[ 宗谷本線 南美深駅 ]
北星駅を出た後、いったん
4337Dで北上していきます。
ここから先、
LMとKはそれぞれ別行動になります。
Kは、LMが以前訪問した
紋穂内駅へ。
LMは、
南美深駅に向かいました。

南美深駅にて。
周囲には数件の民家があるようなのですが、暗くてよく分かりません。
その数軒の家からもれる光と、駅で煌々と光る灯を除くと、
広大な視界の大半は闇に包まれています。
紋穂内駅ほどではありませんが、人気の少ない場所であることが分かります。

(フラッシュ発光の強行撮影)

(ほぼ見た目のまま。フラッシュなしの通常撮影)
待合所。
北星駅の待合所よりはしっかりした建物のようですが・・・。
ホームから微妙に離れているうえ、特異な建物の外観から見て、
駅の待合所とは思えないほどでした。
看板がなければ、入るのを躊躇ったかもしれません。
外灯も室内灯もないので、待合所の前は真っ暗。
そのため、普段は夜でも滅多に使わない
フラッシュを使っての強行撮影です。

(フラッシュ発光の強行撮影)

(フラッシュなしの通常撮影。やや明るめに補正)
前述したとおり、
中は明かりがないため、真っ暗でした。
見た目と違い、内部は板張りでした。
ただ、北星駅のような長椅子がないため、何となく落ち着けません。
ビールケースや古びた椅子はありましたが・・・。
そこに座るのは、少々躊躇います。
何よりも室内がひどく暗いので、
あまり長居したくない雰囲気です。
これなら寒くても外にいた方がよさそうなので、待合所を出てホームに立ちます。

ホームに立つと寒さが急激に襲ってきます。
しかし、やはり
ホームの上が居心地が良かったです。
白銀の世界に、光が織りなす美しき光景。
それは鉄道の駅とは思えぬほど、幻想的な景色でした。
最愛の人の遺影を再び取り出し、“2人”だけでこの景色を堪能します。
そう、
彼女と2人きりになりたいために、Kには別行動をお願いしたのでした。
いよいよ
明日は北海道を去る日です。
それを思うと、寂寥感があふれてきました。
まだ北海道を離れたくない、帰りたくない・・・。
心がそう叫んでいるように思え、涙があふれそうになりました。
そんな寂しい思いを慰めるように、彼女の遺影は優しく微笑んでいます。
眼前にある彼女の微笑は、遺影を飛び出して背景と溶け込んでいるようにも見え、むずがるLMを優しく抱きしめてくれているような錯覚さえ感じました。
凍えるような寒さのはずなのに、
何故か心も体も温かいような気がして・・・。
それは、
LMの愛する大地が見せてくれた、優しい幻覚だったのかもしれません。
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テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2013/06/23(日) 00:00:01|
- 鉄道旅行
-
-
| コメント:6
LMさん はじめまして、晶と申します。
いつも 私のブログにご訪問 ありがとうございます。
寒い北海道を旅してらっしゃるのですね。
夜の停車場は、趣があります。
最愛の人の遺影…彼女さんとの思い出が たくさんおありなのですね。
LMさんの写真には、どこか 寂しさと温かさがあると思ってました
ではでは☆
- 2013/07/21(日) 07:36:52 |
- URL |
- 晶 #Qi8cNrCA
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いつも見せていただいています。
美深といえば、小学校の同級生のお姉さんが、
農家のお嫁さんになりたい夢をかなえ、嫁いで行かれました。
その同級生の「お姉ちゃん、ビフカの人と結婚してねえ、
ちょっとやそっとでは会いに行けないの・・・。」と
さびしそうに言っていたことを思い出しました。
物静かで色白でまつ毛の長い女性でした。
- 2013/07/22(月) 18:53:22 |
- URL |
- たんぽぽ・ママ #IUc1ipe6
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こんにちは
待合室 北比布のほうがおそろしいですよ(^^;)
まるで独房のようでしたから・・・ここ 椅子があるから まだいい!
どっちにしろ 長居はしたくないですねえ
子どもの頃 「びふか」が言えず「びうか」と言ってました(今もです)
アイヌ語「ピウカ」がその地名由来で 美深駅も昔は「ピウカ」と正式によんでいたことを後で知り
私は半分合ってたんだなと ちょっと喜んだことがあります
一年の半分は冬の北海道ですが
いま 短い夏真っ盛りですよ
- 2013/07/23(火) 09:51:14 |
- URL |
- Jam #-
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晶 様
こんにちは。
当ブログへようこそ。コメントいただきありがとうございました。
せっかくの初コメントでしたのに、レスが大変に遅れてしまいまして申し訳ないです。
> いつも 私のブログにご訪問 ありがとうございます。
そちらのブログでは、ピアノの演奏を楽しみにしております♪
クラシック音楽なども好きですので・・・。
ピアノを弾ける人は尊敬しますね。
> 寒い北海道を旅してらっしゃるのですね。
北海道は、夏に避暑として訪れるのも悪くはないのですが、やはり冬、一面の銀世界の時に訪問するのが好きですね。
一度冬の北海道を体験してしまうと、病みつきになってしまいます(笑)。
> 夜の停車場は、趣があります。
はい、夜の駅――特に、こんな何もない場所にポツンとある駅には、何ともいえない趣がありますね。
特に、雪の夜の光景は独特なものです。
真っ白な雪を染める駅の灯がとてもきれいで、幻想的に感じられます。
> 最愛の人の遺影…彼女さんとの思い出が たくさんおありなのですね。
> LMさんの写真には、どこか 寂しさと温かさがあると思ってました
そうですね・・・数えきれないほどの思い出があります。
今でも、私の中ではその思い出が生き続けています。
寂寥感のある光景を好むのは、そうしたところから来るのかもしれません。
初コメ、ありがとうございまました。
これからもよろしくお願いいたします。
- 2013/07/23(火) 15:12:18 |
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- #-
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たんぽぽ・ママ 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
> いつも見せていただいています。
ありがとうございます。
コメントもいただいているのにこちらからはなかなかコメントを残せず、読み逃げ状態で申し訳ないです(汗)。
> 美深といえば、小学校の同級生のお姉さんが、
> 農家のお嫁さんになりたい夢をかなえ、嫁いで行かれました。
> その同級生の「お姉ちゃん、ビフカの人と結婚してねえ、
> ちょっとやそっとでは会いに行けないの・・・。」と
> さびしそうに言っていたことを思い出しました。
> 物静かで色白でまつ毛の長い女性でした。
そうですか。
美深へ、しかも農家のお嫁さんに・・・というとなかなか大変そうですね。
美深自体が「ちょっとやそっとでは」行けない場所なのに加えて、農家の皆さんも今はいろいろ厳しくて大変なようですから・・・。
でも、夢を持ってお嫁にいかれたのですから、幸せなのかもしれませんね。
私も、仕事さえ見つかるなら移住したいくらいなのですが。
でも、雪かきとかできそうにないからダメかな(汗)。
- 2013/07/23(火) 15:35:12 |
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Jam 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
ご無沙汰していて申し訳ないです。
> 待合室 北比布のほうがおそろしいですよ(^^;)
> まるで独房のようでしたから・・・ここ 椅子があるから まだいい!
> どっちにしろ 長居はしたくないですねえ
いや・・・知ってますよ? 北比布駅のひどさは(笑)。
どちらも独房みたいなものですよ。
長居したい場所ではないです。
北星駅のあのオンボロ待合室は全然平気なんですがねぇ(苦笑)。
> 子どもの頃 「びふか」が言えず「びうか」と言ってました(今もです)
> アイヌ語「ピウカ」がその地名由来で 美深駅も昔は「ピウカ」と正式によんでいたことを後で知り
> 私は半分合ってたんだなと ちょっと喜んだことがあります
そうらしいですね、私も「北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究」を読んで知りました。
アイヌ語「ピウカ」――小石川原(もしくは小石のある河)という意味らしいですが、天塩川のそれということを意味しているのでしょうかね。
開業してから40年近く「ピウカ」が使われ、明治・大正・昭和という3つの時代を経た駅名ですから、由緒ある駅名と言えるかもしれません。
- 2013/07/23(火) 16:01:03 |
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