2017.02.19(Sun):駅探訪

 < 皆様へ >
ご無沙汰しており申し訳ありません。
18、19日とようやくまともに休みをもらいましたので、記事を更新します。
コメント・拍手等で応援ありがとうございました。
コメントのレスが遅れましたことをお詫びいたします。
本日の更新記事はこの下です。




[ 函館本線(砂原支線) 渡島沼尻駅  ]
今回は留萌本線に戻る予定でしたが、少し予定を変更し、既述した【2016.08 北海道旅行記】でも訪問した渡島沼尻駅を再訪したときの模様を掲載します。
・「旅行記」での渡島沼尻駅訪問記はコチラ → 
・渡島沼尻駅の駅紹介はコチラ → 

渡島沼尻201701(10)
渡島沼尻駅を再訪した。
冬に訪問するのは今回が初めてだ。
最愛の人と共にワクワクしながら訪問した。

渡島沼尻201701(2)

渡島沼尻201701(3)
函館を出た時は季節外れの雨だった。
しかし、渡島沼尻についた途端、雨は雪に変わった。
LMと最愛の人に贈られた雪の魔法のように。

渡島沼尻201701(4)
昨年の夏に初訪問したばかりだが・・・。
早くも駅舎に変化が見られていた。
昨年夏の写真も交えて変化した点を紹介したい。

渡島沼尻駅(5)

渡島沼尻201701(5)

渡島沼尻201701(6)
まずは、壁の板塀が一部剥がされてしまっていた
この部分は、昨年訪問したときにかなり朽ち、穴が空いていた(上の写真参照)ので、仕方なかったのかもしれない。

渡島沼尻駅(2)

渡島沼尻201701(4)

渡島沼尻201701(12)
玄関口-といっても、保線要員たちが出入りする場所だが-の庇にあたる部分の屋根は新しいものに取り換えられ、それを支える木枠も新しいものに変わっていた。
とはいえ、駅舎自体はあまり元のイメージを失ってはいないのが救いだといえる。

渡島沼尻駅(6)

渡島沼尻201701(7)
ちょっとショックだったのは、トイレ(上写真の右手)が解体されたこと。
ほぼ開業当時のものと思われる雰囲気にある便所だったが・・・。

渡島沼尻201701(1)

渡島沼尻201701(8)

渡島沼尻201701(9)
ブルーモーメントの時間を迎えた渡島沼尻駅は美しかった。
その光景を最愛の人と楽しみながら、写真にも残そうとしたが、この日は困難を極めた。
降りだした雪は勢いを増し、強烈な風と共にLMを襲ってきたからだ。
今回の旅は、三脚もかなりショぼいものしか持って来れなかったので、台風並みの風で吹き飛ばされそうになって困った。
それでも、カメラの性能にも助けられて、何とか撮影を続行した。

渡島沼尻201701(11)

再びの白銀物語(1)
夜の帳が下りてくると、状況はさらに悪化。
完全に吹雪になってしまい、写真を1枚撮るごとにレンズが雪で真っ白に覆われてしまう有様。
このため、1枚撮るごとに雪を落とすという状況になってしまった。
LM自身も全身雪で真っ白になってしまったが、撮影は継続。
この美しい氷結の夜を、写しとめておくことが最愛の人の希望だったから――。
遺影を掲げるのも難しいほどの状況で、それでも彼女にこの荒ぶる、しかし美しい夜の銀世界を見せながら、LMは寒ささえ感じずに写真を撮り続けていた。



スポンサーサイト
2017.02.07(Tue):駅探訪

こちらの記事で記入したとおり、現在掲載中の【2016.08 北海道旅行記】で訪問した駅を、今年の1月に再訪しました。
前回紹介した峠下駅をこの冬にも再訪したため、夏の訪問記と併せてご紹介します。

[ 留萌本線 峠下駅 ]
峠下駅201701(1)
冬に峠下駅を再訪した。

峠下駅201701(2)
ブルーモーメントの時間。
訪問時間の関係で、普段とは逆の朝に見るブルーモーメントだ。

峠下駅201701(3)
最愛の人が、夏に訪問したときに予言していたことがある。
「この駅が雪に覆われた時に見せるブルーモーメントの景色は、きっと神秘的な美しさになると思う」と。
その言葉は、見事に的中した。

峠下駅201701(4)
この美しさを言葉にしようとしても、とても表現しきれない。
ただ、圧倒的に美しい蒼の世界が、目の前にはあった。

峠下駅201701(6)

峠下駅201701(5)
蒼の世界が消え去り、世界が一面の白銀の世界に戻っても、駅の美しさは色あせない。

峠下駅201701(7)

峠下駅201701(8)
峠下の駅舎は、冬期はある意味「有人」になる。
ここの駅舎のうち、かつて除雪作業要員の詰所として使われているからだ。
最愛の人の遺影に駅を見せながら歩いていると、不意にその作業員から呼び止められた。
「寒いから中に入りなよ」
最愛の人と語らっている最中なので少し躊躇ったが、彼女の勧めもあったので、その言葉に甘えることにした。
室内には5~6人ほどの作業員が居たが、すぐに皆と打ち解けて談笑するようになり、コーヒーまでもらってしまった。
すごい駅!」という本で、駅訪問家が除雪作業員の方からコーヒーをいただいたと書かれていたが、まさか自分も同じ立場になるとは・・・。
(同書によると、駅訪問で有名な横見浩彦さんはこの駅に駅員がいたころにコーヒーをいただかれたことがあるとか。秘境駅探訪家の牛山隆信さんは、雄信内駅で、除雪作業員の方からコーヒーをいただいたとされていた)
24時間体制で詰めているという彼らといろいろな話ができたことは、良き旅の思い出となった。



2017.01.30(Mon):駅探訪

[ 函館本線(砂原支線) 渡島沼尻駅 ]
再びの白銀物語(1)

[ 根室本線 羽帯駅 ]
再びの白銀物語(2)
あの日 果たせなかった約束は
今 ここにあるよ
あなたが もう一度 機会をくれたから
例え吹雪にまかれても 喜びしか感じない
ありがとう 最愛なる君よ
凍える夜に育んだ君との思い出は
きっと永遠に 魂に刻まれるだろう



所用により、突然、北海道へ行く機会を得ました。
その後の日程を利用して、前回、悪天候のため行く機会を逃した駅に行くこともできました。
正直、上記の2つの駅に今年の冬に行くことは断念していたのですが・・・。
図らずも、行くことがかないました。
これも、最愛の女性の意思だと思います。
荒れ模様の厳しい世界で、とても幸せな、美しい夢が見れました。



2016.12.20(Tue):駅探訪

羽帯駅(1)
夏に訪問した駅を紹介する企画も今回が最後になります。
今回ご紹介するのは根室本線羽帯駅です。
すみせん、駅名板撮り忘れました(汗)。この写真でご勘弁を。
羽帯駅は、北海道上川郡清水町にある駅で、「羽帯」は駅周辺の地名に由来しています。
なお、「羽帯」の語源はアイヌ語に求められ、「小さい『それ』がたくさんいるところ」を意味する「ポニオプ」からきていると言われています。
『それ』とは、アイヌ民族が忌み嫌い、名を呼ぶことさえ憚ったとされるトッコニ(蛇)のことを指すようです。

羽帯駅(2)
駅全景。
写真一枚で駅の全容を伝えられるほど小さな駅です。
単式ホーム1面1線の単純な作りで、小さな待合室が付随しています。
ホームは一見板張りのようですが、薄いコンクリの板です。
こんな小さな駅ですが、仮乗降場からの昇格駅ではなく、開業当時―1958(昭和33)年―から駅として開業しています。

羽帯駅(3)
別の角度から撮った駅の全景。
北海道らしい美しい光景が駅の周囲には広がっています。
駅の周囲には人家が見えず、静かな環境に見えますが・・・。
駅の近くを国道38号が通り、またそこから分岐する道路が駅前を通っています。
この道路の交通量は意外と多いため、車の騒音が激しく、静寂とは言い難い状況です。
とはいえ、車が途切れた時の森閑とした世界は、静寂に身を委ねたい人には最高の環境でしょう。

羽帯駅(4)

羽帯駅(5)

羽帯駅(6)

羽帯駅(7)

羽帯駅(8)
待合室外観及び内部。
待合室は小さいものの清潔に保たれ、また窓の締切もきちんとしているので、冬には保温性が高くなると思われます。
窓や戸を閉め切ると、騒音からも少しは解放されます。
時間があれば、ゆっくり本でも読みたい環境です。

羽帯駅(9)

羽帯駅(10)
駅ホーム。
北海道特有の防風林が見事に立ち並ぶ光景は、美しいの一言です。
ホームを歩くと、空気がとても心地よく感じます。
写真から見ると穏やかな美しさしか見受けられませんが、この撮影から一月も経たないうちに、この周囲は豪雨に見舞われ、羽帯-十勝清水間では橋梁が流出するなど、大きな被害が出ました。
自然は美しいものですが、ひとたび牙をむけばいかに恐ろしい存在になるかというのを実感します。

羽帯駅(11)
非常に味わいのある羽帯駅ですが、駅周辺に人家がないこともあり、近年の年間平均利用者は0人(!)とか。
このため、この記事でもふれたとおり、JR北海道が廃止方針とする駅の中にこの駅も入っています(すぐにではなさそうですが)。
せっかくこの駅に巡り合えたのに廃止方針に入ってしまうとは悲しい限りですが、LMは一目でこの駅を気に入ってしまったので、できればもう一度訪問してみたいと思います。



2016.12.13(Tue):駅探訪

峠下駅(1)
今回は留萌本線峠下駅の駅紹介をしたいと思います。
峠下駅は、北海道留萌市にある無人駅です。
峠下”というのは地元の地名から来ているもので、その由来はアイヌ語の「ルシチ・ポク」(峠の下)の意訳に由来すると言われています。
この“峠”とは、恵比島駅から峠下駅の間にある峠のことで、恵比島駅側から来ると、駅は文字通り峠を下った先にあります。

峠下駅(2)

峠下駅(3)

北へ・・・201608(3)
峠下駅駅舎。
明るい色合いなので、一見、ログハウス調の駅舎にも見えますが、実はパッチワークのようにあちこち補修を受けながら使い続けられている古い駅舎です。
峠下駅の開業は1910(明治43)年と古く、その当時の駅舎ではないと思われますが、少なくとも国鉄時代くらいまで歴史をさかのぼれると思います。
峠下駅は比較的無人化が遅かった駅で、タブレット閉塞が用いられていた関係から、長らく駅員配置駅となっていました。
しかし、1998(平成10)年には自動閉塞に切り替わり、その時をもって完全無人化になったのでした。
無人化された今も保線職員の詰所として使用されているそうで、冬期は除雪担当の職員が詰めているようです。

峠下駅(4)
駅前。
何もない」という言葉が適切な状態ですね。
道路と生い茂る木々しか見えず、何となく“行き止まり感”があります。
実際、この駅で降りたとしても、人家のある場所まで行くにはだいぶ距離があります。
もう少し駅周辺を探索したかったのですが、こんな人里離れた場所で熊と遭遇でもしようものなら恐ろし過ぎるので、あきらめざるをえませんでした(汗)。
ただし、この道路(道道549号線)は、一般車両は少ないもののトラックの通行量が結構の多く、その騒音のせいで秘境感は削がれる感じがありますね。

峠下駅(5)

峠下駅(6)
駅舎内部。
駅舎内は清潔に保たれています。
上記のとおり、保線職員が利用するため、きちんと管理されているものと思われます。
特徴的なことは、トイレが駅舎内に設置されていること。
通常、木造駅舎の場合は外にトイレが設置されることが多いのに対し、峠下駅は待合室に隣接した場所(上の写真のドアの先)にトイレ区画が設けられています。
冬の厳しい環境を考えると、外に出ることなくドアひとつ隔てた場所にトイレがあるのはありがたいことだと思います。
トイレも清掃が行き届き、汚れていたりヘンな臭いがしたりということはありませんでした。
ただ、トイレットペーパーはないので、利用の際には注意が必要です。

峠下駅(7)

峠下駅(8)
峠下駅ホーム(留萌方面を望む)。
峠下駅は、留萌本線の深川-留萌間で唯一列車交換設備を持つ駅です。
このため、乗降客の多寡にかかわらず、同線の運行上重要な位置づけを占めています。
配線は2面2線、ホームは千鳥(互い違い)状に配置され、中央部にある構内踏切で連絡する形状です。

峠下駅(9)
駅舎反対側のホームの奥に、もう一本線路が配置されていますが、これは草むらに隠れて見えなくなっています。
かつては駅舎反対側ホームは島式ホームだったのかもしれません。
このほか、かつてはSLの給水塔などがあったということですが、今ではその面影を偲ぶことはできません。
今は近辺に住む人もほとんどなく、秘境駅と化しているこの駅も、SL全盛期は活気に満ちていたのでしょうね。

峠下駅(12)

峠下駅(13)

峠下駅(14)
駅舎は、正面から見た姿よりも、むしろホーム側から見た方が木造駅舎としての良さを体感できると思います。
(ただ、午前中は逆光のため、撮りにくかったですが・・・)

峠下駅(10)

峠下駅(11)
峠下駅ホーム(深川方面を望む)。
駅舎付近や駅舎側ホームに比べると、こちらは若干道路からの雑音が低く感じます。
森に囲まれた静かなホームは、物思いにふけるのはピッタリ。
日頃、時間に追われてあくせくしているのが嘘のように、のんびりした時間をすごすことができました。

こんな素晴らしい環境の峠下駅ですが、駅周辺に人家がないこともあり、利用者はほとんどありません。
それが災いし、こちらの記事でふれたJR北海道が廃止方針とする駅の中に、この駅も入っています。
正直、留萌本線で廃止駅があるとしても、この駅は交換駅だから生き残ると思っていました。
しかし、考えてみれば下白滝のように廃止して信号場にすればいい話ですからね。油断していました・・・。
あと何回訪問できるかわかりませんが、せめてもう一度くらいは訪問できるようにしたいものです。