
予告どおり、本日は
筑肥線の
大川野駅を紹介したいと思います。
なお、筑肥線は年間を通して撮影しているので、
同じ記事の中に季節の違う写真を使う場合があります。

大川野駅駅舎。
この駅も、以前は
国鉄時代から続く木造駅舎がありましたが、
2001(平成13)年をもって取り壊されてしまいました。
※この件について、日頃執筆の参考にしている Wikipedia では2002(平成14)年取り壊しとなっていましたが、伊万里市役所HPのこのページにおいて「平成13年に取り壊された」とあり、また駅舎内にある展示室でも「平成13年解体」とあったので、こちらを採用しています。
その後、伊万里市が「まちの駅」として、市民交流及び観光振興の拠点施設とするべく「
眉山ふるさと館」を建設しました。現在は大川町コミュニティ運営委員会が管理しているようです。
新しくなった“駅舎”こと「眉山ふるさと館」は木造鋼板葺き平屋建てで、待合室となるスペースのほか展示室などの交流スペースを併設しています。
ちなみに、館名にある「眉山」という名は、駅のある大川町のシンボルである山のことだそうですが、詳しくは私も知りません。

この建物は「
石炭産業で賑わいを見せたまちの中を走るトロッコ列車をイメージしたデザイン」とのことですが・・・。
すみません、
私にはイメージできませんでした(苦笑)。
この駅舎を初めて見たLMの第一印象は、駅の色彩や形状等から、当初は何となく
由布院駅に似ていると思いましたが、よく見ると全然違っていますね( ̄▽ ̄;)
また、ここには立派なトイレが設置されています。
筑肥(西)線には意外とトイレのある駅が少ないので、車で訪問する時などは頼りになります(笑)。
この建物が建設されたいきさつ等については、
伊万里市役所HPのこのページに詳しいので、興味のある方は参考にどうぞ。


駅舎内部。
ガラス張りの窓や出入口のドア、また

吹きぬけになった天井からの採光があるせいで室内は明るい印象です。
室内にあるドアの向こうは展示室になっているようで、大川町の歴史や旧駅舎の写真など、興味深い資料を収蔵しています。

ホーム側から見た駅舎。
駅舎とホームは構内踏切で結ばれています。
こちら側にも「大川野駅」の看板がかかっていました。
正直、駅舎とはいえ「眉山ふるさと館」という名称のついた“交流施設”のような建物であり、
“駅舎”と呼べるかどうか微妙だと思っていたのですが、ここに掲げられた看板は「この建物はあくまで“大川野駅”の駅舎なのだ」という自己主張をしているように思えました。


大川野駅ホーム(唐津・山本方面)。
大川野駅は、筑肥(西)線こと山本~伊万里間にある途中駅の中で、
唯一行き違い設備を持つ駅であり、この区間を走る大半の列車はここで列車交換を行います。
駅舎がありますが、ホームにも小さな待合所が設けられています。
ホームは割と長めですが、実際に使用されているのはかさ上げされた部分のみのようです。


大川野駅ホーム(伊万里方面)。
線路を挟んで左手にはJA(農協)の支所や施設が並んでいます。
伊万里市は
梨の栽培が盛んですが、この付近は特に栽培が盛んで、梨選果場なども併設されているようです。

駅構内の片隅に残る、保線員の詰所と思われる建物。
駅舎は新しくなってしまいましたが、ここにはまだ
国鉄の頃の古きよき時代の面影が残っています。
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テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2009/11/04(水) 00:00:01|
- 駅紹介・筑肥線編
-
-
| コメント:4
筑肥(西)線にある唯一交換駅である大川野駅、ボロボロでレトロな趣がある肥前長野駅、自分もこの夏に駅探訪したばかりです。
ほんの数ヶ月のことですが、とても懐かしく記事を拝見しました。
大川野駅、コミュニティーセンター(?)、駅舎(?)に備えられているトイレ(しかも水洗)がとても立派で自分もびっくりしました。
- 2009/11/04(水) 09:26:56 |
- URL |
- 気まま #Z4ZSbRmI
- [ 編集 ]
いえいえ
形は確かに違いますが見比べると由布院とかなり雰囲気近いと思いますよ
木造駅舎が取り壊されたのは残念ですが、こうやって地域の憩いの場となってくれるのも嬉しいです
名松線の伊勢奥津もそういう意味では近いかも?
保線員の詰所はほんまええ雰囲気ですな
草の茂り具合といい建物の雰囲気といい
- 2009/11/04(水) 21:26:32 |
- URL |
- OBA3 #EeDw3ChA
- [ 編集 ]
気まま様へ
こんばんは、気まま様。
ようこそいらっしゃいました。
> 筑肥(西)線にある唯一交換駅である大川野駅、ボロボロでレトロな趣がある肥前長野駅、
> 自分もこの夏に駅探訪したばかりです。
そうみたいですね。
本当は気まま様の訪問以前に記事は書いていたのですが、いろいろ他の記事があったりして出すのが遅れてしまいました。
どうせなら、筑肥(西)線全駅を書き上げてから紹介したかったのですがね・・・。
> ほんの数ヶ月のことですが、とても懐かしく記事を拝見しました。
そうですね、少し前の訪問でも、印象深い景色は、懐かしく感じますよね。
> 大川野駅、コミュニティーセンター(?)、駅舎(?)に備えられているトイレ(しかも水洗)がとても
> 立派で自分もびっくりしました。
はい、やたら立派です(笑)。
筑肥(西)線には、あまりトイレのある駅がないから貴重です。
ただ・・・夜は自動消灯するので、大きい方に入っていると、いつ照明が消えるかと不安になってしまいます(苦笑)。
- 2009/11/05(木) 02:31:30 |
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- #-
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OBA3様へ
こんばんは、OBA3様。
コメントありがとうございます。
> いえいえ
> 形は確かに違いますが見比べると由布院とかなり雰囲気近いと思いますよ
そうですね、見た目の印象というか・・・。
第一印象みたいなものでしょうかね・・・それが似ていると言えるかもしれません。
色合いが似ているからかもしれませんが。
> 木造駅舎が取り壊されたのは残念ですが、こうやって地域の憩いの場となってくれるのも嬉しいです
> 名松線の伊勢奥津もそういう意味では近いかも?
・・・と言っても、駅舎として以外に活用されているのを見たことはないんですがね(苦笑)。
伊勢奥津の方は詳しく知らないので何とも言えませんが・・・。
> 保線員の詰所はほんまええ雰囲気ですな
> 草の茂り具合といい建物の雰囲気といい
そうですね。昔あった駅舎もこんな感じでしたよ。
次回はもっと凄い雰囲気の肥前長野駅です。お楽しみに!
- 2009/11/05(木) 02:39:47 |
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