2019.11.21(Thu):廃線探訪
[ 旧深名線 沼牛駅跡 ]

前回も少し触れたが、2017年にもLMは沼牛駅を訪問していた。
沼牛駅には木造駅舎が残されていたが、これは地元の蕎麦農家の方が単独で維持されていたという。
この駅舎を受け継ぎ、地元の「おかえり沼牛駅実行委員会」のグループがクラウドファンディングで改修費用を集め、往年の姿を蘇らせたのだった。

今回、訪問してみて、ふと妙なことに気付いた。
何やら人だかりができているし、車も多いし、露店みたいなものが出ている。
よく見ると、以前は閉鎖されていた駅舎も今日は開放されているではないか。

話を聞いてみると、イベント中らしく、流しそうめんならぬ「流し蕎麦」が(無料で)振る舞われており、LMたちにも「どうぞ」と勧めていただいた。
ちょうど昼時で、Kと昼御飯の相談をしていたところだったので、これは願ってもないことだった。
「流し蕎麦」は初めて食べたが、流石に地元の特産だけあってコシがあり、とても美味しかった。
(食べるのに夢中で、蕎麦が流れているところを撮るのを忘れた・汗)

駅の撮影に戻る。
前回は撮れなかった駅舎内についても、今回は撮影できた。
昭和の面影をよく残す、良い感じの駅舎だった。


中だけ見ていると、現役の駅舎にしか思えない。
なまじ綺麗に片付いておらず、生活用品が散らばりゴタゴタしているところが現役らしい印象を強くしているように思う。


相変わらず雲は多かったが、沼牛駅では割と晴れ間が広がった。
青空の下で見る沼牛駅の駅舎は、一際美しかった。


ホーム側に回ると、線路が剥がされているので急に現実に引き戻される。
しかし、咲き誇る蕎麦の花がその現実を隠し、ひと時の幻を見せてくれる。
現役の頃もこうだったのだろうかと思えるほど幻想的な光景。
蕎麦畑の中に佇む駅は、廃駅であることを忘れさせるほど美しかった。
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