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2009.10.22(Thu):駅探訪

蔵宿駅(1)
今回は、松浦鉄道(MR)蔵宿駅を取り上げてみました。

蔵宿駅(2)
蔵宿駅駅舎。
国鉄時代から残る木造駅舎が印象的です。
壁や柱、瓦の一つひとつが歴史を感じさせます。
ただ、壁には落書きが残るなど、一部にいたずらと思われる点も見当たり、それが少し痛々しく感じます
とは言うものの、白壁に残された落書きはまるで昭和時代からそのまま残されているのではないかと思えるような代物で、すっかり駅と同化している気さえしてきます。
落書きさえ駅の光景の一部に取り込んでしまっている気がするのは、偉大なる木造駅舎の懐の深さでしょうか。
現在、旧駅員事務室だったと思しき区画には建設会社の事務所が入っており、その部分はサッシになっていますが、他の部分は昔のまま、良好に残されています。

蔵宿駅(3)

蔵宿駅(4)
ホーム側から見た改札口(上)と、駅入口から見た改札口(下)。
上の写真の奥にある丸ポストが、古い駅舎とシンクロしていていい感じです。
反面、下の写真でホームに入線してきたMR-600形は、いまひとつ駅の光景にマッチせず、違和感を感じます。

蔵宿駅(5)

蔵宿駅(6)
駅舎内部。
待合室は、少し雑然とした印象も受けますが、昔ながらの風情をよく残しています。
ただ、下の写真の部分――トイレ側は窓枠もガラスもはまっておらず、がらんどうになっています。
何故そんな状態なのか、詳細は不明ですが、いたずらでガラスを割られでもしたのでしょうか。

蔵宿駅(7)

蔵宿駅(8)

蔵宿駅(9)
ホーム側から見た駅舎。
ホーム側から見る駅舎の光景は、昔からほとんど変わっていません。
窓枠や扉も昔のまま残されており、正面よりこちらからのアングルがこの駅舎の特徴をよく表しているとも言えます。
味のある駅舎をいろいろな方向から撮影してみました。
今やJRの駅でも失われつつある“国鉄時代の駅舎”が、ここにはひっそりと残されています。

蔵宿駅(10)
ホームの電柱に掲げられた「ぞうしゅく」の駅名。
駅舎同様、長い歴史を感じる、国鉄時代からの遺物です。

蔵宿駅(11)
蔵宿駅ホーム(伊万里方面)。
MRは、有田~佐世保を結ぶ路線ですが、伊万里で事実上運行が分断されています。
蔵宿駅は有田~伊万里間にある駅ですが、この区間の中では数少ない行き違い設備を持つ駅です。
この2面2線の配線も、松浦線時代から変わらぬものです。
駅舎反対側のホームにも、屋根付きの待合所が設けられています。
ホーム左側、写真手前の位置よりもう少し下がった所に、国道に出ることができる小道があり、その先に駐輪場が設置されています。
また、国道からも駅を眺めることもできますが、車道は通じていません。
そのため、国道側から車で駅を訪問する場合は、踏切を越えて駅舎側に回る必要があります。

蔵宿駅(12)
蔵宿駅ホーム(有田方面)。
蔵宿駅と言えば、国鉄時代から庭園のように手入れされた植木が有名でしたが、写真を見る限りは、今でも手入れがなされているようです。
かつては駅員自ら剪定していたそうですが、無人となった現在、誰が手入れをしてくださっているのでしょうか。
昔と変わらぬ光景――まるで“松浦線”の頃から時が止まったかのような駅。
もうとっくに消えているはずの“国鉄時代の記憶”が、ここには残されていました。


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