[ 宗谷本線 稚内駅 ]

翌日、早朝の一番列車に乗り込むため、
朝4時半起床。
まだ夜も明けきらぬ
稚内駅に急ぎます。
楽しい列車の旅とは言いながら、
疲労と眠気でふらふら状態・・・。
もはや
苦行の域です。
[ 宗谷本線 抜海駅 ]


この日、最初の訪問先は
抜海駅です。
日本最北の木造駅舎であり、
最北の無人駅でもあります。
一度は訪問したいと思いつつ、なかなか機会に恵まれませんでしたが・・・。
今回、ようやく念願をかなえることができました。
想像以上に素晴らしい駅舎に、眠気も一気に吹っ飛びます。

抜海駅は、
最北の秘境駅であるともいえます。
駅の周囲は閑散としていて、人家もまばら。
除雪車が近くで動いているのが数少ない人の営みです。
ある意味、稚内駅よりもこちらの方が
最北の寂寥感が漂います。
関係ない話ですが、抜海駅の駅舎は、やはりホーム側から見た方がいいですね。
入口側から見た駅舎の印象はいまひとつパッとしません。
元々はこちらも木造駅舎らしいたたずまいを見せていたようですが、サイディングボード(外壁用合板)を用いた補修工事を受けてから、現在のような姿になったようですね。
このような厳しい自然の中、補修を受けながら木造駅舎が保たれていることを称えるべきでしょうが、やはり少し残念な感じもしますね。


地吹雪が侵入するのを防ぐために設けられた
二重の扉が、この地の気候の厳しさを物語ります。

前述のとおり、抜海駅は無人駅なのですが・・・。
この日は、駅員事務室に人の気配がありました。
どうやら、この駅舎は
鉄道施設の除雪を行われる人々の休憩所ともなっているようです。
以前紹介した
雄信内駅もそうですが、冬季の北海道では、無人駅であっても、その駅舎は除雪関係者の休憩施設として利用されていることが多いようですね。


最北の木造駅舎と組み合わせると、
普通列車が停車している何気ない姿さえ絵になる気がします。



木造駅舎の良さを堪能する一方で、特急列車とラッセル車の通過を見送ります。
ラッセル車は、
駅に近づくとウイングを閉じるので、迫力には欠けますけどね・・・。

[ 宗谷本線 稚内駅 ]


普通列車でいったん稚内駅に逆戻り。
新しい駅舎となった稚内駅は、やっぱりしっくりとは来ませんでしたが・・・。
それでも、降りしきる雪の先に見える行き止まりのレールは、
どことなく旅情を誘う光景でした。
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テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2013/06/17(月) 00:00:01|
- 鉄道旅行
-
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| コメント:6
保線屋K 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
レスが大幅に遅れまして、大変失礼しました。
まだパソコンが落ち着いておりませんので・・・。
> 凄く精力的に、撮り鉄したますね。
> 私にはもぅ、出来ないな・・・
いや、あまり精力的とは言えないですねぇ(苦笑)。
昔はもっとスケジュールを過密に詰め込んだのですが、最近はあまり無理ができなくなりましたね。
とはいえ、ひとつの場所でじっくりと満喫することを目指しているので、それはそれで楽しめています。
- 2013/07/05(金) 01:58:42 |
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タブレット 様
こんばんは。
コメントありがとうございいます。
レス激遅れ失礼しました(汗)。
まだパソコンが思うようにならないんですよ・・・。
> しびれました
> どこがって ・・・ 空気感が最北になってます
> キハ54の顔 雪の塊 いやあ いい
最北の空気を感じていただけましたなら幸いです。
私も、この駅に降り立って最北の空気を感じましたね。
実際の最北の駅はまだ北にあるんですが、雰囲気だけならここが最北――北の果てらしい寂寥感にあふれていて、いいと思います。
- 2013/07/05(金) 02:03:27 |
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burning s 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
レス遅れて失礼しました。
> 最北の雰囲気は美しい反面寂しさもあります。
そうですね。
ことに、最北の地の銀世界に包まれた光景は、美しい反面、どことなく寂寥感を誘う光景でもあります。
しかし、その寂寥感こそが「遥けくも最北の地まで来た」という印象を強めることになるのです。
> 稚内駅は一度も行った事ありませんがの前の駅舎の
> 時に行きたかったです。
> 新しい駅舎は見慣れてきましたが違和感は
> ぬぐえないです。
そうですか・・・。
前の駅舎をぜひとも目にしてほしかったですね。
新しい駅の難点は、駅舎だけに限らず、構内にもあります。
昔は、ホームや行き止まりの鉄路に独特の風情がありました。
駅舎を改築しなければならなかったのなら、せめて構内だけでもそのままにしておいてほしかったのですが・・・。
- 2013/07/05(金) 02:22:57 |
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