[ 宗谷本線 勇知-抜海間 ]

撮影地となる勇知-抜海間の陸橋は、
宗谷本線のラッセル撮影地としては知られた場所です。
この日も、私が到達した後、2人ほど御同業者が来られました。
過去の写真を見ると、アングル的に橋の中央部からでも撮れた(?)ようなのですが、現在は高いフェンスがあるため、撮影はまず無理。
フェンス脇の隙間から撮るしかないようです。
橋の上によほど大量の積雪があれば、フェンスオーバーの撮影も可能なのかもしれませんが・・・。
それはともかく、この日も
積雪が少ないのが気になります(汗)。
今日も昨日の二の舞ではないのか・・・。
嫌な予感が否応なしに高まります。

そんな不安の中、いよいよ本命、ラッセル
雪372レ登場。
カーブ越しに雪372レが見えてきたとき、思わず悲鳴をあげそうになりました。
不安的中、DE15は
今日もウイングを閉じていたからです。
「また失敗か・・・」
そう観念したとき、急にDE15はウイングを開き、ラッセルを始めました。
まるで、失望するLMに同情して開いたかのようなタイミング。


・・・が、しかし!
せっかくウイングを開いてくれたものの、
跳ね飛ばす雪の量が少なく、何とも迫力のない写真に。
SL撮影でいうと“
スカ”みたいなものでしょうか(汗)。
でもまあ、昨日のように
ウイングを開かないのよりはマシだと納得しました。
はるばる稚内まできたのだから、もう少し雪がほしかったという思いはありましたけど(涙)。
P.S.
この日、不安だったのは、ラッセルだけでなく、帰りの足でした。
正直、来るときあれほど悪戦苦闘したあの距離を、
再び三脚かついで歩くのは死ぬほど苦痛です(汗)。
しかし、そんな不安を吹き飛ばす“
天の声”が!
御同業者の一人が「
駅まで送りましょうか?」と
救いの声をかけてくださったのです。
昨日、同じような誘いを断って酷い目に合っていたLMは、一も二もなくお願いすることにしました。
雪道に慣れた運転だったので地元の方かと思いきや、関東の方でした。
わずかな時間でしたが、同じ趣味人同士で話は弾み、分かれるのが寂しいくらいでした。
旅に出ていると、いろんな人との出会いがあります。
昨年もそうでしたが、話が弾み、撮影の時はたがいに協力したりするくらい仲良くなった方でも、たいがいは名前も知らずに別れることになります。
“
一期一会”――
旅の空にいるときが、この言葉を一番しみじみと実感するときです。
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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真
- 2015/09/13(日) 00:00:01|
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