筑肥線シリーズ、今日は
山本駅を紹介しましょう。
「
筑肥西線」の始発駅とでも言うべき駅です。
山本駅で
唐津線と分岐し、伊万里へと向かいます。
山本駅は、書いていたら
文章がやたらに長ったらしくなってしまったので、2回に分けてお届けします。
※
露骨な記事数稼ぎと言われても文句は言えませんが(苦笑)。
今回は、駅舎を中心にご紹介します。

山本駅駅舎。
資料によれば、
1912(大正元)年に完成したという、歴史のある
木造駅舎です。
100年近い時を経てきたのだと思うと、歴史の重みを感じますね。
筑肥(西)線の木造駅舎が次々と消え去る中にあって、この駅はまだ私たちにその雄姿を見せ続けています。
往時、筑肥線がまだ唐津市街を迂回するルートであった頃、この駅は、唐津線で唐津・佐賀方面へと向かう客の乗換駅として賑わったものでした。
かつては長崎行きの
急行「平戸」も停車していました。
また、
岸嶽線(唐津線岸嶽支線・1971年廃止)の分岐駅でもありました。
さらに、この付近が石炭の採掘で賑わっていた頃、本駅はその積み出し駅としても大きな位置付けを占めていました。
明治39年には、
570,260トンの石炭をこの駅から積み出したという記録があります。


駅の玄関口付近から駅舎内部(上)とホーム方面(下)を見る。
未だに筑肥線と唐津線の乗換駅として、この辺りの路線網で主要な位置づけを占めてはいますが、往時の賑わいはありません。
近年、
無人化されてしまい、ますます寂しくなりました。
窓口は封鎖されていますが、完全な封鎖ではなく、明日になったらまた営業を始めそうな感じです。

駅舎の中に、
山本駅の歴史を記した年表が貼り出されていました。
唐津工業高校建築科の手になるものです。
何故、同校がこの年表を作ったのかは定かでありませんが、こういうものがあると、駅がどんな歴史を辿ってきたのか分かっていいですね。
ことに、この駅は100年以上(明治31年開業)の歴史を持つ駅ですから、尚更です。


駅舎内部。
昔ながらの駅舎内部に「近距離きっぷ」の自動販売機がある光景は、妙な違和感を感じさせます。

寂しくなった駅に、ささやかながら彩りを与えていた
花台。
花と花台は、近くの養護学校と地域ボランティアからの贈り物のようです。
さて、次回は、山本駅の構内を中心にお届けします。
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テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行
- 2008/12/18(木) 00:00:01|
- 駅紹介・筑肥線編
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| コメント:2
はじめまして!私のブログにコメントをくださり本当にありがとうございました!
こちらこそ宜しくお願い致します!
九州にはまだまだ古き良き時代の存在感のある木造駅舎が現役で頑張っている姿を見ると、とても心が和むんですよね!
確かに近年の合理化などでこのような駅でも無人化されてしまい駅が寂しく映ってしまうのは残念な事なんですけど、こういう古い木造駅舎がいつまでも残ってくれればとても嬉しく思いますね!
確かに費用はかかると思いますけど、簡易的な駅舎にリニューアルするのではなく、修繕で済む物は極力修繕して末永く存在感のある駅舎を長持ちさせて頂きたいなと、この山本駅を見ていて思いましたね!
いずれ時間が出来た時に九州も駅舎巡りの旅が出来ればと思っています!
またお邪魔させていただきます<m(__)m>
- 2008/12/19(金) 22:13:49 |
- URL |
- 誠 #-
- [ 編集 ]
いらっしゃいませ、誠様。
ようこそ当ブログへ。
こちらでは初めましてになりますね。
九州は台風の常襲地帯にも関わらず、木造駅舎は比較的あちこち残っていますね。ただ、残念ながら、筑肥線は多くの木造駅舎が失われてしまいました。一昔前までは、どこにでも趣のある木造駅舎があったのですが・・・。時代の流れとはいえ、悲しいものです。
九州には素敵な駅がたくさんありますので、何かの機会にぜひどうぞ。
これからもよろしくお願い致しますm(_ _)m
- 2008/12/20(土) 00:13:56 |
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- LM #-
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