
今日は、
芸備線の駅で、
木次線の分岐駅でもある
備後落合駅を紹介します。
以前、一度紹介しましたが、その時は
夜の撮影でした。
その後、この駅を昼間訪問する機会に恵まれたので、改めてご紹介します。

備後落合駅駅舎。
ひどい失敗写真ですね(苦)。
言い訳するわけではないのですが、駅前はとても狭く、引いて写真を撮れなかった上に、
環境整備で大勢の人が集まってきていたので、あれこれアングルを試す暇もなく、1枚しか写真を撮れなかったんです・・・。
ちなみに、この環境整備のことについては、後日改めて紹介します。


ホーム側から見た駅舎。
ちょっと見た目にはそれほど感じないのですが、こうして見ると結構横幅の広い駅であることが分かります。
考えてみれば、以前は
芸備線と木次線のターミナル駅として賑わい、
急行停車駅で、
大勢の駅員が常駐していたのですから、当然かもしれません。
しかし、
急行も廃止され、
CTC(自動信号)化された後は無人駅となってしまった今、その広い駅舎に人影はなく、寂寥感が漂います。


駅舎内の待合室。
広い駅舎から見ると、待合室が占める一画はわずかなものです。
昔、この駅が賑わっていた頃も、この広さで事足りたのでしょうか。
もっとも、この駅はジャンクションなので、乗降客より乗り換え客の利用の方が多かったのかもしれませんが・・・。
ともあれ、少なくとも現在は、このくらいの広さで問題ないのでしょう。
鉄道が寂れると同時に、駅周辺の賑わいも失われた今、
山間の小駅に過ぎないこの駅を利用する人なんて、ほとんどいないはずですから・・・。

1番線ホームにある
丸太を組んで作られた椅子。
秘境の趣さえ漂わせる山中の駅にぴったりの“オブジェ”かもしれません。
その奥には、昔ながらの洗面台がありますが、蛇口はなくなって久しいようで、ただ鏡が変わらずに残されていました。

ホームに憩う芸備線と木次線の列車。
こうして両線の列車が並んでいると、改めてこの駅がジャンクションであったことを思い出させてくれます。
しかし、以前は長大編成も停車したであろうホームに、たった1両の列車が停まっているのはなんとも寂しく、ホームも手持無沙汰という感じです。


1、2番線ホーム。
上が新見方面、下が三次方面です。
木次線の列車は、1番線ホームを使用する“光栄”を与えられています。


2、3番線ホーム(新見方面)。
上の写真は、1番線ホームから臨んだものですが、この駅には構内踏切が中央(写真)とホーム端の2カ所あります。
2、3番線ホームは基本的に芸備線が使用しています。
立派な屋根つきのホームですが、その長さも合わせ、
1両編成の列車しか来ない駅にはもったいないような設備です。


2、3番線ホームに設けられた待合所とその内部。
新見側に設けられています。
見た目は小さいですが、思ったよりも奥行きがあります。
利用者がそれほど多いとは思えませんが、室内はきれいに整えられており、ホーム同様もったいないような待合所です。

2、3番線ホームの先端(三次方面)にて。
右手に見えるのがホーム端の構内踏切です。
この写真を見ると、まさに“
山の中の駅”という印象を彷彿とさせます。
しかし、一方で、複雑に分岐した線路、こんな場所には不釣り合いなほど設けられた信号、標識等が
ここがジャンクションであることを教えてくれます。



3番線の外側に広がる側線群。
広大というほどではありませんが、
山間の小駅にしてはかなり広い面積があります。
しかし、
線路の一部は雑草の下に沈み、
無人の構内にはただ虫の音が響くのみです。
この側線群にも、かつてはたくさんの列車が出入りし、大勢の職員がいて活況を呈していたのでしょう。
日差しが照りつけ、暑くなる一方の構内。
その中で、LMは一人たたずみながら、往時の賑わいに思いをはせていました。
(つづく)

※次回は、今回紹介しきれなかった備後落合駅でのエトセトラを紹介したいと思います。
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テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2009/08/20(木) 00:00:01|
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