[ 函館本線 函館駅 ]

連絡バスに揺られて
函館駅に到着。
函館駅に立つのも久しぶりのことだ。

計画段階では、函館駅で少し時間的なゆとりが生まれるはずだった。
とはいえ、観光に出歩くにはさすがに時間がない。
仕方ないので、昼飯でも食おうかと考えていた。
だが、空港から駅への連絡が思いのほかスムーズで、予想以上に早く駅に到着。
構内に入ると、LMが乗る予定の一本前の
臨時特急が、まだホームにいた。
どうするか少し考えた末、その臨時特急に飛び乗ることにした。
乗り継ぎの関係上、そちらに乗っても
目的地に早く着けるわけではない。
しかし、他に撮りたい対象物があることを思い出したのだ。
[ 函館本線 五稜郭駅 ]

[ 函館本線 五稜郭駅付近 ]
五稜郭駅近辺にて。
すっかり
DF200への置き換えが進んだ貨物や、半ば放置された国鉄色のキハを見ながら、複雑な気持ちで車窓を眺めていた。
[ 函館本線 七飯-新函館北斗間 ]

函館の街を離れると、すぐに車窓には
北海道らしい光景が広がる。
天気も、函館を発つ時には曇りだったのが、次第に晴れ間が見え始めた。
ん? 奥に見えるのは・・・
北海道新幹線の高架だった。
ちなみに、今回の旅行の行程立案時、新幹線を使うことも考慮はした。
実際、新幹線を使ったとしても、この日の目的地に着く時間は変わらない。
このため、当初は有力な案だった。
しかし、
諸事情により断念せざるを得なかった。

遠目に見えていた新幹線の高架は、やがて函館本線と寄り添う。
そのまま
新函館北斗駅のホームに滑り込んだ。
[ 函館本線 仁山-大沼間 ]


新函館北斗駅を出てしばらくすると、今度は
大沼国定公園の美観が車窓を彩り始める。
LMは、大沼公園の本当の美しさを、これまで知らずにいた。
以前乗車していた
トワイライトEXPから見るときは夕暮れか夜の眺めだったし、それ以外に何度か通ったときはいつも曇っていたからだ。
しかし、この日は初めてといってもいいほどの晴れ。
大沼は
国定公園の名に恥じない美しさで、LMの目を奪った。
[ 函館本線 森駅 ]

列車が大沼国定公園の眺めを後方に流し去る頃――
LMに
睡魔が取り憑きはじめた。
乗換駅が近いので、懸命に起きようとしたが、
昨日までの仕事の疲れが睡魔の力を倍加させている。
ほどよい揺れと快適な車内で睡魔の力はさらに増し、ついに眠気に屈した。
ふと気がつくと、乗換駅である森駅到着のアナウンスが流れていた。
眠気が一瞬で吹き飛び、急いで荷物を担ぐと、転がるようにホームに降り立つ。
そんな慌て者を嗤うかのように、森駅のホームは、潮の香り漂う海風に優しく包まれていた。
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- 2017/01/08(日) 00:00:01|
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