[ 石北本線 下白滝駅 ]

丸瀬布から、慌ただしくタクシーに飛び乗り出発します。
夜の部は、午前の部とは逆に、LMが下白滝、Kが旧白滝に向かいました。
一足先に下白滝で下りたLMは、旧白滝に向かうKを載せたタクシーを見送ると、急いで駅の中に入りました。

「・・・・・・」
以前、一度、夜の下白滝駅の美しさは目にしているのですが・・・。
それでも、改めて目前にすると、やはりその
美しさに見惚れてしまいます。
言葉には尽くしがたい、光と銀世界が織りなす幻想空間。
神秘的なまでの清浄さと、不思議なほどの妖艶さが、絶妙に融合している世界。
その美しさを写真に収めようと、勇躍して撮影を開始しました。


これまでは、2番線(駅舎反対側)のホームはほとんど除雪されていませんでしたが・・・。
今回は、何故かきれいに除雪されていました。
そのため、これまで以上に撮影の幅が広がり、撮影の集中力もより高まります。
押し寄せる寒さも全く気にならないほど、撮影に熱中していました。
ところが、そのことが、この日最後の失敗を招いてしまったのです。


夢中になって撮影しているうちに、ふと時計を見ると、何と
出発15分前になっているではありませんか!!
思わず「
しまった!」と叫んでしまいました。
ただでさえ列車が遅れたうえ、寒さで指がかじんでいるため、三脚準備などで時間がかかっていたのです。
しかも、夜間撮影は露出時間が長いため、思った以上に時間を費消していたのでした。
慌ててカメラを投げ出し、
最愛の人の遺影を取り出します。
そう、LMがこの“
聖地”に来るのは、
最愛の人の鎮魂と語らいこそが最大の目的であり、写真撮影はあくまで二の次。
それなのに、つい写真撮影に没頭してしまい、最愛の人にかまいつけるのを忘れていたのです。
わずかな時間、彼女と目前の光景を眺めながら、LMは深く後悔していました。
幸い、翌日は下白滝駅にほぼ一日滞在する日程になっていました。
せめて明日は、他のことを考えずに彼女とずっと付き添っていよう――と心から思ったのでした。
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テーマ:駅の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/02(金) 00:00:01|
- 鉄道旅行
-
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| コメント:2
今晩は
白の世界にある駅舎
ホームにある照明でその白が輝きを増しています
雪と共にある駅舎
厳しい条件下の中 その佇まいを崩すことなく凛としています
- 2014/05/02(金) 20:23:36 |
- URL |
- 香月 りら #sSHoJftA
- [ 編集 ]
香月 りら 様
こんばんは。
コメントありがとうございます、そしてレス遅れて申し訳ないです。
連休中、撮影行に出かけていたものですから・・・。
(ログインはできたんですが、なぜかレスができませんでした;)
> 白の世界にある駅舎
> ホームにある照明でその白が輝きを増しています
> 雪と共にある駅舎
> 厳しい条件下の中 その佇まいを崩すことなく凛としています
白銀世界の下白滝駅、とても美しいでしょう?
御言葉にあるように、白銀の世界が照明に照らし出されて、とても神秘的な雰囲気を醸し出しています。
そちらで見かけました駅の夜間撮影の写真もとても美しいものでしたが、冬の下白滝駅はそれに雪が加わることで、より美しさが際立っていると言えるでしょう。
- 2014/05/07(水) 02:10:33 |
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