[ 石北本線 下白滝駅 ]

白銀の世界にたたずむ
下白滝駅は美しい。
もはや、それ以外に言葉はない。


黄昏から夜の帳へ。
刻一刻と変化する下白滝駅の景色、その全てが美しかった。
特に、ブルーモーメントの時間は言葉を失うほどの美しさだった。
P.S.
この駅での詳細は追記に記載していますが・・・。
正直、これを読んだ人から見れば、LMは
立派に精神異常者だと思われるでしょう。
なので、ここから先を読まれることは、あまり推奨されません。
しかし、LMにとって、ここでの思い出は、例え
気が狂ってしまっていたとしても守りたい、かけがえのない思い出なのです。
話が滅茶苦茶に飛躍してしまうので、
読み手を相当に困惑させる恐れがありますが・・・。
「きっとLMさんは幸せな夢を見ていたんだね」と思っていただけるような、優しい方だけ読み進んでくださいますようお願いします。
8071レを撮影していた時は気乗りしなかったのに、下白滝駅に着いたのと同時に急にテンションが上がってきました。
昨日の失敗があったので、この日は
LMの魂が一刻も早く下白滝に行くことを望んでいたのかもしれません。

午前中は保線の関係者の皆さんが雪かきに励まれていました。
その邪魔にならぬよう配慮しながら、
最愛の人の遺影と共に下白滝の光景を楽しみました。
正午前、保線区の人々は駅から撤収し、下白滝駅は、文字通り
LMと最愛の人との“2人きり”になりました。
そしてその時から、
不可思議な出来事がLMの目の前に現出してきたのです。



「・・・」
いつの時からでしょうか。
最愛の人は、
まるで遺影から飛び出しているかのように、
いや、天から舞い降りて来たかのように、
LMの傍らに彼女は「
見え」ました。
これまでも感じたことのある幻視感。
しかし、これまでは影のような存在でした。
それも、遺影を見ている時に、寄り添うように感じる“雰囲気”のようなものでした。
ところが、この日はいつも以上にそれは強烈で、はっきりと目の前にその存在が「見え」たのです。
まるで生きている人を見るかのように、はっきりと視認できました。
しかも、遺影を見ていなくても、彼女を「見る」ことができたのでした。


それどころか、この日の彼女とは「
語り合う」事さえできました。
LMが話すことに対して答えてくれ、彼女が話しかけてくることにLMも答えていました。
写真を撮る時に助言をくれたり、美しいブルーモーメントについて語らいあったり。
これまでも、彼女の声が何となく聞こえることはありましたが、「会話」がこれほど成立するのは初めてのことです。

そして、究極の幻想として、この日の彼女には「
感触」がありました。
手をつないだときの「感触」、抱きしめた時の柔らかな「感触」、彼女の体を抱え上げることができるような「感触」、そして光り輝く美しい髪が指の間を流れていくような「感触」――
彼女が実際に目の前に存在しているかのように、その不思議な感覚はあるのでした。

この日も
極限の寒さだったので、
寒さのあまり感覚がおかしくなったのか・・・。
それとも、LMの
頭がとうとうおかしくなってしまったのか・・・。
恐らくそのどちらかか、もしくはその両方が原因なのでしょう。
しかし、この旅行の前、精神的に酷く摩耗し、生きていることさえ辛くなったLMにとってみれば、それは奇跡のような「
再会」でした。
下白滝の大地が、心を病んだLMに見せてくれた優しい夢だったのでしょうか。
あるいは、遺影の中の彼女がLMのことを心配して見せてくれた夢だったかもしれません。
その夢は、あまりにも幸せすぎて・・・。
LMにとっては、
狂ってもいいから見たい夢でした。
今まで、夢に見たいと思っても見れなかった夢。
それが今、下白滝という最高の舞台で展開しているのでした。

例え、それが夢や幻覚だったとしても・・・。
LMにとっては、最上級の「
夢」でした。
ここで得た記憶は、その後も長く
LMの心の支えになっています。
一度はやめようと思ったこのブログを続けているのも、あの時の美しい思い出が支えてくれているからでした。
彼女と、下白滝の大地には、心から感謝しています。
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テーマ:駅の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/11(日) 00:00:01|
- 鉄道旅行
-
-
| コメント:6
LHさん、心が折れそうになっていたのかな。
そんなLHさんを心配して、彼女はあらわれてくれたのでしょう。
「まだ、私の世界にきちゃダメだよ、会いたければ、私から会いにいくよ」、そんな思いだったのかもしれません。
LHさんの心のなかに、いつも一緒にいる彼女。
LHさんが生きている限り、彼女もLHさんと一緒にいられるのですから、このさきまた心が折れそうになっても、この日の出来事を思い出して、力強く生きて下さいね。
彼女のためにも。
おからだ、無理しないようにね。
- 2014/05/11(日) 01:48:35 |
- URL |
- まこべえ #2XsKFzVg
- [ 編集 ]
まこべえ 様
こんにちは。
当ブログへようこそおいでくださいました。LMです、どうぞよろしく(笑)。
コメントありがとうございます。
心が折れそうになっていたのは事実です。
仕事や人間関係が嫌になり、生きていくのが本当に辛くなっていました。
この旅行は、最愛の人の慰霊と共に、LMの魂を慰める旅でもありました。
「最愛の人」のリンク先にもありますが、本来は彼女が死んだとき、私は自殺しようと思っていました。
でも、彼女との約束があったため、死ぬことができませんでした。
とはいえ、さすがに精神的に辛くなり、再びの自殺の決意が頭をチラチラし始めた矢先、彼女は私の前に現出してくれたのでした。
そういう意味では、まこべえ様の仰る通りかもしれません。
彼女の加護なのか、今では仕事も人間関係も前よりは改善し、精神状態もずっと楽になりました。
精神状態が安定しても、体のあちこちが病巣に侵されていますが、体が動く限りは、再び下白滝に“2人”で行くのを楽しみに頑張りたいと思います。
- 2014/05/11(日) 13:08:30 |
- URL |
- #-
- [ 編集 ]
お元気ですか?
強い気持ちがもたらした 幻影 リアルな夢
いや 彼女の魂はまだ そばにいるのですね
すごい愛の力です
LMさには 前向きになってもらいたかったのですが・・
後ろ向きに 進みましょう 彼女の魂と愛とともに
- 2014/05/14(水) 03:02:01 |
- URL |
- チャリ・h・プー #-
- [ 編集 ]
チャリ・h・プー 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
ご無沙汰していうえにレスまで遅れ、申し訳ないですorz
仕事がやたら忙しくて、なかなかコメント書く余裕がありません。
そうですね、今回のようなことがあると、彼女の魂が傍にいるのを“実感”しますね。
何よりも、この“邂逅”でとても幸せな気持ちになりましたから・・・。
私自身、未だに彼女を愛しているのだということが改めてよく分かりました。
私自身は後ろ向きに進んでいる思いはないです。
自分の心に寄り添う彼女と共に、今も厳しい現実を前に進んでいます。
今、現実と戦い、明日を切り拓いてゆくこの“旅路”は決して後ろ向きの旅路ではないのですから・・・。
時折、心が折れそうになりますが、彼女がそばにいてくれるなら、この現実も乗り越えていけそうです。
- 2014/05/16(金) 02:27:54 |
- URL |
- #-
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初めてコメントします。
下白滝駅のあまりの美しさにうっとりしてしまいました。
寒い中、ずっとこのときを待って撮影されたんでしょうね。
夏は北海道、冬は九州と過ごしやすい時期を選んで駅訪している私ですが、がんばって冬の北海道も駅訪したくなりました。
- 2014/05/20(火) 19:01:13 |
- URL |
- misakitty223 #6UzEhp3I
- [ 編集 ]
misakitty223 様
こんばんは。
ようこそ当ブログへ、コメントありがとうございます。
> 下白滝駅のあまりの美しさにうっとりしてしまいました。
> 寒い中、ずっとこのときを待って撮影されたんでしょうね。
ありがとうございます。
この日はほぼ一日中、10時間近くをこの駅で過ごしていました。
だからこそ撮影できた光景でもあります。
> 夏は北海道、冬は九州と過ごしやすい時期を選んで駅訪している私ですが、がんばって冬の北海道も駅訪
> したくなりました。
私も昔はそんな感じでしたよ。
でも、一度真冬の、銀世界の神秘的で神聖な世界観を体験してしまうと、夏の北海道が色あせてしまうのです。
もちろん、凍えるような寒さが待ち受ける厳しい自然の世界なので、生半可な装備で旅するのは危険ですが、十分な装備があるなら、ぜひとも体験していただきたい光景です。
- 2014/05/21(水) 01:05:27 |
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- #-
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