
前回紹介したラッセル撮影の一環として、最寄駅となった
石北本線・
南比布駅を調査しました。
その成果を、久方ぶりとなる駅紹介記事として掲載したいと思います。

南比布駅ホーム(名寄・稚内方面)
南比布駅は、上川郡
比布町にあります。
この「比布」ですが、読みが特殊で、「ぴっぷ」になります。
知らないとなかなか読めない地名ですよね(苦笑)。
南比布駅は、駅の真上を
国道40号線の陸橋がオーバークロスする造りです。
この陸橋がラッセルの撮影地として知られていることについては前述しました。
雪351レの南比布通過直前に
327Dが到着するので、列車でラッセルを狙う人にとっては、撮影に好都合の駅と言えます。
ただ、この撮影地に明るくない人は、あまりギリギリにこの撮影地に来ることはおすすめできません。
個人的な体験からいう事ですが(汗)。
駅の説明からそれましたが、駅の周辺に人家は数軒ほどで、
閑散とした雰囲気です。
また、ホームの反対側(東側)にも家が見えるのですが、構内踏切がないので、渡ることができません。
駅の東側に行くには、前述の陸橋を渡るしかないのですが、かなり遠回りになり、非常に不便です。

南比布駅ホーム(旭川方面)。
南比布駅周辺は線形がストレートに伸びているため、気持ちいいほど真っすぐ線路が伸びています。
一方で、
南比布駅の設備はかなり貧弱です。
北海道らしい木製板張りのホームは有効長が短く、ギリギリ2両停車できる程度しかありません。
こうした駅の前身は大体
仮乗降場であることが多いですが、南比布駅も御多分にもれず、仮乗降場を出自としています。
南比布仮乗降場として開業したのは1955(昭和30)年のこと。
ただ、仮乗降場→駅への昇格は、大抵が国鉄からJRに移行した後だったのに対し、この駅は需要があったのか、1959(昭和34)年には早くも駅に昇格しています。
その後、一時的には簡易委託駅だったこともあったようですが、現在は完全な無人駅となっています。




南比布駅待合所。
木製の、
掘立小屋同然の粗末な建物です。
中も相当荒れてボロいうえ薄暗く、あまり長居したくない雰囲気。
ボロい待合室と言えば
北星駅の待合室を思い出しますが・・・。
ボロ屋ながら好印象だった北星駅の待合所に比べ、こちらはあまり印象がよくありません。
椅子もあるにはあるのですが、汚れているため、座るどころか、荷物を置くのも躊躇われます。
何よりも、壁によりかかったり、
荷物を置いたりしただけで軋むので、少し怖いです(汗)。
また、土砂が流入しているのか、駅内部の一部は埋まっている始末でした。
まあ、そんなボロい建物でも、寒風をしっかり防いでくれるので、外にいるよりははるかにマシで、ありがたい存在ではあるのですが・・・。
入口を締め切ることができないので、
旧白滝駅や北星駅の待合所に比べると、保温性に若干難があるように感じます。

入口側から見た待合所。
写真では分かりにくいですが、何となく傾いているように見えました(汗)。
そんなこんなで不安があったので、なかなか落ち着いて待合所にいれませんでした。
同じような貧弱さ、ボロさの駅であっても、
ちょっとした環境の差で印象は大きく変わるものですね。
板張りホームに木製の待合所と、私の好きな要素がたくさん詰まっているにも関わらず、私にとって、この駅は
何となく残念な印象しか残りませんでした。
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テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2014/04/15(火) 00:00:01|
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