[ 岩徳線 柱野駅 ]

前回の記事でも書いたが、先に訪問した
柱野駅ではたくさん写真を撮影した(ただし、
iPhone12で、だが)ので、駅紹介の記事を久しぶりに掲載することにした。
柱野駅は岩徳線に所属し、岩国市内にある。
岩徳線の中でも、岩国駅に近い位置に所在している駅になる。
御庄川の谷間にある山間の駅で、駅前に小さな集落はあるが、のどかな雰囲気に包まれている。


柱野駅入口。
駅の入口付近のコンクリート等から、かつては駅舎があったであろう痕跡が残されている。
ホームは築堤上にあり、上屋付きの階段と、それを登った先にある詰所のような建物が待合所代わりに使用されている。
駅の近くに自販機があり、そのお陰で、予定よりはるかに長くなった滞在中、熱中症を免れることができた。
ただし、
トイレはない。


言葉には尽くしがたいが・・・。
何とも言えず旅情を誘うホームへの階段。
因美線の
那岐駅のホームに登る階段にどことなく似ている(那岐駅の階段は上屋が密閉されているが)。

夏らしい暑さに、
夏草も元気に繁茂している。
手すりを越え、駅の階段に侵入するのを虎視眈々と狙うつる草たち。
人間と植物が存在場所をかけて争っているようにも見える。

階段を登り切った先にある詰所状の建物(上屋)。
小さな駅だが、近距離切符の自動販売機が置かれている。
ホームとは構内踏切でつながっているが、手前側の線路(岩国方面行)に列車が侵入するときは右手にある警報機が鳴動し、フェンスの先にある遮断機が下りてくる。
左手には
ドアがあるが開かず、恐らく保線関係の物置か何かと思われ、周囲には椅子ひとつもない。
そのこともこの建物の詰所感を高めている。



築堤上にあるホーム。
1面2線の島式ホームがあり、
列車交換が可能な駅となっている。
岩徳線は元々、山陽本線の短絡線として計画され、戦前には一時山陽本線に編入されていたことがあるという歴史もあり、ホームはそれなりに長い(ただし、現在、ホームの両端にフェンスが張られていて使用可能区間が限られている)。

ホーム上にいると時々鉄橋上を走る列車の音が聞こえるが、それは岩徳線のものではなく、近くを走る
錦川鉄道錦川清流線の列車の走行音である。
ホーム上から遠く遥かに錦川清流線の鉄橋を望むことができる。
なお、柱野駅から約3km弱の徒歩圏内に、山陽新幹線
新岩国駅、及び新岩国駅最寄り駅である錦川清流線の
清流新岩国駅がある。
徒歩でなくても、御庄川対岸の道路にあるバス停から路線バスで新岩国駅方面に出ることもできる。


ホーム上にある待合所。
階段を登った先の詰所状の建物より、こちらが椅子もあり、本来の待合室としての機能を果たしていると言える。
外見からは一見密閉式のようだが、近づいてみると開放式の待合室だった。
この日のような晴れの日はいいが、雨の日、特に風で雨が吹き込むような日には椅子が濡れかねない造りだ。
上部には
電光案内板があり、次に来る列車の行先と乗るべきホームの位置を教えてくれる。
・・・のはいいのだが、のどかで静かな環境の中、この装置が稼働すると、突然「
ビーッ!」という物凄く甲高い、警報レベルの音が鳴り響き、
心臓に悪いからマジでやめてほしい(切実)。
※音がデカいので、突然鳴動すると本気でビビる。

まあ、色々と問題もある柱野駅であったが、この駅から見る景色はとても美しく、旅情に溢れたものだった。
待合室の椅子から御庄川が望めればなお良いのだが・・・。
ともあれ、LMはこの駅と、その景色にとことん惚れ込んだ。
機会があれば、必ずまた訪問するだろう。
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テーマ:駅のある風景 - ジャンル:写真
- 2022/09/06(火) 00:00:01|
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