2014.02.07(Fri):駅紹介・筑肥線編

[ 筑肥線 肥前長野駅 ]
肥前長野駅201402(1)
前回の西相知駅訪問の後、肥前長野駅に立ち寄りました。
筑肥(西)線の各駅は、LMが学生時代に親しんだ駅舎は次々と解体、建て替えられていきました。
そんな中、この駅だけは昔と変わらぬ光景をLMに見せてくれます。
そのため、次第に変わりゆく西相知駅を見て消沈した気持ちを、この駅舎を見て慰めたいと思ったのかもしれません。
とにかく自然に足が向きました。
ボロボロになりながらも頑張る肥前長野駅の木造駅舎は、LMの心を不思議に落ち着かせてくれます。

肥前長野駅201402(6)
せっかくなので、普段は撮影しない角度から。
肥前長野駅を撮影した写真はたくさん見ますが、この角度のものはほとんどないですね。
普段は木が覆いかぶさって見えないのですが・・・。
この時期は葉が落ちているので、駅舎のこちら側(大川野・唐津側)の様子がよく分かります。
昔ながらの木製の窓枠、時の流れを感じさせるひさしに積もった苔・・・。
他の壁面と比べても、駅舎のこちら側の壁面の状態は良く、古き良き木造駅舎の素晴らしさを感じることができます。
しかし、撮影の際、木の根元に違和感を感じてよく見ると・・・

肥前長野駅201402(2)
何と、今まで駅舎内部にあったオンボロな椅子が、全て外に出されていました。
この椅子、結構昔から駅舎内にあったのですが・・・。
正直言って、座れるようなシロモノではありませんでしたね(汗)。
薄汚れていて、座ったら服に汚れがつきそうな酷い椅子でした。

肥前長野駅201402(3)

肥前長野駅201402(4)
それに代わって、待合室内部には改めて新しい椅子が配備されていました。
病院の待合所や、応接室にでも使われていそうな黒椅子です。
木造駅舎には不釣り合いな椅子ではありますが・・・。
ただ、黒い椅子で、あまり自己主張のない平凡な椅子なのが幸いしているのか、妙な調和をもって背景に溶け込んでいるように感じます。
少なくとも、前の椅子よりは全然ましです(笑)。
何よりまだきれいで、座るには申し分ない椅子でした。
椅子に座り込んで駅舎内を見まわしてみると、これまでとはまるで違う世界が感じられます。
見慣れた場所でも、視線の位置が違うと、景色が違って見えるものですね。
殊に昨年、肥前長野駅は駅舎内が大幅に片付き、すっきりした内装に変わったため、椅子に座るとまるで別の駅のような景色になります。

肥前長野駅201402(8)
本ブログ初登場、フィルム時代の肥前長野駅です。
今も写真は下手ですが、昔はもっと下手だったことがよく分かる写真です(汗)。
この写真は、LMが卒業して就職した直後に撮影したもので、ほぼ学生時代に見たままの光景です。
ほぼ今の光景と変わりませんが、外板の傷みが若干拡大しているのが分かります。
(特に駅舎右手部分。現在は外板が破れ、礎石が見えるほどになっています)
ところで、扉の奥の待合室に、わずかながら木製椅子の端(肘掛部)のようなものが見えるのがお分かりいただけますでしょうか?
そう、昔は駅舎内にも木製の椅子があったのです。
しかし、いつの頃からかこの椅子は失われ、冒頭のオンボロなソファーに置き換わっていたのでした。

肥前長野駅201402(5)
肥前長野駅にたたずむ、もうひとつの木製椅子。
肥前長野駅の象徴のようなこの木製椅子は、以前からこの場所に置かれていました。
つまり、以前は待合所内とこちらと、2カ所に木製椅子が置かれていたのですね。
駅舎内の木製椅子は失われましたが、こちらの木製椅子は今も現役。
室内に新しい椅子が配備されましたが、やはり座るなら断然こちらですね(笑)。
久しぶりに腰を落ち着けてみると、木製椅子の心地よい感覚が伝わってきました。
ずっと昔から、LMの喜びも、悲しみも、幸せも、絶望も、憂鬱も、全て受け止めてきてくれた愛着のある椅子。
もちろんLMだけではなく、多くの人々の喜怒哀楽を刻み込んできた、歴史ある椅子なのです。
変わりゆく光景はあるけれど、変わることなく残り続けているオンボロ駅舎と木製椅子。
ああ、願わくば――LMが生きている限り、その光景が変わることがありませんように
難しい願いかもしれませんが、そう祈らずにはいられませんでした。


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