[ 五能線 岩舘駅 ]

前回の記事に書いたとおり、
岩舘から深浦までは大雨による盛土流出被害のため、代行バスによる旅を余儀なくされます。
(この記事は、2014年8月時点のものです。現時点では、五能線は復旧されています)
本来、LMが乗車予定だった岩舘始発の
521Dは、深浦で
523Dに接続する形になっていますが、実質的には同じ列車による運転になっています。
しかし、ちょうど521Dの担当区間である岩舘~深浦間が不通なので、521Dは代行バスによる運転となったわけです(523D以降は列車による運転)。
通常、列車の場合は、接続する列車が多少遅れても待っていてくれますが、
バスは列車と違って定時運転を保証できないため、
深浦で523Dに接続できないかもしれない、とバスに同乗した車掌から言い渡されました。
こうして、若干の不安を抱えながらも、521Dの代行となる深浦行バスは、雨に濡れそぼる岩舘駅を発車しました。
[ 五能線代行バス 車中 ]



五能線の売りである海の眺めは、バスの車窓からも十分眺めることができました。
特に、LMは乗客が少なかったのをいいことに、最前列の座席を占めていたので、かなり眺望はいい方でした。
しかし、列車の車窓から見る時に比べ、あまり感動が湧かず、高揚感もありません。
もちろん、
天気が最低だったこともありますが、やはり、
五能線沿線の美しい光景も、列車の車窓から眺めてこそより価値のあるものになるのだ(少なくともLM的には)と痛感しました。
天気のせいもあり、
何となく陰鬱な印象のまま旅は続きます。
[ 五能線 岩館-大間越間 ]

問題の
盛土流出事故現場。
何枚か写真は撮りましたが、うっかり写真の設定を間違えていたため、ろくな写真は撮れませんでした(涙)。
しかし、何となく雰囲気は伝わるかと思い、あえて掲載してみました。
被害は幸い小規模だったようで、1カ月ほどで不通区間も解消されたのは不幸中の幸いでした。
[ 五能線 大間越駅 ]

[ 五能線 陸奥沢辺駅 ]

途中の駅では、車掌はバス内部からの目視だけではなく、必ずバスから降りて駅構内(ホーム、待合所、駅舎の中)をくまなく見て回り、乗客がいないか確認してから出発していました。
当然の責務とはいえ、大変だなあと思いながら、忙しそうに駆け回る車掌の姿を見ていました。
駅が道路沿いの駅ならまだしも、少し奥まった場所にあったりすると、車掌はそこまで走っていっていたので、なかなかに大変そうでした。
この業務のため、バスは駅の入口の直前まで近づいて止めるようにしていたのですが、細い道も多く、バス運転手(JR系ではなく、地元の観光バスと思しき運転手でした)も難儀そうでした。
[ 五能線 深浦駅 ]

確認作業があるうえに、狭い場所にバスを入れる際の徐行等で、
バスは定時から遅れつつ走り続けます。
車掌は何度も携帯で電話をかけつつ、遅れの状況を報告していました。
定時でいくなら、
既に乗り継ぎは不可能な状態でしたが、この日乗車していた客全員が乗り継ぎ予定の客であったせいか、車掌の事前通告に関わらず、523Dは待っていてくれました。
代行バスはようやく深浦駅に到達。
まずは一安心です。
[ 五能線 岩舘駅 ]

LMたちは、523Dに乗り換えるため、大急ぎでホームに向かいました。
ここから再び、鉄道の旅に戻ることになるのです。
[ 五能線 523D 車中 ]



深浦を出発した523Dは、
五能線でもっとも車窓の美しい区間を通り過ぎます。
ようやく鉄道の旅に戻ったLMたちは、
五能線の車窓を堪能しました。
夏の真っ盛りだというのに、長雨による冷夏のせいで肌寒いくらいでしたが、あえて窓を開けて潮風を取り込みます。
天気は悪いですが、久しぶりに見る五能線の光景は、やはり感動的でした。
この区間が代行バスでなくて、本当に良かったです。
[ 五能線 ??駅 ]

五能線最高の海景が広がる中、やがて523Dは小さな駅が滑り込みました。
LMの目的地であるその駅は、LMの愛すべき駅のひとつ。
数年ぶりとなる訪問を前に、LMの心はとても高ぶっていました。
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テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行
- 2014/12/12(金) 00:00:01|
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