[ 摩周湖 ]

タクシーが
摩周湖目指し坂道を登っていくにつれ、LMには次第に不安が兆してきました。
湖に近づくにつれ標高が上がっていくのですが、それに比例するように、
霧が濃くなってきたのです。
嫌な予感を抱えつつ、タクシーを降りると、まだ朝早いせいもあり、観光客の姿はほとんどなし。
急くように展望台に駆けつけてみると・・・。
見事に“
真っ白”でした(汗)。
俗に「
霧の摩周湖」とも呼ばれる摩周湖ですが、湖の中央にある
カムイシュ島や、右手に見える(はずの)
摩周岳(カムイヌプリ)も見えません。
あまりの視界の悪さに、
LMの頭の中も“真っ白”です(涙)。

仕方ないので、近くのレストハウスで何か食べるものにでもありつくことにしました。
昨晩から今朝まで、ほとんど何も食べていないので、LMもKもお腹がかなり減っていたからです。
また、この日は昼食もとれる見込みがなかったので、朝食兼昼食をとることになりました。
LMは大好物の蕎麦を頼みましたが、たまたま近くで1カット100円の
富良野メロン(赤肉メロン)を売っていたので、このメロンが好きなLMは、ついついそれも買い込んでしまいました。
かくして、蕎麦+メロンという、
世にも珍妙な組み合わせ(汗)の朝食兼昼食をいただいたのでした。

食事が終わってから、もう一度、湖面をのぞいてみると、霧が次第に晴れてきて、視界がかなり改善していました。
慌てて展望台に急ぎます。
この日の霧は動きが早く、その後も視界が霧に遮られることも度々。
しかし、粘り強く待ち続けていると、視界は徐々に回復していきました。
そして、次第に視界は安定し、霧に遮られることも少なくなりました。
残念ながら、摩周岳の頂上は霧に覆われたままで、曇天のため「摩周ブルー」と呼ばれる美しい湖面の色彩も見れませんでしたが・・・。
ある程度霧が晴れて、湖面が見れただけでも良かったです。

摩周湖付近は、真夏とは思えない冷え込みでした。
霧のせいもあり、体感温度はかなりの寒さになっています。
LMは、この付近の
冷涼な気候は百も承知なので、備えは万全。
しかし、離れた場所にいるKは薄着で、だいぶ寒そうでした。
恐らく、10℃をわずかに超える程度だったと思いますね(前にも書きましたが、真夏の8月の気温ですよ?)。
しかし、
最愛の人との一体感を高めるにはちょうど良い気候でした。
朝が早い上に、曇り空で霧が立ち込めているせいか、普段に比べて観光客は少なめ。
このため、比較的ゆっくりと最愛の人の遺影を出して、共に眺めることができました。
最近、摩周湖にあまり来なかったのは、観光客が多すぎ、なかなか「2人だけ」の感慨に浸れないから避けていたのですが・・・。
この日の霧は、
“2人”で湖をゆっくり眺めるのには役に立ったようです。

時間が経過し、観光バス等が増え始めた頃、LMたちは摩周湖を退去しました。
観光客が多くなる前にゆっくりと摩周湖を楽しめて良かったです。
ここから先は、鉄路から離れ、車の旅になります。
レンタカーを使い、さらなる道東の旅に向かうのです。
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テーマ:北海道 - ジャンル:旅行
- 2013/12/12(木) 00:00:01|
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