[ のと鉄道七尾線 能登中島駅 ]

能登中島駅(のとなかじまえき)は、石川県七尾市中島町に所在している。
七尾市に合併する前は単独の町であった中島町の中核的な駅でもある。
愛称の「演劇ロマン駅」(えんげきロマンえき)は、仲代達矢氏との縁で当地に建設された能登演劇堂に由来している。


能登中島駅舎。
堂々たる造りの木造駅舎であり、かつての中島町の代表駅としての貫録を感じる。
高台の上に駅舎があるが、昔の写真を見ると駐車場と同じ高さとなっているのは何故なのだろうか?


駅舎内部。
演劇関係の立看板やポスターらしき写真が大々的に飾られている。
先に述べた能登演劇堂で行われている無名塾(仲代達矢氏主宰)による過去のロングラン公演のものらしい。
静かな空間ではあるが、近くを通るたびに鳴り響く非接触式検温器の音がやかましくその静寂を切り裂いていた。

駅構内。
構内配置は2面3線ではあるが、右側にあるホームの奥にある線路は現在使われていないらしい。
他に引き込み線が存在している。
写真には写っていないが、跨線橋が存在し2つのホームを結んでいる。


駅の引き込み線に保管されている鉄道郵便車「オユ10 2565」。
昭和44年に製造された。
郵袋室と区分作業室を持ち、郵袋600個を積載可能、また走行中に区分作業を行うこともできた。
しかし、1986(昭和61)年の鉄道郵便全廃を受けて廃車となった。
その後、甲駅(2005年廃止)で保存されたが、2004(平成16)年に当駅に移管された。
中も見学したかったが、生憎と時間に制約があるらしく(平日は9時から15時まで、土休日は、のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」を利用すれば見学できる)、残念ながら見学はかなわなかった。

駅には軽食&土産物を販売する店があり、この日もムシムシして暑かったのでかき氷を頼んだ。
駅のホームで食べるかき氷もなかなか乙なものだった。
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- 2023/08/08(火) 00:00:01|
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[ のと鉄道七尾線 笠師保駅 ]

前回の北陸旅行で訪問した駅をゆるゆると紹介していきたい。
訪問駅が多かった&仕事忙しい&体調が微妙・・・なので全部紹介できるかどうか分からないが・・・。
最初はのと鉄道七尾線の笠師保駅を紹介する。
()内にある「恋火駅」というのは愛称で、「
塩津かがり火恋祭り」という祭りから来ており、年に1度、夏の夜に男の神様と女の神様が海の上で逢瀬を楽しむという、七夕のような物語に由来しているという。


笠師保駅は石川県七尾市中島町塩津に存在している。
ここを訪問駅とした理由は、資料で木造駅舎が残されていることを知っていたからだった。
駅舎は改修されたもののようで、
のと鉄道のサイトにある笠師保駅とは若干外観が異なっている。
駅からはわずかだが海が望め、すぐ目の前に「
浜焼き能登風土」という店があり、営業時間になると磯焼きのおいしそうな香りが鼻腔をくすぐる。

特徴的な飾りが施された玄関。
木造駅舎は数あるが、これほど立派な装飾がある駅もそうはないだろう。


駅舎内。
夏の暑い盛りの訪問となったが、心地よい海風が吹き寄せ、居心地は良かった。
駅の目の前に飲食店があるため若干騒々しさもあるが、基本的には長閑で静かな駅である。

・・・木造駅舎にこんなの貼られているの、初めて見ましたわ。
まあ、学生利用者も少なくなかったので、清潔に維持されているのは結構なことなのですが。



笠師保駅ホーム。
花壇などもよく管理され、綺麗に維持されている。
ホーム上の木は桜で、春になると美しい桜並木になることだろう。


夕暮れの駅舎内。
日が沈むと、駅舎内の灯篭のような灯りが一際存在感を放つ。
その灯りは、ほんのり明るくて、心を癒やしてくれるような、不思議な魅力を秘めていた。




同じく夕暮れ時の駅の情景。
ブルーモーメントと優しいオレンジの色で染められた駅はロマンティックな美しさに満ちている。
その美しさにすっかりあてられて、惚れ惚れしながら駅を撮っていた。
言葉には尽くしがたかったが、とにかく美しかった。
表現しがたい「温かみ」のようなものがある。
疲れ切ったLMを癒やして優しく抱きしめてくれるような、不思議な感覚だった。
最愛の女性はこの駅を特別気に入ってくれたようで、この駅もまた、LMの聖地として数えられることになったのだった。
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- 2023/07/24(月) 00:00:01|
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[ 因美線 知和駅 ]


前回の記事で今回の記事更新は終わろうかと思っていたのですが、1年のけじめとして、ご挨拶をさせていただくことにします。
管理不行き届きにも関わらず、
本年もたくさんのご訪問ありがとうございました。
責任ある立場となり、仕事も増え、
体にも精神にもだいぶ悪影響が出てきました。
計算能力や記憶能力に著しい障害が出て、軽い鬱気味なのかもと思ってしまいます。
また、健康診断で心臓にも何らかの疾患が疑われており、早く検査に行かないといけないんですが、仕事が忙しくてなかなかそのタイミングを計れずにいます。



最後を飾る写真がないので、仕方なく前回の続きで知和駅の写真で飾らせていただきます。
来年はもう少しゆっくりなって、駅訪問もやりたいですね。
皆様、良いお年をお迎えください。
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- 2022/12/30(金) 18:00:01|
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[ 岩徳線 柱野駅 ]

前回の記事でも書いたが、先に訪問した
柱野駅ではたくさん写真を撮影した(ただし、
iPhone12で、だが)ので、駅紹介の記事を久しぶりに掲載することにした。
柱野駅は岩徳線に所属し、岩国市内にある。
岩徳線の中でも、岩国駅に近い位置に所在している駅になる。
御庄川の谷間にある山間の駅で、駅前に小さな集落はあるが、のどかな雰囲気に包まれている。


柱野駅入口。
駅の入口付近のコンクリート等から、かつては駅舎があったであろう痕跡が残されている。
ホームは築堤上にあり、上屋付きの階段と、それを登った先にある詰所のような建物が待合所代わりに使用されている。
駅の近くに自販機があり、そのお陰で、予定よりはるかに長くなった滞在中、熱中症を免れることができた。
ただし、
トイレはない。


言葉には尽くしがたいが・・・。
何とも言えず旅情を誘うホームへの階段。
因美線の
那岐駅のホームに登る階段にどことなく似ている(那岐駅の階段は上屋が密閉されているが)。

夏らしい暑さに、
夏草も元気に繁茂している。
手すりを越え、駅の階段に侵入するのを虎視眈々と狙うつる草たち。
人間と植物が存在場所をかけて争っているようにも見える。

階段を登り切った先にある詰所状の建物(上屋)。
小さな駅だが、近距離切符の自動販売機が置かれている。
ホームとは構内踏切でつながっているが、手前側の線路(岩国方面行)に列車が侵入するときは右手にある警報機が鳴動し、フェンスの先にある遮断機が下りてくる。
左手には
ドアがあるが開かず、恐らく保線関係の物置か何かと思われ、周囲には椅子ひとつもない。
そのこともこの建物の詰所感を高めている。



築堤上にあるホーム。
1面2線の島式ホームがあり、
列車交換が可能な駅となっている。
岩徳線は元々、山陽本線の短絡線として計画され、戦前には一時山陽本線に編入されていたことがあるという歴史もあり、ホームはそれなりに長い(ただし、現在、ホームの両端にフェンスが張られていて使用可能区間が限られている)。

ホーム上にいると時々鉄橋上を走る列車の音が聞こえるが、それは岩徳線のものではなく、近くを走る
錦川鉄道錦川清流線の列車の走行音である。
ホーム上から遠く遥かに錦川清流線の鉄橋を望むことができる。
なお、柱野駅から約3km弱の徒歩圏内に、山陽新幹線
新岩国駅、及び新岩国駅最寄り駅である錦川清流線の
清流新岩国駅がある。
徒歩でなくても、御庄川対岸の道路にあるバス停から路線バスで新岩国駅方面に出ることもできる。


ホーム上にある待合所。
階段を登った先の詰所状の建物より、こちらが椅子もあり、本来の待合室としての機能を果たしていると言える。
外見からは一見密閉式のようだが、近づいてみると開放式の待合室だった。
この日のような晴れの日はいいが、雨の日、特に風で雨が吹き込むような日には椅子が濡れかねない造りだ。
上部には
電光案内板があり、次に来る列車の行先と乗るべきホームの位置を教えてくれる。
・・・のはいいのだが、のどかで静かな環境の中、この装置が稼働すると、突然「
ビーッ!」という物凄く甲高い、警報レベルの音が鳴り響き、
心臓に悪いからマジでやめてほしい(切実)。
※音がデカいので、突然鳴動すると本気でビビる。

まあ、色々と問題もある柱野駅であったが、この駅から見る景色はとても美しく、旅情に溢れたものだった。
待合室の椅子から御庄川が望めればなお良いのだが・・・。
ともあれ、LMはこの駅と、その景色にとことん惚れ込んだ。
機会があれば、必ずまた訪問するだろう。
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- 2022/09/06(火) 00:00:01|
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[ 宗谷本線 天塩川温泉駅 ]


残暑お見舞い申し上げます。連日の猛暑にいささか参っておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
凍えるような白銀の世界をお届けして、涼を添えたいと思っております。
残暑厳しき折、皆様方もどうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。
・・・というわけで、ネタ切れなので過去の写真の中からLMの聖地となった(一部聖地「だった」)駅をお届けします。
写真も大きくなったので、以前とはまた少し見栄えも違うと思います。
まだまだ酷暑が続きますが、クーラー以上に涼しい景色で、ひとときお涼みください。
[ 宗谷本線 雄信内駅 ]

[ 宗谷本線 塩狩駅 ]

[ 名寄本線 藤山駅 ]

[ 石北本線 (旧)上白滝駅 ]

[ 石北本線 (旧)旧白滝駅 ]

[ 石北本線 (旧)下白滝駅 ]



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- 2022/08/24(水) 00:00:01|
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