
まだ
岡見貨物の特集は続くのですが・・・。
今日は、急遽、
駅関連の特別企画をお届けします。
本日取り上げるのは、
門司港駅、特にその駅舎に特化した話題です。
門司港駅の駅舎は、本格的な改修を間近に控えており、
長期間、今の駅舎を見れなくなります。
そのため、しばらく見れなくなる駅舎の見納めに、ここで取り上げることにしました。

門司港駅駅舎については、
今さらLMが駄文を費やすまでもなく有名な建物ですが・・・。
一応、簡単にご紹介しておきます。
現在の駅舎は、1914(大正3)年に建てられた木造駅舎です。
九州の鉄道の基礎を築いたドイツ人技師
ヘルマン・ルムシュッテルが監修したという駅舎は、
ネオ・ルネッサンス様式という手法が取り入れられた洋風の駅舎となりました。
左右対称の駅舎は、
美しさの中にも重厚感があり、堂々とした威厳が感じられます。
長年に渡って
門司港のシンボル的な存在であり続け、周囲の大正風レトロ建築が集う観光スポット・
門司港レトロでも中核的な位置付けを保っています。
我が国で初めて、
駅舎として国の重要文化財になったという、貴重な建物でもあります。
当ブログで紹介したことはありませんが、この駅舎は、
LMの大好きな駅舎のひとつです。
既に98年を経過し、まもなく100周年を迎えようとする偉大な駅舎ですが、さすがによる年波には勝てないのか、近年は老朽化が進行。
歪みや亀裂が見つかり、また木造駅舎の天敵というべきシロアリの被害も見られるようになりました。
そこで、この大切な“鉄道遺産”を後世に伝えるためにも、大規模な改修が計画されることになったのです。

・・・というわけで、改修の必要性は十分に理解するわけなのですが。
ポイントは、
その回収が6年間にも及ぶ、ということ。
6年ですよ、6年! 最初聞いた時は聞き間違いかと思ったくらいですよ(苦笑)。
つまり、今年から始めても、
改修が完了するのは2018(平成30)年ということになってしまいます。
・・・いや~、
さすがに6年は長いですね。
そんなに長い間、この愛すべき駅舎を見られないのかと思うと、本当に残念です。
その改修は、いよいよ本年10月から始まることになっています。
実質的には、現在の駅舎での営業は9月28日(金)でいったん停止され、仮駅舎での業務に移行するとか。
ですから、
この駅舎を見られるのは、もうあとわずかの猶予しかないのです、
そんなわけで、私も先週、大急ぎで撮影に出かけた次第です(苦笑)。
まあ、取り壊されるわけではなく、改修されるわけですから・・・
完成の暁には、再びお色直しした美しい駅舎が再び見られるわけですが。
でも、やっぱり、
6年間の別離は悲しいですね(涙)。


とはいうものの、実際に行ってみると、改修の必要性自体は強く感じました。
写真を見ても分かる通り、遠目で見ればきれいな駅舎も、近くで見ればこの通り。
壁はあちこち塗装がはげ落ち、かなり悲惨なことになっていました。
これに加えて、シロアリの被害や歪み・亀裂という問題まで抱えていたのでは、やはり改修しかないのでしょう。
この駅舎は、美しく、国の重要文化財という貴重な建物であるという以前に、
大勢の人が利用する“駅舎”なのですから。

愛すべき駅舎が改修され、美しい姿を取り戻して復活する日を、のんびりと待つことにします。
体調不良が続く昨今、
それまで生きていられたら、の話ですが(苦笑)。
テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2012/09/26(水) 00:00:01|
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