2016.08.28(Sun):その他写真(非鉄)

[ 鶴の岩屋 法海寺 ]
鶴の岩屋(8)
今回は、ちょっと鉄道からは離れます。
LMの地元・佐賀県にある一風変わったスポットを紹介しましょう。
今回ご紹介するのは“鶴の岩屋”です。

鶴の岩屋(2)
“鶴の岩屋”は、佐賀県唐津市肥前町にあります。
地元の人ですら知る人の少ないマイナーな場所です。
ちょっと入口が分かりづらい場所にあります。
道沿いの「にあんちゃんの里」という石碑が目印で、そこから坂道を上ると目的地になります。
一応、車で上がることも可能です。

鶴の岩屋(3)
上りきった場所に、密教系寺院の法海寺という、定住の住職さんもいない小さな寺があります。
そんな寺ですが、内部はきちんと整理され、清潔に保たれています。
そして、その祭壇の奥に、“鶴の岩屋”という「小さな異空間」は広がるのです。

鶴の岩屋(1)

鶴の岩屋(4)

鶴の岩屋(5)
祭壇の脇からさらに奥に進むと――
そこは小さな洞窟になっており、その壁面いっぱいに、たくさんの仏の尊像が彫り込まれています。
小さな洞窟に、仁王尊像、地蔵菩薩像、大日如来像等、120体と言われる仏の姿が一面に彫刻されています。
一つひとつは小さいものですが、壁面いっぱいに刻まれた仏の姿は、まさに圧倒的な迫力で迫ってきます。
ここはまさに、仏たちの織りなす小宇宙といえるでしょう。
ここは神聖な祈りの場であり、LMも興味本位で写真を撮るだけでは罰当たりのように思えたので、御供え物をして、般若心経をひと通り読誦してから、敬虔な気持ちで撮影を行いました。

鶴の岩屋(6)
一体誰が、どれほどの労力をかけてこれほどの仏の姿を刻んだのでしょうか。
これほどの仏の彫刻がどうやって刻まれたか、実はあまりよく分かっていません。
伝説によれば、約500年ほど前に 旅の修行僧が一人で刻んだとありますが、実際に一人で刻みあげたものなのか、他に協力した修行僧がいたのか、そのあたりも分かりません。

鶴の岩屋(7)
不思議なエネルギーで満たされた洞窟内。
今風に言えば“パワースポット”というべきでしょうか。
しかし、そんな言葉でこの場所を表現するのは軽すぎる気がします。
ここは、息苦しいような、濃密な人の“祈り”が凝縮した空間と言えるかもしれません。

鶴の岩屋(9)
しかし、この場所には不安もあります。
砂岩質の壁面のため、脆くて崩れやすいのです。
そのため、一部ではほとんど仏の姿が消えかかってしまっています。
特に、人の手や体がふれやすい部分では、その傾向が顕著にみられる気がします。
何らかの保存措置がとられ、いつまでもその姿を拝めるようにしてほしいものです。



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