宗谷本線の駅紹介シリーズ、今日は
北星駅を紹介しましょう。

北星駅遠景。
・・・と言っても、
どこに駅があるのかよく分かりませんね(汗)。
「ほくせい」の表示や、その少し奥にある駅名板(写真では分かりづらいですが)の存在等が、かろうじてそこに駅があることを教えてくれます。
ちなみに、この写真は、
コチラの記事で紹介した踏切から撮影したものです。
北星駅周辺は人家が少なく、駅も小さいため、
普通列車さえ通過する場合があります。
もっとも、宗谷本線にはそうした駅が少なくありません。
区間によっては、
普通列車が“快速列車化”してしまいます(汗)。
そうした駅は、周囲に人家があまりない“
秘境駅”系の駅であることが多いです。
この北星駅も、そうした“
秘境駅のオーラ”に包まれています(笑)。

駅入口付近。
Wikipediaの記事や写真によると、周囲は畑だということですが・・・。
冬のこの時期、
周辺は一面の雪に覆われているので、入口が分かりづらいです。
雪かきした跡と足跡が降雪で消されたら、どこが入口か分からないことでしょう。
そんな入口から通路(?)に入ると、今度は降り積もった雪に思い切り足をとられます。
駅に至る道は除雪してあるため、普通の靴でも全然苦になりませんでしたが・・・。
入口からホームに至る通路は、さすがにそこまでは除雪が行き届いていません。
一歩足を踏み出すたびに
足首が隠れるほど深く雪にはまってしまい、とても歩きにくいです。


北星駅待合所。
・・・と言われても、一瞬「
これが?」と疑ってしまうようなシロモノです。
どう見ても小屋にしか見えませんからねぇ(汗)。
開業時(駅開業は1959年)からあったものなのでしょうか。
むしろ、開業前からあったのではないか・・・と思えるほど、年季を感じる建物です。
頼りなげな建物ですが、一応風雪は遮断できるわけですから、ないよりはマシです。
しかも、周囲は雪に覆われて一面銀世界なので、駅の目印としては貴重だとも言えます。
この豪雪地帯で、よく雪に潰されもせず耐えてきたものだ・・・と、ある意味で感心さえしてしまいます。
なお、以前はこの待合所に隣接して厠のようなトイレが存在したようですが、今では撤去されたようです。


待合所内部。
中に入っても“小屋”という印象は変わりません。
除雪の道具などが並んでいるため、余計にその印象を強めている気が(苦笑)。
扉はガタつき、閉め切っても隙間が開いてしまいます。
中に入るのが心配になる(汗)ような建物ですが、それでも中に入れば、この建物のありがたさを感じられます。
このように頼りなげな建物ではありますが、壁には時刻表が掲げられており、ささやかながら“
駅の待合所”としての矜持は保っています。

待合所から見た光景。
この日、待合所から見た夕焼けがとてもきれいでした。
晴れていることもあり、一見穏やかな光景ですが、窓から外を見ると、
窓のすぐ下まで雪が迫っているのが分かります。
この地の雪の量の凄さと、自然の厳しさを、改めて実感したような気がしました。
雪に周囲を(ついでに屋根も)囲まれ、風雪吹き荒ぶ厳しい自然にさらされながらも、駅の利用者をしっかりと守ってきたこの待合所。
そのことを思うと、一見ボロいこの待合所が、頼もしい存在に思えてきました。



北星駅ホーム(名寄方面)。
待合所が待合所なら、ホームもホームです。
何と、
板張りの簡易ホームなのです(汗)。
この板張りホームも、ある意味、
北海道ではおなじみの光景です。
とは言え、LMの場合、車窓から見て知っているだけで、
板張りホームを実際に踏みしめたのはこの日が初めてでした。
ギシギシ不安な音を立てて軋む足元の板。
少しひどい降雪ともなれば、雪の下に隠されてしまいそうな頼りなげな短いホーム。
しかし、何故か、優しくて懐かしい感じがしました。

北星駅ホーム(稚内方面)。
さすがにホームの上はきれいに除雪されています。
しかし、この
ホームから道路に出るまでが大変です(苦笑)。
この日は晴れていたので幸いでしたが、雪がしんしんと降り積もる日、殊に吹雪の日の訪問となっていたらかなり大変だったろうと、改めて思いました。
もっとも、個人的には
大荒れの吹雪の中、訪問するのも雰囲気があって良さそうだけどなぁ・・・と思えてしまいますけど(笑)。
とは言え、そんな状況での訪問となれば、まさに命がけ。
うっかり
列車が運休ともなれば遭難確実(汗)なので、間違ってもお勧めはできませんが。


日の暮れたホームにて。
陽が空にあるうちはあまり気になりませんでしたが、
日が暮れると急速に温度が低下し、みるみる体温を奪われます。
太陽のありがたさがよく分かりました・・・。
特に、列車が来る数分前は寒さが限界に達し、寒さ防止のためにどんどんウイスキーを飲んでも震えが止まりません。
去り際にあたって、改めて
この地の自然の厳しさをLMが体感した瞬間でした。
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テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2010/06/04(金) 00:00:01|
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| コメント:2
sirainosato(前期高齢者)様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
先日は御迷惑おかけしました(汗)。
> あなたは この地の写真 文言になると
> ある種のオーラを発しますね
> 九州では どうも それは感じません
> 北緯?度位から その域に入るのかはわかりませんが
> 間違いなく あなたは別人になってます
別に変えているつもりはないのですがね(苦笑)。
ただ、変わっているように見える・・・というのならば、恐らく彼の地がLMにとって永遠の憧れの場所だからでしょう。
> ・・・ うらやましい限りです
> 遭難しないように
北海道の冬の駅めぐりしている時に“先日の現象”が起きたら一発で終わりでしょうな。
雪の中にぶっ倒れて、そのまま来年の春まで発見されないとか(汗)。
まあ、あの地で倒れるなら本望ですが・・・。
- 2010/06/05(土) 05:07:10 |
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