2016.12.13(Tue):駅探訪

峠下駅(1)
今回は留萌本線峠下駅の駅紹介をしたいと思います。
峠下駅は、北海道留萌市にある無人駅です。
峠下”というのは地元の地名から来ているもので、その由来はアイヌ語の「ルシチ・ポク」(峠の下)の意訳に由来すると言われています。
この“峠”とは、恵比島駅から峠下駅の間にある峠のことで、恵比島駅側から来ると、駅は文字通り峠を下った先にあります。

峠下駅(2)

峠下駅(3)

北へ・・・201608(3)
峠下駅駅舎。
明るい色合いなので、一見、ログハウス調の駅舎にも見えますが、実はパッチワークのようにあちこち補修を受けながら使い続けられている古い駅舎です。
峠下駅の開業は1910(明治43)年と古く、その当時の駅舎ではないと思われますが、少なくとも国鉄時代くらいまで歴史をさかのぼれると思います。
峠下駅は比較的無人化が遅かった駅で、タブレット閉塞が用いられていた関係から、長らく駅員配置駅となっていました。
しかし、1998(平成10)年には自動閉塞に切り替わり、その時をもって完全無人化になったのでした。
無人化された今も保線職員の詰所として使用されているそうで、冬期は除雪担当の職員が詰めているようです。

峠下駅(4)
駅前。
何もない」という言葉が適切な状態ですね。
道路と生い茂る木々しか見えず、何となく“行き止まり感”があります。
実際、この駅で降りたとしても、人家のある場所まで行くにはだいぶ距離があります。
もう少し駅周辺を探索したかったのですが、こんな人里離れた場所で熊と遭遇でもしようものなら恐ろし過ぎるので、あきらめざるをえませんでした(汗)。
ただし、この道路(道道549号線)は、一般車両は少ないもののトラックの通行量が結構の多く、その騒音のせいで秘境感は削がれる感じがありますね。

峠下駅(5)

峠下駅(6)
駅舎内部。
駅舎内は清潔に保たれています。
上記のとおり、保線職員が利用するため、きちんと管理されているものと思われます。
特徴的なことは、トイレが駅舎内に設置されていること。
通常、木造駅舎の場合は外にトイレが設置されることが多いのに対し、峠下駅は待合室に隣接した場所(上の写真のドアの先)にトイレ区画が設けられています。
冬の厳しい環境を考えると、外に出ることなくドアひとつ隔てた場所にトイレがあるのはありがたいことだと思います。
トイレも清掃が行き届き、汚れていたりヘンな臭いがしたりということはありませんでした。
ただ、トイレットペーパーはないので、利用の際には注意が必要です。

峠下駅(7)

峠下駅(8)
峠下駅ホーム(留萌方面を望む)。
峠下駅は、留萌本線の深川-留萌間で唯一列車交換設備を持つ駅です。
このため、乗降客の多寡にかかわらず、同線の運行上重要な位置づけを占めています。
配線は2面2線、ホームは千鳥(互い違い)状に配置され、中央部にある構内踏切で連絡する形状です。

峠下駅(9)
駅舎反対側のホームの奥に、もう一本線路が配置されていますが、これは草むらに隠れて見えなくなっています。
かつては駅舎反対側ホームは島式ホームだったのかもしれません。
このほか、かつてはSLの給水塔などがあったということですが、今ではその面影を偲ぶことはできません。
今は近辺に住む人もほとんどなく、秘境駅と化しているこの駅も、SL全盛期は活気に満ちていたのでしょうね。

峠下駅(12)

峠下駅(13)

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駅舎は、正面から見た姿よりも、むしろホーム側から見た方が木造駅舎としての良さを体感できると思います。
(ただ、午前中は逆光のため、撮りにくかったですが・・・)

峠下駅(10)

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峠下駅ホーム(深川方面を望む)。
駅舎付近や駅舎側ホームに比べると、こちらは若干道路からの雑音が低く感じます。
森に囲まれた静かなホームは、物思いにふけるのはピッタリ。
日頃、時間に追われてあくせくしているのが嘘のように、のんびりした時間をすごすことができました。

こんな素晴らしい環境の峠下駅ですが、駅周辺に人家がないこともあり、利用者はほとんどありません。
それが災いし、こちらの記事でふれたJR北海道が廃止方針とする駅の中に、この駅も入っています。
正直、留萌本線で廃止駅があるとしても、この駅は交換駅だから生き残ると思っていました。
しかし、考えてみれば下白滝のように廃止して信号場にすればいい話ですからね。油断していました・・・。
あと何回訪問できるかわかりませんが、せめてもう一度くらいは訪問できるようにしたいものです。


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