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LM徒然草 ~駅と列車と情景と~

風情ある駅と自然豊かな鉄道、そして心に残る情景を求めて・・・

【2013.01 北海道旅行記】南美深駅幻想


[ 宗谷本線 南美深駅 ]
北海道201301(89)
北星駅を出た後、いったん4337Dで北上していきます。
ここから先、LMとKはそれぞれ別行動になります。
Kは、LMが以前訪問した紋穂内駅へ。
LMは、南美深駅に向かいました。

北海道201301(90)
南美深駅にて。
周囲には数件の民家があるようなのですが、暗くてよく分かりません。
その数軒の家からもれる光と、駅で煌々と光る灯を除くと、広大な視界の大半は闇に包まれています。
紋穂内駅ほどではありませんが、人気の少ない場所であることが分かります。

北海道201301(91)
(フラッシュ発光の強行撮影)

北海道201301(92)
(ほぼ見た目のまま。フラッシュなしの通常撮影)
待合所。
北星駅の待合所よりはしっかりした建物のようですが・・・。
ホームから微妙に離れているうえ、特異な建物の外観から見て、駅の待合所とは思えないほどでした。
看板がなければ、入るのを躊躇ったかもしれません。
外灯も室内灯もないので、待合所の前は真っ暗。
そのため、普段は夜でも滅多に使わないフラッシュを使っての強行撮影です。

北海道201301(93)
(フラッシュ発光の強行撮影)

北海道201301(94)
(フラッシュなしの通常撮影。やや明るめに補正)
前述したとおり、中は明かりがないため、真っ暗でした。
見た目と違い、内部は板張りでした。
ただ、北星駅のような長椅子がないため、何となく落ち着けません。
ビールケースや古びた椅子はありましたが・・・。
そこに座るのは、少々躊躇います。
何よりも室内がひどく暗いので、あまり長居したくない雰囲気です。
これなら寒くても外にいた方がよさそうなので、待合所を出てホームに立ちます。

北海道201301(95)
ホームに立つと寒さが急激に襲ってきます。
しかし、やはりホームの上が居心地が良かったです。
白銀の世界に、光が織りなす美しき光景
それは鉄道の駅とは思えぬほど、幻想的な景色でした。
最愛の人の遺影を再び取り出し、“2人”だけでこの景色を堪能します。
そう、彼女と2人きりになりたいために、Kには別行動をお願いしたのでした。
いよいよ明日は北海道を去る日です。
それを思うと、寂寥感があふれてきました。
まだ北海道を離れたくない、帰りたくない・・・。
心がそう叫んでいるように思え、涙があふれそうになりました。
そんな寂しい思いを慰めるように、彼女の遺影は優しく微笑んでいます。
眼前にある彼女の微笑は、遺影を飛び出して背景と溶け込んでいるようにも見え、むずがるLMを優しく抱きしめてくれているような錯覚さえ感じました。
凍えるような寒さのはずなのに、何故か心も体も温かいような気がして・・・。
それは、LMの愛する大地が見せてくれた、優しい幻覚だったのかもしれません。


テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行

  1. 2013/06/23(日) 00:00:01|
  2. 鉄道旅行
  3. | コメント:6
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このブログについて

LM

Author:LM
鉄道旅行が趣味(&気晴らし)のLMが、旅先で出会った駅を下手な写真と駄文で紹介するブログです。
2010年以降は鉄道写真も多くなっています。

[ 趣 向 ]
風情あふれる木造駅舎とローカル線、SLが大好き。都会近辺の路線はやや苦手です。
廃墟系の建物や独特の雰囲気の建物、美しい自然も愛でています。

[ 構 成 ]
基本的に、LMがメインです。
他に、高校時代からの友人にして、このブログの共同経営者・Kが一部の写真撮影を担当しています。Kは夜勤が多いので、平日昼間の撮影に重宝しています(笑)。
このほか、表立っては出ませんが、LMやKの知り合いの女性たちが黒幕?として存在してます。

[ 機 材 ]
LM:
・Nikon D500(メイン機)

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