[ 石北本線 遠軽駅 ]


とりあえず宿に荷物を放り込むと、
恒例の遠軽駅での夜間ラッセル撮影に挑みます。
このラッセルは、
以前撮影した石北ラッセルの雪551レです。
運用表によれば、
雪551レは、旭川から白滝までラッセルを行い、その後遠軽まで回送されるとのこと。
そして、遠軽を真夜中に立ち、再び旭川を目指す――という運用のようでした。
ともあれ、21時前に入線した後、深夜まで停車しているので、
DE15を夜間撮影したい向きには絶好の撮影場所なのです。

外の気温は、文字通り凍りつくほどの寒さ。
手袋をしているとカメラの調整が難しいため、素手でやっていたのですが、その
手が凍傷になりそうなほどの寒さです。
しかし、夜の駅に佇むラッセルは、神々しいほどの美しさで撮る者を惹きつけます。
そのあまりの美しさに魅了され、寒さすら忘れて夢中で撮影していました。

最初、一面の雲に覆われていた空は急速に回復。
そして、撮影後半には、ついに雲はすっかり失せ去り、月が世界を照らし出しました。
駅構内はほとんど消灯しており、月の光と、DE15の灯がとりわけ輝いて見えます。
月に照らされる白銀の世界、静まり返った駅、かすかなエンジン音が寝息のように響くDE15――。
その世界は、
涙が出てくるほどの寂寥感を漂わせながらも、神秘的なほどに清らかな空間でした。
撮影はほどほどで切り上げ、
最愛の人の遺影と共に、この神聖な世界を見つめていました。
身も心も浄化される、美しい月夜と白銀に覆われた世界。
この時、彼女と見た光景を、
LMはいつまでも忘れることはないでしょう。
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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真
- 2014/03/09(日) 00:00:01|
- 鉄道旅行
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| コメント:4
burning s 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
ご無沙汰続きで申し訳ないです。
体調不良は、まだ万全ではありません。
休み休みというところでしょうか。
花粉症も酷く、こちらでもかなり苦しんでいます。
> 前置きが長くなりましたが(ごめんなさい)
> この寒さの中とはいえどことなくアラスカか
> 北極圏の風景とダブってるように見えますね。
そうですね。
もはや、北海道さえも超越した、北欧か北極圏かのような雰囲気がありました。
> この暗い中一眼はここまで綺麗に撮れるから
> すばらしいです。
コンデジでも撮れないことはないですが、表現力では一眼が上でしょうね。
ほとんど光源がない中で、ここまで明るく撮れるのですから、大したものです。
- 2014/03/11(火) 01:24:05 |
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リト 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
ご無沙汰していて申し訳ないです。
> 美しいお写真ですね!
> 雪まみれのラッセル車、お疲れさま!
はい。
予想以上にきれいに撮れました。
いつもなら別に光源(ライト)があるのですが、今回は消灯されていました。
しかし、お陰で余計な光が入り込まず、かえって夜景をきれいに撮れる要因になったような気がします。
> 私も
> 花粉症
> 目がかゆいです。。。
私も花粉症が酷いです・・・。
くしゃみや鼻水はもちろん、目のかゆみもかなり酷いですね・・・。
- 2014/03/11(火) 01:29:39 |
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