※いったん掲載後、記事を一部追記しました。【 筑肥線 肥前長野駅 】
現在の情勢ではなかなか旅行記は書けないので、小ネタを挟むことにします。
久々の地元ネタ(汗)です。
このブログで何度か紹介している
肥前長野駅。
あちこち痛みが進み、
あまりにもボロい木造駅舎が逆にこの駅舎の魅力(?)でしたが、最近小さな変化がありました。
先日、久方ぶりに肥前長野駅に行ってみると、
駅舎に修理が施されていたのです。
これまでは、駅舎の下段部分の板張りが痛みが進み、一部が破れて
駅の基礎部分が露出するような状態でしたが、この補修により完全に塞がりました。
窓枠などもニスを塗りなおしたらしい形跡があるようです。
現状では少し補修部分の板の色が目立つので、この駅の古びた風情を求める方には少々残念な状態かもしれませんが、この駅舎を長生きさせるには必要な措置だと思います。
それに、板張りにしても、あと数年雨風にさらされれば、それなりにいい色になるのではと思いました。
また、板張りは、他の部分と同じ下見板張りで処理してくださっているなど、好感の持てる補修工事でした。

駅舎内部は、
以前の大整理によってだいぶきれいに整理されていましたが、最近さらに整頓・掃除したらしい跡がありました。
待合所側では、
前回お届けしていた待合所の黒い椅子は早くも取り払われており、簡易な折りたたみ椅子だけが残されていました。
一方で駅員居住区側では、写真奥右手の扉から入る駅員宿所は、
以前は床板が丸見えでしたが、今回、真新しい畳が張られていました。
また、ホーム側にある長椅子もニスが塗り直しになるなど若干手が入ったようです。
前にレポートしたとおり、肥前長野駅はJRから地元(長野区)に譲渡されています。あくまで私見ですが、畳まで張り替えたところを見ると、将来的には地区の集会所のような役目を期待されているのかもしれません。
ただ、他にも痛んでいる部分がたくさんあるので、正直大丈夫かとは思いますが・・・。
ともあれ、LMがこの近辺でもっとも大事に思う肥前長野駅の木造駅舎には、少しでも長生きしてほしいものです。
< 参考資料 >
2009年頃撮影の肥前長野駅駅舎。
右下部分の板張りが破損していた(最近はこの写真よりだいぶ破損部が拡大していた)が、補修により塞がれた。

今回撮影の窓枠部拡大写真と、

2014年撮影、窓枠部分クローズアップの比較。
当時は窓ガラスが一部割れていたが、現在はガラスが入っている模様。
また、昔は窓枠の上にひさしがあったことをうかがわせる基礎部分が残っていたが、これは取り払われたようである。

2013年、駅舎内大整理後の駅員宿所。
畳はなく、床板が丸見え、しかも床板からは地面がのぞき見れるほどの状態だったが、今回、新しく畳がしきつめられていた(今回は扉に鍵がかかっていたので、内部は撮影していない)。
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テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2015/04/05(日) 00:00:01|
- 雑記
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| コメント:6
こういった補修でも、駅舎の雰囲気に気を使って貰えるのは嬉しいですね。
特に肥前長野駅はこの古びた姿が命ですから。
(あくまで駅舎好きの意見ですが。)
このまま部分補修を繰り返すことで現状を保って貰えたら最高ですよね。
- 2015/04/05(日) 07:38:58 |
- URL |
- ねじまき #-
- [ 編集 ]
こんばんは、
私も久しぶりのコメントで失礼します。
肥前長野駅、はじめて知りました。
よく見ると、LMさんのプロフィール画像に使われている駅舎ですね。
知識不足で恥ずかしい限りです。
ビール瓶の箱や、奥に見える足踏みミシンがなんとも生活感のある、不思議な駅舎ですね。
駅舎って人が集まるところとして再認識されている感じはします。
そういった町の人たちの支えがあって存続するのなら、すごくいいと思います。
近いうちに訪問したいと思っています。
- 2015/04/06(月) 01:41:35 |
- URL |
- 宿はなし #qbIq4rIg
- [ 編集 ]
ねじまき 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
レス遅れて失礼しました。
> こういった補修でも、駅舎の雰囲気に気を使って貰えるのは嬉しいですね。
> 特に肥前長野駅はこの古びた姿が命ですから。
> (あくまで駅舎好きの意見ですが。)
> このまま部分補修を繰り返すことで現状を保って貰えたら最高ですよね。
この改修、あるいは鉄道ファンが関わっているかもしれません。
「肥前長野駅の木造駅舎は貴重なので大切に(大意)by 鉄道ファン」的な張り紙があった気がしますから。
日常の手入れは地元の長野区がされているそうです。
皮肉なことですが、JRの手を離れたことで、かえって昔ながらの風情が維持されるかもしれませんね。
- 2015/04/06(月) 23:11:30 |
- URL |
- #-
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宿はなし 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
> 私も久しぶりのコメントで失礼します。
いえいえ、こちらこそご無沙汰続きで失礼しております(汗)。
> 肥前長野駅、はじめて知りました。
> よく見ると、LMさんのプロフィール画像に使われている駅舎ですね。
> 知識不足で恥ずかしい限りです。
肥前長野駅は、筑肥線内で昔ながらの風情が残る貴重な木造駅舎ですね。
一時期の肥前長野駅は、「駅舎が人の手を離れて放置されたらどのように朽ちていくのか」という壮大な(?)実見でもしているのかと思うくらいボロボロの駅舎でした。
今回の改修等を経て、いくらかマシになっていますが、まだまだあちこちガタがきていますからね。
それが見所でもありますが、心配でもあります。
> ビール瓶の箱や、奥に見える足踏みミシンがなんとも生活感のある、不思議な駅舎ですね。
これですか・・・。
実は、本文中にある2013年頃の大整理の前は、駅舎内は非常に雑然としていて、周辺の家の物置同然になっていたのですよ(汗)。
明らかに使われなくなった物が雑然と放り込まれているような・・・。
大整理以降はほぼ片付いたのですが、ビール瓶の箱や足踏みミシンはその時の残りかもしれません。
もちろん、元々駅の物であった可能性もゼロではないですけど・・・。
> 駅舎って人が集まるところとして再認識されている感じはします。
> そういった町の人たちの支えがあって存続するのなら、すごくいいと思います。
> 近いうちに訪問したいと思っています。
駅の整理は地元の人たちがされているそうで、ありがたい話ですよね。
ご訪問されるなら、ぜひご一報ください。
必要があればあちこちご案内しますよ。
- 2015/04/06(月) 23:22:42 |
- URL |
- #-
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Kyo-to 様
こんばんは。
コメントありがとうございました。
> ひとまず安心しました(苦笑)。
そうでしょう。
たまにはコメントいただけるよう、少し不安を煽ってみました(苦笑)。
> 登録有形文化財に申請→登録されれば、
> 補修費用の半分が助成されるらしいですが、
> そういった可能性はどうでしょう?
以前、駅前の酒屋で話を聞いた時に、市(伊万里市)に何がしかの助成をかけあっているが、なかなか予算がとれなくてねぇ、という話を聞いたことがあるので、その予算がとれたということかも。
ただ、文化財に登録されるのはいいんですが、「このままの姿じゃみっともないから、もっと大々的に改修しよう。助成もあることだし」となって、今のオンボロな姿が失われるのもちょっと残念かなぁ、と思ったりするのですよ(苦笑)。
> 有志の方々が手弁当で、ってことだったら
> ビックリ&感動ですけども(笑)
駅の保全は地元の長野区の皆さんがされているそうですよ。
ですから、その可能性もないわけではないかと思います。
少なくとも、清掃については地元の方の仕事でしょうね。
板張りは、ある程度専門の知識がいりますから、分かりませんけれども。
- 2015/04/06(月) 23:31:20 |
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