【 池島のロータリー 】

朝早く着いたので、
炭鉱への入坑体験まではまだ間がある。
しばらくぶらりと島内を周遊することにしよう。
【 池島港 】




池島港内。
かつては池で、
神功皇后が姿を映したことから「
鏡ヶ池」となったという伝説があり、それが
島名の由来ともなっていた。
しかし、石炭を効率よく運搬する観点から、池は開削され、積出港に変貌する。
(一番下の写真の、外海につながっている部分が開削部分)
こうして、かつての池は港になった。
【 池島港近くのアパート 】

港近くに建つ、築50年ほどとされるマンション。
まだ現役、家賃は月額8千円ほどと格安らしい。
とはいえ、不便な島暮らしに加え、過疎化も進み、めぼしい産業が島内にない。
マンションも年金生活者が多いとされ、先行きは暗い。
【 池島島内 】

島内には猫が多い。
島民の倍くらいは間違いなくいるだろう。

かつてのトロッコが放置されている。
動力車があるタイプと人力の2タイプが野ざらしにされていた。
後ろの黒っぽいビニールハウスのようなものは、後で参加する坑内体験用トロッコの出発地。

池島港正面は、かつて貯炭場・積込場だった。
炭鉱が営業していた頃は、石炭が山と積まれ、石炭輸送船への積み込みを行っていたという。
【 トリンマー(石炭船積み機) 】




岸壁で存在感を見せる
トリンマー(石炭船積み機)。
ベルトコンベアー(かつては道路を跨いで屋根つきのものがあった)で運ばれた石炭を、港に横付けにした船に積み込んでいた。
【 ジブローダー 】

ジブローダー。
まるで未来の最終秘密兵器のようにさえ見える。
この巨大な機械は、レールの上を移動しながら、貯炭場に運ばれた石炭を掻き寄せ、ベルトコンベアーに積み込んでいた。
こんな巨大なものが軌道の上を動いていたという事実に驚かされる。
【 朝焼けの海 】

朝焼けの中を往く漁船が、煌めく海の中でことのほか美しい。
池島は釣り人も多く、あちこちで釣り糸を垂らす釣り人の姿が見られる。
【 坑内へつながる軌道とトロッコ 】

港に戻りかけると、坑内体験用のトロッコが車庫から引き出されていた。
そろそろ坑内体験の始まりだ。
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テーマ:島の光景 - ジャンル:写真
- 2016/10/24(月) 00:00:01|
- その他写真(非鉄)
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| コメント:4
こんにちは
前にブラタモリで池島やってましたね
船でくる移動販売車が島民の生活の命綱であること
池島の池をひらいて港にしたその瞬間の写真
坑員の専用風呂や立坑 録画もして何度も何度も繰り返し見てます
日本の近代化に貢献した長崎の炭鉱のいろいろを番組で見ましたが 実際に見学できるんですね 大変興味深いです
私は夕張で坑道見学経験がありますが なんとも言えない雰囲気がそら恐ろしく でも忘れてはいけないものだと いまだ記憶鮮明です
かわいいねこ 島に猫 多いですねそういうところ 猫目的でここに来る人も増えてくるかもしれませんね
- 2016/10/26(水) 08:17:05 |
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- Jam #-
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Jam 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
御無沙汰しております。
> 前にブラタモリで池島やってましたね
らしいですね。私は未見ですが。
見られた上に録画までされているとはうらやましい~。
> 日本の近代化に貢献した長崎の炭鉱のいろいろを番組で見ましたが 実際に見学できるんですね 大変興味深いです
そうですね。
ある意味、軍艦島よりももっと魅力的な場所ですよ。
ただ、最近は施設の崩落が激しくて、取り壊されないか心配な面もあります。
> 私は夕張で坑道見学経験がありますが なんとも言えない雰囲気がそら恐ろしく
> でも忘れてはいけないものだと いまだ記憶鮮明です
北海道の炭坑跡にも行ってみたいですね。
あまり詳しくはありませんが・・・。
> かわいいねこ 島に猫 多いですねそういうところ 猫目的でここに来る人も増えてくるかもしれませんね
今でも既にそれが目当てっぽい若い人は見かけますよ。
人を見ればすぐ逃げる猫たちと違い、ここの猫はのんびりしてます。近づいてものんきにゴロゴロやってますね(笑)。
- 2016/10/26(水) 23:36:09 |
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鍵コメ様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
お気になさらなくて結構ですよ。
むしろうちのブログの宣伝になるのでどんどん紹介していただいても(笑)。
ただ、そちらと違い、こちらは内容が薄っぺらいので、ある意味恐縮ですが(汗)。
でもまあ、御報告いただけるようなら御報告いただければ幸いです。
それをきっかけにもう一度見直したりするので(笑)。
- 2016/10/26(水) 23:40:29 |
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