[ 石北本線 旧白滝駅 ]

LMを乗せたタクシーが
旧白滝駅に到着。
思ったより早く着いたので、14:08発上り始発(!)
4624Dで旧白滝駅を離れる予定のKはまだ駅にいました。
やがて列車が到着し、Kを拾い上げると、旧白滝駅には静かな時間が戻ってきました。



滞在時間が短いので、到着後に早速写真撮影を開始。
写真一枚で駅の全容が把握できる、本当にちっぽけな駅。
しかし、開業に際しては地元の人々が請願し、ホームや待合室も地元の協力で造られた(「白滝村史」)という、地元の人々の思いが込められた駅でもあるのです。


地元の人々が協力して建てたというのが納得できる、
手作り感あふれる駅の待合所。
それでも白滝の厳しい自然(特に冬期の風雪)に耐えて利用者を守っているのですから、とても心強い存在です。
上白滝や下白滝の堂々とした木造駅舎に比べると格は落ちますが、室内が狭い分保温性は良く、室内にいると意外と暖かく感じます。

現在の利用者は地元の学生が一人いるくらいですが、請願によって駅(開業時は臨時乗降場)ができたからには、かつては利用者がもっとあったのでしょう。
地元の人々によって支えられた歴史を訪問者に語りかけるかのように、駅には
旧白滝駅の歴史(「
白滝村史」のコピー)が飾られていました。


到着したのが14時くらいでしたので、滞在しているうちにすぐ暗くなってきました。
途中から降り始めた雪は、次第に勢いを増してきます。
そんな中、完全な暗闇に染められる前に、わずかな時間現れる蒼の世界。
その美しい光景を、LMはひたすら撮り続けていました。
もう、撮れないかもしれない光景ですから・・・。
実際にはこの後
2月に訪問がかなうのですが、この時の景色がやはり印象深く心に残っています。

迎えの列車である
4626Dを待つ間、思い出を魂に刻み込むように、その板壁をなでていました。
本来なら最終となる 4628Dの時間帯までいたいのですが、この日は上川(前日と同じ宿)泊のため、どうしてもこの列車で帰らねばなりません。
入線してきた4626Dに、後ろ髪ひかれる思いで乗り込むLM。
白滝の人々の思いの詰まった小さな駅の光は、緩やかに加速する列車の車窓からすぐに見えなくなってしまったのでした。
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テーマ:駅の写真 - ジャンル:写真
- 2016/03/19(土) 00:00:01|
- 駅探訪
-
-
| コメント:4
こんにちは
旧白滝駅を利用していた子どもたちは実際何人ぐらいいたんでしょうね
最初は小学校中学校にもこの駅から通い
そのうち高校生だけの利用になり いよいよそれも最後になりました
私のお友達がこの駅から高校に通っていました
自宅から自転車でここまで走り 帰りもまたここから家へ自転車で帰り その頃は同じように通う学生が何人もいたようです
そのお友達のお父さんがこの待合室を立てられた方のお一人で このあいだそのかたから聞きましたが、この小さな待合室が壊されることなく(ただし場所は後ろの神社のあたりに移され)旧白滝町内会で利用する予定だそうですです 駅名標もそこで保管されるとか まだ人は住み建物も生かされ すこしほっとしています
- 2016/03/22(火) 12:43:09 |
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- Jam #-
- [ 編集 ]
トロきな 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
まずは大変レスが遅れて失礼しました!
3連休中旅行に行っていたのと、その疲れで帰ってからダウンしていたので、レスが遅くなりましたことをお詫び致します。
> いつも旅気分にひたらせて貰ってますが
> 地元の人々の思いが詰まったこの旧白滝駅
> 記事を拝見して特別なものがこみあげてきました
> 何だか温かいですね
そうですね。
そうした背景を知っていると、駅の柱をふれているだけでいろいろな思いが体の中にしみこんでくるような錯覚を覚えます。
ちっぽけな待合室ですが、中にいると本当に落ち着きます。
> 雪に覆われた駅舎、周辺の景色
> 時間帯によって、その様相も異なるんでしょうね
全く変わりますね。
雪が降っているか晴れているかでも異なりますし、清々しい朝、蒼い魔法が美しいブルーモーメントの時間など、まるで別世界に感じるような違いがあります。
> 時間が許せば一日眺めていたくなります
> 信号機(?)越しの雪原の風景素晴らしいです
私も一日ボーッとしていたいですよ(笑)。
もっとも最近は廃止前の訪問者が多くて、ゆっくり見てはいられないでしょうが。
- 2016/03/24(木) 00:31:49 |
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- #-
- [ 編集 ]
Jam 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
レス遅れて失礼しました(汗)。
トワイライトを見送りに出かけた撮影旅行の疲れが出てダウンしていました。
> 旧白滝駅を利用していた子どもたちは実際何人ぐらいいたんでしょうね
> 最初は小学校中学校にもこの駅から通い
> そのうち高校生だけの利用になり いよいよそれも最後になりました
> 私のお友達がこの駅から高校に通っていました
> 自宅から自転車でここまで走り 帰りもまたここから家へ自転車で帰り その頃は同じように通う学生が何人もいたようです
そうですね。
きっと昔はたくさんの利用者があったのでしょうね。
思うに、旧白滝駅は、「駅」に昇格する前の「臨時乗降場」の頃が利用者は多かったのではないでしょうか。
その後、産業がなくなって人口が減り、過疎化の上に少子化のWパンチ・・・
日本全国の田舎に共通する光景になりつつあるのが悲しいです。
何とか子供たちがにぎやかにはしゃぐ地域が戻ってきてほしいものですが・・・。
> そのお友達のお父さんがこの待合室を立てられた方のお一人で このあいだそのかたから聞きましたが、この小さな待合室が
> 壊されることなく(ただし場所は後ろの神社のあたりに移され)旧白滝町内会で利用する予定だそうですです
> 駅名標もそこで保管されるとか まだ人は住み建物も生かされ すこしほっとしています
ああ、あの建物は残るのですか!
下白滝駅等と違い、利用価値がないので廃棄される運命ではないかと気をもんでおりました。
場所が移設されても、せめて、残っていてくれればうれしい限りです。
いつかまた、廃止後の光景も確認しにきたいですね。
- 2016/03/24(木) 00:42:12 |
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