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LM徒然草 ~駅と列車と情景と~

風情ある駅と自然豊かな鉄道、そして心に残る情景を求めて・・・

【駅紹介・宗谷本線編】勇知駅


(ひどく遅延していますが、とりあえず「北海道旅行記2015」を再開します。今日の記事は、その一環です)

[ 宗谷本線 勇知駅 ]
勇知駅(1)
ラッセル撮影の起点となった宗谷本線勇知駅
この駅も、特に紹介の必要があるとは思えないほどちっぽけな駅ですが、せっかくですので紹介しておきましょう。

勇知駅(2)
勇知駅を正面から撮影。
勇知駅の開業は1924(大正13)年とのことですので、既に開設90年以上の歴史ある駅です。
所在は稚内市抜海村ですが、地名を冠する抜海駅とは 8km 以上離れています。
駅前には小さいながらも集落が広がっており、駅は稚内市街に向かう交通手段としてしっかり役目を果たしているようです。
(LM利用時にも2名ほど地元の方の利用がありました)
本駅の地名は、駅周辺の地域名「上ユーチ」から。
変わったカタカナ地名「ユーチ」は、やはりアイヌ語由来で、「イオチ」(蛇の多いところ)が語源とか。
北海道、それも最北に近い場所で「蛇が多い」と聞くと、少し意外な気もしますけどね。
1980年代までは開業当時の駅舎があったそうですが、同年代に貨物の取り扱い停止、CTC化による無人化などがあったせいか解体されており、現在は貨物車掌車を流用した待合所があるだけになっています。

勇知駅(3)
稚内方面を望む。
今は1面1線の単純な棒線配線ですが、かつては2面2線で列車交換が可能であり、構内踏切で双方のホームが結ばれていました。
先のほうでわずかに湾曲したレールが、以前ポイントがあったことをかろうじて教えてくれます。
また、側線も保持していたそうです。
(かつての勇知駅の配線が分かるWikipediaの写真。1977年当時のもの。2面2線の配線と駅舎らしき建築物が見える)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/80/Yuuchi_eki.jpg
冬以外ならそれらの遺構を確認できたかもしれませんが、この季節は残念ながら雪に埋もれているので、確認はできませんでした。

勇知駅(4)
名寄方面を望む。
こんなちっぽけな駅でも念入りに雪かきがしてあることに感心すると同時に、冬ともなれば北海道に存在するほぼ全ての駅に同じ労力が注がれているのかと思うと、途方もない努力によって鉄道の安全が守られているのだということをつくづく感じます。
私たち旅する者は、厳しい北海道の冬の期間であっても、安全に駅に達することができます。
そのことについて特に思いを致すこともなく、何気なく駅に降り立ち、そしてまた立ち去っていきますが、その旅路を裏で支えているのは、こうした裏で努力する鉄道関係者の土日・昼夜をもいとわぬ努力のたまものなのです。


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テーマ:駅の写真 - ジャンル:写真

  1. 2015/10/27(火) 00:00:01|
  2. 駅探訪
  3. | コメント:4
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コメント

またお蛇ま(おじゃま)します。
北海道にもへびさんはいます。
養老牛温泉や川北温泉の露天風呂なんかに
ぬけがら、時には泳いでいる目撃情報もあります。
鈴木宗男の生まれた「大誉地(およち)」なんかも
アイヌ語で「蛇が多いところ」なんてなっています。
・・・またどうでもよいことを・・・はじめっち

以前の勇知駅の駅舎は結構屋根が高かったようです。
昔「少年マガジン」の「宗谷本線の駅舎特集?(仮)」に
写真が載っていたような記憶があります。
この前古本屋にいったら、少年画報社から
分厚い鉄道関係の漫画集があって、その中に勇知の写真が
入っていました。
・・・これもどうでもいいことみならいかのん
  1. 2015/10/31(土) 14:03:15 |
  2. URL |
  3. はじめっち&みならいかのん&ゆたか&つるみん #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

はじめっち&みならいかのん&ゆたか&つるみん 様

こんばんは。
コメントありがとうございます。
前にも書きましたが、レスが遅れて本当に申し訳ないです。

> またお蛇ま(おじゃま)します。
> 北海道にもへびさんはいます。
> 養老牛温泉や川北温泉の露天風呂なんかに
> ぬけがら、時には泳いでいる目撃情報もあります。
> 鈴木宗男の生まれた「大誉地(およち)」なんかも
> アイヌ語で「蛇が多いところ」なんてなっています。
> ・・・またどうでもよいことを・・・はじめっち

いや~、詳しいですね。
北海道には蛇はあまりいないようなイメージなのですが、結構いるわけですね。
私の「北海道に蛇はあまりいない」というイメージは、こちらでの蛇の代名詞のようなマムシの生息が北海道ではあまりない、という情報と取り違えていたかもしれません。
・・・まあ、最近は温暖化で、北海道でもマムシの生息地が拡大しているそうですが。

> 以前の勇知駅の駅舎は結構屋根が高かったようです。
> 昔「少年マガジン」の「宗谷本線の駅舎特集?(仮)」に
> 写真が載っていたような記憶があります。
> この前古本屋にいったら、少年画報社から
> 分厚い鉄道関係の漫画集があって、その中に勇知の写真が
> 入っていました。
> ・・・これもどうでもいいことみならいかのん

こちらも興味深いコメントです。
そのような写真や本があるなら、ぜひ拝見したいですね。
しかし、「少年マガジン」が版元というのも違和感ありますが・・・。
屋根が高い駅舎ということは、堂々とした駅舎だったのでしょうね。
  1. 2015/11/04(水) 00:23:57 |
  2. URL |
  3. LM #-
  4. [ 編集 ]

なんか不安になって家に帰って調べました。

  少年画報社【SGコミックス】
  「THE鉄道漫画 001レ 旅立号」
   (平成22年8月3日 初版 発売当時税込1100円)

の中の巻末資料として載っています。
これと同じものを1977年ごろの少年マガジンのグラビアで
宗谷本線と指宿枕崎線について特集していたので
その転用かなと思うんですが、見間違いかも知れません。
画報社といえば少年キングですから・・・
(「サイクル野郎」なんて作品もありましたし・・・)
すんません、くだらんことに紙面割いて。
蛇足ですのでお返事等お手を煩わすことは結構です。
  1. 2015/11/07(土) 16:23:09 |
  2. URL |
  3. はじめっち(不確かな情報をすいませんでした) #-
  4. [ 編集 ]

一応レスします

はじめっち 様

こんばんは。
コメントありがとうございます。
レス不要ということでしたが、せっかくなのでレスしました。
・・・といいつつ、ここ最近の疲れのため、三度もコメント編集中に寝落ちした(汗)ため、遅くなって失礼しました。

> なんか不安になって家に帰って調べました。
>
>   少年画報社【SGコミックス】
>   「THE鉄道漫画 001レ 旅立号」
>    (平成22年8月3日 初版 発売当時税込1100円)
>
> の中の巻末資料として載っています。
> これと同じものを1977年ごろの少年マガジンのグラビアで
> 宗谷本線と指宿枕崎線について特集していたので
> その転用かなと思うんですが、見間違いかも知れません。
> 画報社といえば少年キングですから・・・
> (「サイクル野郎」なんて作品もありましたし・・・)
> すんません、くだらんことに紙面割いて。
> 蛇足ですのでお返事等お手を煩わすことは結構です。

わざわざ調べていただいてありがとうございました。
漫画だけど、巻末に資料として写真が載っている、ということでしょうかね。
興味をひかれます。
ネットであれば、買ってみようかな・・・。
  1. 2015/11/12(木) 02:06:58 |
  2. URL |
  3. LM #-
  4. [ 編集 ]

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Author:LM
鉄道旅行が趣味(&気晴らし)のLMが、旅先で出会った駅を下手な写真と駄文で紹介するブログです。
2010年以降は鉄道写真も多くなっています。

[ 趣 向 ]
風情あふれる木造駅舎とローカル線、SLが大好き。都会近辺の路線はやや苦手です。
廃墟系の建物や独特の雰囲気の建物、美しい自然も愛でています。

[ 構 成 ]
基本的に、LMがメインです。
他に、高校時代からの友人にして、このブログの共同経営者・Kが一部の写真撮影を担当しています。Kは夜勤が多いので、平日昼間の撮影に重宝しています(笑)。
このほか、表立っては出ませんが、LMやKの知り合いの女性たちが黒幕?として存在してます。

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