採銅所駅――友人Ｋの青春18きっぷ旅記録(9)

大井川鉄道の旅行記を連載している最中ですが、思い入れが強いこともあってかなり書くことが多くなり、結果的に疲れるので（苦笑）、今日は気分を変えてこのシリーズを。


今回から、福岡県の駅が登場します。
今日は、日田彦山線の採銅所駅を紹介します。


駅名の由来は地名からで、香春町採銅所地区にある駅です。
元は、採銅所村という独立した村でした。
採銅所という一風変わった地名は、その名の通り、この付近に銅を採掘する場所があった事に由来すると言われています。
古代、製銅技術がここに伝えられ、宇佐八幡宮へ銅鏡を奉納していました。
また、香春町付近は、平安時代には日本有数の銅の産地であったとされています。


採銅所駅の木造駅舎は、そんな歴史ある採銅所地区の歴史にも負けないくらい、どっしりした重みを持っています。
元は大正４（1915）年に開業した小倉鉄道の駅で、駅舎はその当時からのもの。
2008年で93歳を迎えるこの駅は、長い歴史を経たものにしか出せない、独特の風格を宿しています。


友人Ｋが訪問した時、現地は突如大粒の雨に襲われました。
写真にも、大粒の雨が写り込んでいます。
Ｋによると、この日、途中までは晴れだったようですが・・・。
最近は、天気の変化が激しいですね。
幸い、雨は一時的なものでした。


採銅所駅の２番線ホームを臨む。
まだ雨の余韻が残っています。