今回の旅路:上野駅(東京都)~森(北海道)[ 1日目/「北斗星」車中 ]

「
北斗星」と言えば食堂車「
グランシャリオ」がありますが・・・。
残念ながら、
食堂車の写真は撮り損ねました(汗)。
「グランシャリオ」での食事は予約制なのですが・・・。
提供される
フランス料理フルコースは
7,800円也。
※他に
懐石御膳5,500円もあります。
誰か素敵な人を同伴していたら考えます(笑)が、さすがに一人で味わうには高い・・・。
そこで、
パブタイムを利用することにします。
パブタイムは予約なしに利用できるうえ、ハンバーグやビーフシチュー、パスタ等、おなじみの料理がそれなりに安く提供されているため、(少なくともフルコース料理よりは)利用しやすいのです。
しかし、パブタイムの放送と共に駆けつけた食堂車は・・・何と
満席!
利用しやすいだけに、
皆さんこの時間を狙っているんですよね・・・(汗)。
相席してもらって何とか座れたものの、写真撮影どころではありませんでした。
ようやく食事を終えると、早々に自室へと撤退。
混雑した食堂車から“
自分専用”のロイヤルに戻って来ると、ほっとしました。

ウェルカムドリンクの中からウイスキーをチョイスし、今宵一夜の友に。
室内の電灯を全て消灯し、次々と移りかわる夜景を堪能します。
寝る時間さえ惜しいような気がして、その夜、LMはずっと夜の景色を眺めていました。
北へ向かうにつれ、夜景の中に雪が加わり始め、次第にその量も多くなってきます。
そういう景色もまた、北へ向かって走っているのだという実感をさらに高めてくれました。

幸せな瞬間――いつまでもこの旅が続いたらいいのに。
旅の幸福感を増幅してくれる、ウイスキーの至福。

翌日、最初の停車駅、函館に到着。
函館では
機関車の付け替えが行われるため、しばらく停車します。
せっかくなので、LMも下車してみると、
肌が引き締まるような寒さに襲われました。
函館は、北海道内でもそれほど寒くない場所ですが・・・。
体が暖房に慣れ、ぬくぬくしていたせいか、寒さが厳しく体に堪えます。
寒さに身震いすると同時に、
今、北海道の大地に立っているのだ――ということを体感した瞬間でした。

肝心の機関車付け替えですが・・・。
LMは出遅れたうえ、御同業者が多く、
まともな写真は撮り損ないました。
残念です・・・(T-T)


函館を出発してしばらく走ると、車窓の向こうに威容を見せる山が見えてきます。
名峰・
駒ケ岳です。
その形状から渡島富士(おしまふじ)とも呼ばれる活火山で、標高は1,131m。
見る角度によって優美な面や荒々しい面など、様々な山容を見せてくれる山です。
この日は、残念ながら空模様に恵まれませんでしたが・・・。
晴天時の朝焼け時には、その美しさはさらに素晴らしいものになります。

森駅に到着した「北斗星」。
今回、残念ながら
LMはここで「北斗星」とお別れになりました・・・(ノД`)
せっかくA個室ロイヤルが取れたのだし、本当は終点・札幌まで乗り通したいと思っていたのですが・・・。
実際、切符も札幌まで買っていました。
しかし、
博多での1泊した際に行った行程見直しで、道内の駅を1つでも多く回ろうと思ったら、どうしても後続の「
スーパー北斗1号」に乗らねばならないという結論に達したので・・・。
「スーパー北斗1号」は、「北斗星」よりも18分遅く函館を出発しますが、自慢の快速で途中「北斗星」を追い抜き、
1時間近く早く札幌に到着するのです。
この1時間近い差が、LMにはとても重要でした。
「スーパー北斗1号」で行かないと、
当初計画していた“駅巡り”が遂行できなくなってしまうのです。
この旅行の最大の目的は“駅巡り”だったので、泣く泣く「北斗星」を下車しました。

発車する「北斗星」を、乗車中の数々の思い出と共に、名残惜しく見送るLM。
去っていく「北斗星」の後ろ姿を、LMはいつまでも見送っていました。
またいつか、乗れる日が来ることを信じて・・・。
(つづく)
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テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行
- 2010/02/12(金) 00:00:01|
- 鉄道旅行
-
-
| コメント:4
普段は座席夜行で旅行している貧乏な私にとって、ブルートレイン、しかもA個室など、全く持って羨ましい限りです。
写真から旅情や雰囲気だけでなく、LMさんの心情まで伝わって来ました。
列車旅を堪能出来たようで何よりです。
北海道駅巡りの記事も楽しみに待たせて戴きます。
- 2010/02/13(土) 21:48:13 |
- URL |
- 虹色電車 #KKkP8W76
- [ 編集 ]
こんばんは。
いやー、やっぱり旅行記は楽しいですね。
北斗星に乗ったことのない僕でも
まるで自分が旅してる気分になれます。
時間の制約の多い鉄道の旅では
あきらめないといけないことが多いのは
僕も常々痛感しているので大いに共感するところで
LMさんの悲哀もひしひしと伝わってきますが、
その心残りがきっと旅に陰影を与えてくれているのだと
僕は思っています。
更新はマイペースで構わないので
これからも楽しみにしてます。
- 2010/02/14(日) 01:53:13 |
- URL |
- Kyo-to #Ytk3Wfxk
- [ 編集 ]
虹色電車様
こんばんは、虹色電車様。
御無沙汰しております・・・(汗)。
コメントありがとうございます。
> 普段は座席夜行で旅行している貧乏な私にとって、ブルートレイン、しかもA個室など、
> 全く持って羨ましい限りです。
いや、私も貧乏ではありますが・・・(汗)。
でも、旅行は“非日常への旅立ち”です。
特に、北海道旅行の場合は・・・。
なので、せめてそういう時くらいは日頃の貧乏から解放されるべく、寝台はなるべく個室、座席はグリーン車利用、と贅沢をしています。
後の生活に物凄く響きますけどね・・・(汗)。
> 写真から旅情や雰囲気だけでなく、LMさんの心情まで伝わって来ました。
そうですね、文章の中に込められた言葉が、LMの偽らざる心境です。
そういう部分まで汲み取っていただけたのなら幸いです。
> 北海道駅巡りの記事も楽しみに待たせて戴きます。
旅行記はこれからも続けますが、個別の駅紹介は旅行記が完全に終了してからになります。
予めご了承ください。
- 2010/02/14(日) 05:33:12 |
- URL |
- #-
- [ 編集 ]
Kyo-to様
こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。
> いやー、やっぱり旅行記は楽しいですね。
> 北斗星に乗ったことのない僕でも
> まるで自分が旅してる気分になれます。
ありがとうございます。
しかし、一時期は拍手数が大幅に減ったので、やる気を削がれていました(汗)。
一度は連載中止も検討しましたが・・・。
何とか気持ちを入れ直し、連載を続けています。
> LMさんの悲哀もひしひしと伝わってきますが、
> その心残りがきっと旅に陰影を与えてくれているのだと
> 僕は思っています。
そうですね・・・。
元々、北への旅というのは悲哀に満ちたものですが・・・。
寂しい思いがあったのは事実です。
でも、その後の“駅との出会い”が、その思いをかき消してくれました。
> 更新はマイペースで構わないので
> これからも楽しみにしてます。
はい、かなりマイペースになると思います(汗)。
なかなか執筆の時間もないので・・・。
書きたいことはたくさんあるんですがね・・・。
- 2010/02/14(日) 05:39:09 |
- URL |
- #-
- [ 編集 ]