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LM徒然草 ~駅と列車と情景と~

風情ある駅と自然豊かな鉄道、そして心に残る情景を求めて・・・

【日田彦山線】ま坂、私が!! 地獄の登坂撮影行~本編その弐~


(この記事は前回の「ま坂、私が!! 地獄の登坂撮影行~本編その壱~」の続きです)

日田彦山線にて(14)
前回紹介した場所で撮影した後、一息休憩を挟むことに。
LMは、睡眠不足と、朝から動き回って撮影を続けた疲れと、極度に高い湿度のせいで、既に疲労がだいぶ蓄積していました。
ところが・・・。
I氏は登山用の鞄に荷物を詰め込み始めています。
嫌な予感・・・。
すると、その予感を現実のものとするI氏の一言が。
「じゃあ今からあそこに登りましょうか。あそこは眺めがいいですよ」
I氏の指さす場所は、今いる場所より一段高い場所で、崖のような斜面になっています。
しかし、その上には車道は通じていません。
となれば、当然・・・そう、山を登坂するしかないのです∑(;゚Д゚)ゝ
この時、I氏には失礼ながら、正直「騙された」と思いました(苦笑)が、もう遅いです。
異論を唱えようにも、疲れで口を利くのもおっくうな状態。
唯々諾々と連れて行かれました(笑)。

日田彦山線にて(1)
登坂とはいっても、今いる場所から直接登るのはロッククライミングの真似事みたいなことをしなくてはならず無理なので、ぐるりと回り道をして傾斜の緩い場所から登ることに。
林道を歩くことしばし、傾斜が緩くなった場所から林の中へ入り込み、獣道のような場所を進みます。
しかし・・・それはもう、獣道ですらないかも(汗)。
伸び放題の木の下枝、茂る下草、折り重なる倒木・・・。
通行障害のオンパレードのような場所を、時には手を取り合って乗り越え、時には下草を刈りながら奥へ奥へと進むのです。
山に慣れたI氏がいるからいいようなものの・・・私たちだけなら遭難確実です(苦)。

日田彦山線にて(12)

日田彦山線にて(15)
そんな苦労の末にたどり着いた場所からの写真がこちら。
苦労した甲斐はあったと思わせる素晴らしい眺望ですが、相変わらずの曇天とモヤッたような空気で画質は鮮明になりません。
LMの写真技術も最悪(死)ですし。
ここへの往復は相当な労力をかけたように思いましたが、後で考えると、実際に歩いた距離はさほどでもなかったことが分かりました。傾斜も比較的緩やかでしたし。
実際に歩いたのは、片道15分もかかったでしょうか。
ただ、“道の悪さ”は最悪でしたね。
まさに「自分の進む道は自分で切り開け!」という言葉がぴったりの場所です。
ともあれ、事前に聞いたI氏の話とはえらい違いでした(苦笑)。
なお、写真に写っている橋ははっきりしませんが、わずかに写った周囲の景色等から察して、おそらく
宝珠山橋梁
日田彦山線にて(8)
だろうと考えられます。

日田彦山線にて(16)
ちなみに、こちらが別の日に撮影した宝珠山橋梁です。
県道沿いから簡単に撮影できます。
普通の撮影をお望みならこちらを(笑)。

その後、もう一カ所撮影場所を紹介するから・・・とI氏のお誘いがあり、次の地点へ。
累積過労は相当なものですが、その場所はとある民家の裏山とのこと。
「それならそんなに苦労しなくてすむかな」と甘い考えでいましたが・・・後で思い知らされることになります(苦笑)。
そこに行く前、山の前の民家へ丁重にあいさつし、これから裏山に登山して写真撮影する旨の説明をされ、許可をとりつけられたI氏。
ちゃんと礼儀とマナーを守る、筋を通した行動です。
その後、その家を通って裏山の前に来ましたが、その山とは・・・
日田彦山線にて(17)
・・・
・・・・・・
マテ!!
何、この急こう配!?(||゚Д゚)
しかも今度は回り道なんてできそうにないですから・・・この禿げ山を直接登るしかないということか!?
ただでさえ疲れがピークの時に、この傾斜は堪えます。
バランスを崩して転びでもしたら一巻の終わり(怖)。
相変わらずの湿度で吹きあがる汗と、冷や汗の両方をかきながら、スイッチバックのようにジグザグのコースで上を目指すLMたち。
LMとKは中腹あたりが限界(汗)。
身軽なI氏は、軽々と一番高い地点まで駆け上がっていきます。
LMたちの方が若いというのに・・・こんな時、体力のなさと運動不足が暴露されますね(;´Д`)

ともあれ、切り株に座りつつカメラを備え、列車を待ちます。
ここから望むアーチ橋は、最も筑前岩屋寄りの
栗木野橋梁
日田彦山線にて(9)
になります。
待つことしばし、空気を切り裂くような警笛が聞こえてきました。

日田彦山線にて(18)

日田彦山線にて(19)
そして、そこで撮った写真がこちら。
ここもまた、苦労して登った甲斐のある素晴らしい眺めなのですが・・・。
写真は最悪です(自爆)。
もう少しきれいに撮りたかったなぁ・・・。
いくら天候その他条件がベストでなかったとはいえ・・・。

ともあれ、俯瞰撮影自体珍しいことなのに、山に分け入って撮影するという初めての体験(苦笑)までさせていただき、ご案内いただいたI氏には深く感謝しています。
I氏についてはいろいろ書きましたが(笑)、実際の行程では大変お世話になりました。
もう二度と登りたくはありませんけど(苦笑)。
帰宅後、LMたちが爆睡したのは言うまでもありません(笑)。

(補足・案内)
見苦しい写真ばかりで大変失礼しました。
日田彦山線の本来の美しい俯瞰撮影は、I氏こと前期高齢者(sirainosato)のブログ
故郷へ~汽車の風景
で御覧になれます。
一見の価値のある素晴らしい写真ばかりですよ。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2009/08/08(土) 00:00:01|
  2. 鉄道写真
  3. | コメント:2
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コメント

詐欺の容疑者です

いやあ それにしても 別の日の写真は 空の青いこと

“太陽がいっぱい”アラン ドロン主演映画のようですね・・・あっちは 地中海でしたが

この日の 日田・彦山線は まさに 景色のなかに
“水分が いっぱい”でしたね・・・
なんでも 見通しが悪いのは 気分良くないね(笑)

詐欺罪の立証には 充分すぎる 状況証拠の数々
・・・ぼくも 思い出して うなづくばかり
とても 心に残る いい ガイドだったと 満足です
 
“オレっテ イガイト イイヤツヤロ”・・・
この 一言です

LMさんの まさに 恐怖に怯えるような 動き・・・
そして 死にかけて 何かを 訴えるような
眼差しを 見て見ないふりをして
“さあ 行こうか!”と 強引に・・・ 
あの優しさは 男にしか ないものですよ

あなた(Kさんもいたので)達は
幸せ者です・・・一番の幸せ者は ボクですが(正)

日田・彦山線は 正直 本来の俯瞰撮影の場所は
少なく また 季節を替えて 楽しまれたら 良いと
思います

稲穂の頭がさがり 黄金に輝く 
初秋(9月上旬)・・・
天高く澄み渡る 好天の日に
是非 カメラをぶら下げて 季節を
お撮りされることを お勧めいたします

すこし 人生 俯瞰 できるかも? 



   







  1. 2009/08/08(土) 07:11:20 |
  2. URL |
  3. 前期高齢者(sirainosato) #-
  4. [ 編集 ]

詐欺容疑で逮捕したいところです(苦笑)

こんばんは。
いろいろと問題のあるコメントをどうも(笑)。

> この日の 日田・彦山線は まさに 景色のなかに
> “水分が いっぱい”でしたね・・・
> なんでも 見通しが悪いのは 気分良くないね(笑)
確かに、見通しがきかないのは気分良くはないですね。
ことにああいう俯瞰撮影では、そうですね。
普段の撮影ではそんなに気にならんのですがね。

それ以外のコメントについては返答を避けますけど(笑)、本文中にあるように、あの時は
①とにかく蒸し暑かった。特に湿度が最悪!(コレ重要)
②睡眠不足(仮泊地点に到着したのが午前3時過ぎで、3時間程度しか寝ていなかったんです・・・)
③駅を撮って回るのに疲れた(特に、湿度にはかなりあてられました・・・)
以上の理由から、体力消耗が激しかったのが大きいですね。
最初から登山に挑んでいたら、もう少し無様をさらさずに済んだと思いますが・・・。
あと、別の理由として、手の痛みが増大していたのもありますね。
あなた様の前では露骨に示しませんでしたが、結構痛かったのですよ(苦笑)。
その回復には1週間くらい時間がかかり、更新も遅れていた次第です。

今となっては、もう一度挑戦してもいいと思いますね。
ただし、涼しくなってからお願いしたいです。
距離が短いとはいえ、ご案内はお願いしますよ。
私たちが自分たちだけでまとにも同じことしたら、まず遭難しますから(苦笑)。
  1. 2009/08/08(土) 23:09:35 |
  2. URL |
  3. LM #-
  4. [ 編集 ]

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このブログについて

LM

Author:LM
鉄道旅行が趣味(&気晴らし)のLMが、旅先で出会った駅を下手な写真と駄文で紹介するブログです。
2010年以降は鉄道写真も多くなっています。

[ 趣 向 ]
風情あふれる木造駅舎とローカル線、SLが大好き。都会近辺の路線はやや苦手です。
廃墟系の建物や独特の雰囲気の建物、美しい自然も愛でています。

[ 構 成 ]
基本的に、LMがメインです。
他に、高校時代からの友人にして、このブログの共同経営者・Kが一部の写真撮影を担当しています。Kは夜勤が多いので、平日昼間の撮影に重宝しています(笑)。
このほか、表立っては出ませんが、LMやKの知り合いの女性たちが黒幕?として存在してます。

[ 機 材 ]
LM:
・Nikon D500(メイン機)

K:
・Nikon D7200(メイン機)

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