年末年始北国紀行17回目を迎え、いよいよ
大詰めが近付いてきました。
道内最後の訪問駅、
日高本線の
大狩部駅です。

日高本線は何回も旅していますが、大狩部駅は、前から訪問したいと思っていたものの、いつも時間調整がとれず、これまでなかなか訪問できませんでした。
今回は、時間をどうにか調整して、
初めての訪問にこぎつけました。
秘境駅としての呼び声も高い大狩部駅。
しかし、駅の近くを国道が走り、頻繁に車の往来があるので、思ったよりは秘境感はありませんでした。
一応、近くに家らしきものも見えましたし。
とは言え、目の前一面が海ということもあり、雰囲気は悪くありませんでした。

国道入口付近から大狩部駅を望む。
この写真だけ見ると、とても
秘境感たっぷりですよね。
実際には、駅のすぐ脇を国道が走っています。
右手に見える白いものは
簡易トイレですが、その右手にも道があります。
短いトンネルの先には、民家らしきものも見えました。
ちなみに、
トイレは封鎖されて使えませんでした。
LMたちが行った時、たまたまそうなっていただけかもしれませんが・・・。
この日は、
1月とは思えない心地よい快晴で、空も青くきらめいていたので、爽快な雰囲気でした。
しかし、先日紹介した清畠駅では青く輝いていた海は、少し濁った色を見せています。



何かと噂の(?)大狩部駅待合所。
ブロック造りの簡素なもので、ちょっと見た目には
この建物がトイレかと思ってしまいそうです(苦笑)。
簡素ではありますが、
がっちりした造りという印象ですね。
待合所は、ホームよりも少し高台になった場所にあります。
海風の直撃をモロに受けるだろうことは想像に難くないだけに、駅の利用者を保護するため、そして何より待合所の耐久性を考慮して、こういう造りになったのかもしれません。
ちなみに、上の写真では右手上、下の写真では奥の方に、土手上を走る国道が見えます。


待合所内部。
外見に違わず、中も簡素で狭いです。
4、5人も入れば窮屈に感じるでしょう。
窓がなく、入口以外はブロックでがっちり囲われているため、余計に狭く感じます。
海から吹きつける強烈な風と寒さから身を守るには、こうした造りがふさわしいのでしょうが・・・。


大狩部駅ホーム。
ホームの目前は海という、非常に恵まれたロケーションです。
ただ、線路脇に沿って立てられている風除けのためと思われる板が、何とも言えない
微妙な雰囲気を醸し出しています。
もちろん、この板自体は列車の安全運行のために欠かせないものだと思います。
ただ、薄暗い雲に閉ざされ、雪が吹き付ける通常の(?)冬景色にあっては、黒っぽい防風板(という名称でいいんですかね?)が並ぶこの光景は、灰色の待合室と合わせて、どことなく
暗くて重苦しいイメージとなって浮かぶのではないでしょうか。

駅名板のすぐ立っている、TVロケ地跡を示す看板。
題名は「
女囚堀の中の女たち」。
・・・どことなく暗いイメージのあるブロック造りの待合所や防風板がいい雰囲気だったのでしょうか。
他に、こんな所でロケをやる理由が思いつきませんからねぇ。
こういう番組のロケ地としてここを選んだ人はすごいと思います、ある意味。
しかし、主演が
泉ピン子というのが・・・(笑)。
“庶民派”というか、明るく軽妙な印象、あるいは「渡る世間は鬼ばかり」の印象が強い(と言っても、同番組を見ているわけではありませんが・・・)ため、どうしても「女囚堀の中の女たち」という名称から想像される番組には
違和感を感じまくってしまうのです・・・( ̄▽ ̄;)


駅の裏手(待合所の奥にあたる)から通じる、謎の道。
道は線路を越えて海側につながっています。
かなり海に近い、狭い道ですが・・・。
どこにつながっているのでしょうか。
LMたちが行った時は封鎖されていましたが、ここを通行する車があるのでしょうか?
門扉の近くには列車の時刻表(なぜか
厚賀駅と
節婦駅の発車時刻表。大狩部駅は通過する列車があるからでしょうか)が掲げられ、「
通過時刻10分前には待避すること」と記されているところを見ると、何らかの通行があるのかもしれませんが・・・。

駅に入線する苫小牧行き普通列車(
キハ40-353)。
今回の旅行で予定していた全ての駅訪問を完了し、後は帰るだけになりました。
何となく
寂しい気持ちが去来してきます。
いろいろ書きましたが、LMは結構この駅が気に入ってしまいました。
今回は時間がなく、ゆっくりと駅に滞在できませんでしたが、次回来るときはもっと余裕を持って訪問したいですね。
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テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2009/02/02(月) 00:00:01|
- 駅探訪
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