年末年始北国紀行も、ついに
最終回を迎えました。
今日は、今回の旅行の帰路にお世話になった
寝台特急「トワイライトエクスプレス」(以下、トワイライトEXP)をご紹介します。

あまり良い写真がないのが残念ですが・・・(苦)。
なお、写真は、今回の旅行のものだけではなく、以前の写真も混ざっています。
今回は旅行記というより、
トワイライトEXPに関連する話が主体です。

「トワイライトEXP」は、LMが北海道に旅行へ行く際、必ずと言っていいほど利用する列車です。
主として、帰りに利用することが多くなります。
その最大の理由は、
個室が取りやすいことです。
札幌行きは、個室が埋まる可能性が高いため、予約を取るのがなかなか困難です。
しかし、上り大阪行きの場合、粘ればほぼ確実に個室が取れます。
さすがにロイヤルやスイートを抑えるのは至難の業ですが、B個室は割と簡単です。
とは言え、札幌行き(下り)に乗車したことも、2回ほどありますが・・・。

もうひとつの理由として「
できるだけゆっくり休みたい」というのがあります。
LMが北海道上陸する場合、たいてい行程をきつきつに詰め込むことが多く、
ダイヤが少しでも狂えばアウト、という非常につらいスケジュールになっています。
それも、大抵の場合「
今日も明日も夜行列車」というパターンが多く、夜遅く寝て次の日は早朝起床が当たり前。宿をとる場合も、夜遅く到着し早朝に出発することがほとんど。
そのため、さすがの旅行大好きのLMも、
最終日にはもうクタクタになってしまいます。
なので、最後の日くらいは、ゆっくりくつろげる「トワイライトEXP」に乗りたいのです。
LMは朝起きが大の苦手(苦笑)なので、11時過ぎに起きて準備しても余裕で間に合う(最も早く到着する新幹線乗り換え駅・京都着は12時過ぎ)「トワイライトEXP」は、大変ありがたいです。
もっとも、
車内放送は6時半前後から盛大に流れてくるため、ゆっくりとは寝れないこともありますが、ほとんどの場合は疲れ切っているため、
気にせず寝続けます(苦笑)。
ただ、問題もあります。
上りの場合、
札幌始発は14時台と早いため、道内の行動が制約されるのです。
例えば、1日に乗車し、2日に下車する行程だったとしましょう。
この場合、「トワイライトEXP」は14時台の札幌発なので、道内での行動は1日の午前中くらいまでが限界になります。
飛行機なら、2日の午前中くらいまでは行動できるはずなので、実に1日近い差が出てしまうのです。
それでも、LMはずっと「トワイライトEXP」を利用し続けています。
それだけの時間を潰してもなお余りある心地よさと雰囲気が、この列車にはあるのです。

今回利用した「
B個室ツイン」。
「あかつき」廃止により、B個室ツインがあるのは「トワイライトEXP」くらいになってしまったのではないでしょうか。
※サンライズにもツインはありますが、あれは「サンライズツイン」という呼称がありますし、全く別物と
思われるので・・・。
かつては「あかつき」のB個室ツインもよく利用しましたが、どことなく
くたびれたようなイメージがありました。
それに比べると、「トワイライトEXP」のB個室ツインは
豪華で清潔な感じがします。
18歳の頃、初めてもらったボーナスを元手に北海道に初上陸した時以来、幾度も「トワイライトEXP」を利用してきました。
「トワイライトEXP」には、A個室の
スイート、
ロイヤル、B個室
ツイン、
シングルツイン、開放式B寝台の
Bコンパートなど多彩な個室・寝台がありますが、LMは全ての個室・寝台を体験したことがあります。
※あえて言えば、 A個室スイートの
2号車中間車タイプだけは乗ったことがありませんが・・・。
一番ゆっくりできるのはA個室ロイヤルですね。
A個室スイート(展望車タイプ)に乗車するのは晴れがましい反面、各停車駅では
熾烈な写真撮影の的にされることを覚悟しなければなりません(苦笑)。
また、想定外だったのが揺れの激しさで、ポイントを通過するたびにひどく振られ、飲み物がこぼれてしまうほどでした。
B個室ツインは、A個室のような広さやサービスは望めないものの、2人旅ではスタンダードな部屋でしょうね。
狭いと言えば狭いかもしれませんが、LMたちからすれば十分な広さです。
2段ベットの上段から眺める景色は、他の個室では楽しめない贅沢です。

「トワイライトEXP」は、
とにかく切符が取りにくい列車です。
特に、正月・盆・GW等の連休にはなかなか取れません。
しかし、普通の人が乗ろうとすれば、そういう連休期間でもなければ乗る機会はなかなかありません。
では、どうすればいいのでしょうか?
答えは、先にも書きましたが「
とにかく粘ること」。
頑張れば、個室(大抵はB個室になるでしょうが・・・)も取れないことはありません。
「トワイライトEXP」に限らず、
「北斗星」や
「カシオペア」でも大体言えることですが、
発売直後はまず全て埋まってしまうことが多いです。
しかし、それで確定されてしまうわけではなく、
概ね2週間前くらいから動き出します。
発売直後は満席でも、乗車日2週間前になると、
意外と空きが出ているものです。
これは、旅行業者などがツアーのため抑えていた個室等を手放すためであるそうですね。
LMの経験では、最高
乗車4日前にA個室ロイヤルが確保できた事例があります。
ちなみに、LMの場合
逆の事例もあり、初めて「カシオペア」のスイート(メゾネットタイプ)を粘って確保したというのに、
出発2日前にインフルエンザに罹患してしまい、泣く泣くキャンセルしたことがあります。
このように、様々な原因で、
キャンセルというのは意外と出るものなのです。
ところでLMは、いろいろと理由があってマルスを操作する機会に恵まれたことがあります。
「粘ることが大切」と教えられたのは、このマルス操作を通じてですね。
その際に分かったことですが、「トワイライトEXP」の場合、A個室が取りにくいのは無論なのですが、
シングルツインも意外と空きが出ない、という事実です。
反対に、ツインは比較的空きがよく出ます。
「トワイライトEXP」は意外と一人旅の利用者も多くて、そういう人たちは結構シングルツイン(あるいはロイヤル)に狙いを定めるものなんですよね。
敦賀駅にて。
上りの「トワイライトEXP」は、
機関車付け替えのため、しばらく停車します。
LMは、大体この駅に停車中に目が覚めます(苦笑)。
機関車の付け替え作業は人気で、特に連休中などは大勢の人がカメラ片手に作業を見守ります。
敦賀駅を出発すると、ここから先の
ループ線について詳しい説明が行われます。
LMなどは、何回も聞いているのでおおまかな部分は覚えてしまいました(笑)。
京都駅にて。
LMたちが帰る方向を考えれば、次の
新大阪駅で降りた方が何かと都合がいいのですが、いろいろ理由があって、京都駅で降りることが多いです。
京都到着前、車内では「札幌からの長旅お疲れ様でした。まもなく千年の都・京都に到着します・・・」という内容のアナウンスが流れ出します。
それを聞くと「
ああ、もうこの楽しい旅も終わりか・・・」と寂寥感があふれてきます。
そして「トワイライトEXP」から降り立つと、頭の中で急に明日からの仕事のことなど“
現実”に引き戻されます。
「トワイライトEXP」の車内にいる時は、全て忘れてしまえるのに・・・。
札幌を発つ時、車内では「
皆様の夢を乗せまして、『トワイライトEXP』札幌駅を発車いたしました・・・」という車内放送が流れますが、まさにこの列車の旅は、しばし“現実”を忘れさせてくれる“夢”の空間なのです。
もう何度も乗車して、最初の頃の感激は薄れましたが、今も『トワイライトEXP』に乗車する時に感じる何とも言えない
わくわくする気持ちは、少しも薄れていません。
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テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行
- 2009/02/04(水) 00:00:01|
- 鉄道旅情
-
-
| コメント:2
いいですねえ、トワイライトエクスプレス。
文と写真を見るだけでも優雅な気分になってきます。
実際に乗ったらさぞかし素晴らしい物なのだと思われます。
私も一度は乗ってみたいのですが、如何せん財布の方が…
- 2009/02/04(水) 01:12:52 |
- URL |
- 虹色電車 #KKkP8W76
- [ 編集 ]
こんにちは、虹色電車様。
コメントありがとうございます。
最近ご無沙汰しております、すみません(T-T)
> いいですねえ、トワイライトエクスプレス。
> 文と写真を見るだけでも優雅な気分になってきます。
はい、やっぱりトワイライトエクスプレスは良いです(笑)。
ただ、トワイライトエクスプレスそのものは優雅で素敵ですが、私の文章と写真はズタズタですね(苦)。
> 実際に乗ったらさぞかし素晴らしい物なのだと思われます。
> 私も一度は乗ってみたいのですが、如何せん財布の方が…
そうですね、乗車するには資金的な裏付けがどうしても必要になりますね。
私は“ある理由による割引”があるのでまだ楽ですが・・・。
しかし、北海道まで全行程JRで行こうとする場合、私の住んでいる場所からすると、B寝台(個室含む)利用なら、実は「トワイライトエクスプレス」を利用した方が比較的割安なんですよ(苦笑)。「寝台」利用なら、一番割安なんじゃないのかな。
もっとも、このブログを陰で後援している“ある女性たち”(謎)の支援がないと、苦しいことに違いはありません・・・。
- 2009/02/04(水) 17:42:04 |
- URL |
- LM #-
- [ 編集 ]