[ 稚内全日空ホテル ]

次の列車までは少し間があるので、いったんホテルに戻ります。
ホテルの窓から外を見下ろすと、視界が妨げられるほどの雪が降っていました。
それは、
最北に相応しい光景のように思えました。

しばし雪の光景に見惚れた後、遅めの朝食を採りました。
その後、放置したままの荷物をカバンに詰め直します。
外を見ると、ようやく雪は小降りになっていました。
[ 宗谷本線 稚内駅 ]

ホテルから見る景色に名残惜しさを感じつつ、
稚内駅に向かいます。
まだ時間の猶予があったので、明るくなった稚内駅を少し観察してみましたが・・・。
やはり、
いまいち最果ての駅の風情を感じることができません。
そんな違和感を残したまま、稚内を去ることになりました。

稚内10:51発の
4330Dで名寄を目指します。
名寄まで
3時間近い普通列車の旅です。
列車の旅は楽しいですが・・・。
久しぶりの普通列車での旅、それも3時間強の長旅ということもあり、さすがに疲れました・・・。
これに加え、これまでの疲労と寝不足、さらには心地よい車内の暖房が追い打ちをかけ、
半分近くは爆睡していました(汗)。
[ 宗谷本線 豊清水駅 ]

(写真は対向列車の
4329D)
うつらうつらしていると、
豊清水駅で列車交換のため、しばらく停車しました。
体を延ばすためと、外の空気を吸うため、ホームに降り立ちます。
外に出た途端に物凄い冷気が襲ってきて、たちまち眠気はどこかに吹っ飛び、目が覚めました。
お陰で、以降はずっと目が覚めていました。
考えてみれば、
車内と外気の温度差は30℃近くあるのですよね・・・。
凍える寒さと降り続く雪。
厳しい自然環境にも関わらず、列車はほぼ定刻で走り続けています。
当たり前のことではありますが、この地で
列車を定刻通り走らせるべく努力されている多くの方の尽力には敬意を払わざるを得ません。
[ 宗谷本線 名寄駅 ]

14時過ぎ、終着の
名寄駅に滑り込みます。
わずかな停車時間の間に、この先の荷物を減らすべく、コインロッカーに荷物を放り込みました。
そして、今降りたばかりの列車に再び乗り込みます。
これまで乗車してきた列車は、今度は稚内行の
4331Dとなり、14:13に名寄を発車するのです。
つまり、
今まで走って来た方向へ逆戻りするわけです。
何故、こんな無駄なことをするのかと言えば、前に述べたとおり、
名寄駅で荷物を預けるためです。
何分にも、冬の北海道行きは着替え等で荷物が膨らみがちで、
それを持ったままでは身動きが取れないので、多少ロスがあるのは覚悟の上で、一度名寄に行ったのでした。
身軽になったLMたちは、文字通り身も心も軽くなって次の訪問先を目指します。
[ 宗谷本線 智恵文駅 ]


名寄を出てまもなく、
智恵文駅にたどりつきました。
先程は車中から見送った駅です。
この駅は、
以前駅紹介でも取り上げた駅ですが・・・。
正直なところ、
目的地はこの駅ではありません。
目的地は、ここからさらに徒歩で歩いた先にあるのです。
この徒歩行軍に備えて、荷物を名寄に預けておいたのでした。
滑りやすい足元に気をとられながらも、ここから
2km弱ほど雪中行軍の開始です。
[ 智恵文~北星間 ]

人通りも車通りもない閑散とした道を目的地に向かって進みます。
今度は車中ではないので、道中、寒いことは寒いのですが・・・。
徒歩行軍で、リュックを担いでいるせいもあって、
背中を中心に汗ばむような暑さを感じます。
あまりに汗をかくのでのどが渇き、水分補給をせねばならないほど。
でも、その飲物は、
寒さのせいで半ば凍っているんですよね(汗)。


途中、ラッセル車に遭遇。
本当はもう少しいい場所で撮影したかったのですが・・・。
歩く速度がノロかったため、予定の
撮影場所に間に合わず(汗)。
前回同様、中途半端な撮影になりました。



普段は、列車や車での旅ばかりですが・・・。
こうして歩いてみると、列車の車窓からはゆっくりと見ることのできない
雪国の美しさをじっくりと堪能できます。
絶え間ない雪に振られ、自分もカメラも真っ白になりながらも、LMはその美しい光景を心から味わうことができました。
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テーマ:鉄道の旅 - ジャンル:旅行
- 2013/06/19(水) 00:00:01|
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