と同じくらいの世代の若い男児の計二人組と意気投合し、普代から北山崎展望台を経て岩泉線を制覇し茂市まで一緒でした。出会った二人組も普通に判断して「その場で出会った」系の二人組であろうと推測しますが、私を加えて「目的は一緒」と言う事で、皆で「いい旅チャレンジ20000km」を堪能しました。
「自称・医者」の方は東北ワイド周遊券に下車印が、もう切符の原型が分からないくらいに押されていてびっくりしましたが、窓のところに「自慢気に」放置してまして、逆に危なっかしかったです・・・
LM様の様に、特にお互いに連絡先など交換せず、私もその場で「じゃ、また」みたいな感じでの別れでしたが、既に30年以上経過してます。が、未だに私もこうして印象があると言う事で、LM様も、例えば30年後の自身が当時を振り返った時に、必ずや輝かしい思いでとして瞳の奥に投影される事でしょう。
- 2014/03/08(土) 20:08:03 |
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- ダイヤモンド☆トナカイ #-
- [ 編集 ]
ダイヤモンド☆トナカイ 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
ダイヤモンド☆トナカイ様も素敵な旅の出会いをしていらっしゃいますね。
旅に出ると、世代など関係なく、すぐに打ち解けてしまえる気がします。
長く鉄道の旅をしていると、時々そういった思いもかけない出会いが生じますよね。
その出会いが、その鉄道の旅をいつまでも思い出深くすると思います。
> LM様の様に、特にお互いに連絡先など交換せず、私もその場で「じゃ、また」みたいな感じでの別れ
> でしたが、既に30年以上経過してます。が、未だに私もこうして印象があると言う事で、LM様も、
> 例えば30年後の自身が当時を振り返った時に、必ずや輝かしい思いでとして瞳の奥に投影される事で
> しょう。
そうですね、まさにそんな別れ方でした。
多分、もう二度と会わないような気がします。
しかし、いつまでも思い出の中では残っていると思います。
仲間たちと一緒に撮影した写真と共に・・・。
- 2014/03/09(日) 23:01:23 |
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