少し間が空いてしまいましたが、【2016.08 北海道旅行記】の続きです。
前の記事は
コチラ。
[ 留萌本線 藤山駅 ]
藤山駅に降り立つ。
随分
久しぶりの訪問だ。

藤山駅は、LMにとって、
留萌本線で最も大切な駅だ。
以前はこの駅こそ、LMにとって
北海道で見つけうる最高の駅であるように思えた。
しかし、その後、より素晴らしい
下白滝駅(現信号場)と出会う。
その後はそちらを優先するようになり、
藤山駅を訪問する機会はなくなった。

この駅では、以前、
親戚のおじさんが亡くなったという知らせを受けている。
お世話になったそのおじさんの枕元にすぐにも駆けつけたいのに、距離が離れすぎていたため、それはかなわなかった。
それどころか、
通夜にも葬式にも出席できなかった。
あの時感じた
無力感と、その後も旅を続けた
罪悪感のようなものは、
長らくLMの心の中で尾を引くことになる。
その時の悲しい記憶が、何となくこの駅を避けさせていた部分もあるかもしれない。

以前の訪問は、二度とも冬に訪問している。
冬に見た藤山駅は、心が洗われるほど美しい駅だった。
今回は初めて夏に訪問することになったが、その魅力は少しも色あせない。
むしろ、
この駅の新しい魅力を発見したような気分になる。
その素晴らしい光景が、LMの悲しい過去を忘れさせてくれた。

LMと共に駅を眺める
最愛の人も、満足しているようだ。
というより、この駅を再訪したのは、彼女のすすめもあった。
下白滝駅が失われた今、その次に印象に残った藤山駅を訪問しようとLMの背中を押してくれたのだ。
彼女のすすめに従って、本当に良かったと思う。

藤山駅には、ほぼ午前中いっぱい滞在した。
3時間強ほどの滞在時間中、心躍らない時間は少しもなかった。
11時頃になると気温は30℃を超えたが、湿度が低いのと涼しい風のお陰でそれほど暑苦しさは感じない。
駅を包むさわやかな空気同様、LMの心の中にも
さわやかな思い出が積み重ねられていった。
峠下駅と同じく、この時LMはまだ知らなかった。
数カ月後、
この駅が廃止検討の駅の中に入ってしまうということを。
それは、この駅を愛しながらも他の駅に心移りして長く訪問しなかったLMに対する、
痛烈なしっぺ返しだったのかもしれない。
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テーマ:駅の写真 - ジャンル:写真
- 2017/02/28(火) 00:00:01|
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