木次線シリーズ7回目の今日は、
三井野原駅を紹介します。
ひなびた駅ですが、
JR西日本最高所にある駅として、知る人ぞ知る駅です。


三井野原駅駅舎。
カラフルに塗られた駅舎と、ストーブ用と思われるひょっこり飛び出した煙突が印象的です。
ちなみに、この駅は
比婆道後帝釈国定公園内にありますが、何でもこうした公園内にある駅は勝手に塗装を変更することができないらしく、
知事の許可が必要(!)とか。
資料によると、以前、JRは、
申請手続きが開始される前に塗り替えを行ってしまったらしく、
再度塗り替えるハメになったそうです。
(関連資料は
コチラ)
この話を知って、日頃何気なく見ている駅の
塗装にも細かな規制があるのだなぁと思わされました。
ちなみに、塗装は地元のデザイン校が担当したとか。
・・・話はそれますが、駅名板が屋根の下に隠れるようにあるため、普通の写し方ではアングル内に収まらず、なかなか苦労させられました。
JR西日本で一番高い駅であることを示す看板。
標高726mとありますが、駅が所属する
奥出雲町のHPや Wikipedia では
727mとあり、どちらが正しいのか判然としません。
まあ、差は 1mなので、
小数点の切り捨て・切り上げ程度の問題なのかもしれませんが。
どちらにしても、かなりの高所にある駅であることは間違いありません。


駅ホーム。
上が出雲坂根・出雲横田方面、下が備後落合方面です。
よく見ると、出雲坂根方面は微妙に上りの勾配になっていて、その頂点に当たる部分が最高所(出雲坂根駅の標識で示された標高731m)ということになるのでしょう。
これまで紹介した木次線各駅の写真と比較しても、
雪の量がまるで違うことがお分かりいただけると思います。
まあ、暖冬の影響か、この季節にしてはかなり少なめのようですがね。

駅舎正面の光景。
駅の近辺は
スキー場になっています。
駅から少し歩けば、スキー関係の施設がぽつぽつと並んでいます。
それが影響してか、高所であるにもかかわらず、駅の周囲には割と家が多いです。
LMたちが滞在している間も、たくさんのスキー客がゲレンデ目がけて歩いていました。
大型の観光バスは行き来しますが、
JRを利用してスキーに来ようという物好きの客はいませんでした(苦笑)。
それでも、以前は福山方面からスキー列車も運行されていたというのですが・・・。

駅舎内部。
赤色と白で彩られ、窓にはレースまでかかっています。
スキー場があることから、ペンションをイメージしたのでしょうか。
でも、LMは
かえって落ち着きませんでした(笑)。
別にペイントに問題はないのですが、何とも言えない居心地の悪さがありまして・・・。
何となく室内に居づらくて、出発時まで外で写真ばかり撮っていました(苦笑)。

おなじみ
神話駅名、三井野原駅の愛称は「
高天原(たかまがはら)」。
高天原は、八百万の神々が暮らす天の世界、つまり“
天上界”のことを指すとされています。
補足説明は、いつもの如く写真拡大でお願いします(笑)。
この近辺はもちろん、JR西日本で
最も高い地点にあるこの駅の愛称に相応しい名と言えるでしょう。

ホームに入線してくる木次行き普通列車(
キハ120-4)。
行きも帰りも
同じ列車、同じ運転士、そして同じ客(苦笑)です。
前回書いたように、出雲横田から三井野原まで乗車したのは、往復共にLMとKだけ。
貸切の優越気分を味わうのは悪くないですが、客の少なさに不安になるのも確かです。
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テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2009/03/31(火) 00:00:01|
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