

(2009.08.02 夜明駅)

(2010.02.06 夜明駅)
2010年2月をもって、
大分県日田市にある
夜明駅(
久大本線/日田彦山線)、
大鶴駅(
日田彦山線)の
木造駅舎が解体されました。
双方とも、良い雰囲気の木造駅舎だっただけに、とても残念です。

(2009.08.02 大鶴駅)
当ブログでは、
夜明駅の取り壊しについては既報していましたが・・・。
後に、大鶴駅取り壊しの情報も入り、LMの衝撃は倍増しました。
日田彦山線沿線の貴重な木造駅舎が、2つも失われてしまったのです。

(2010.02.17 夜明駅)
その後、夜明駅、大鶴駅に立ち寄る機会があったので、解体後の現況をご報告致します。

(2009.08.02 夜明駅)

(2010.02.17 夜明駅)
階段の上にあった木造駅舎は・・・もう、そこになかった。

(2009.08.02 大鶴駅)

(2010.02.17 大鶴駅)
地元の人々や旅人を優しく迎えてくれた木造駅舎は・・・跡形もなかった。

(2010.02.06 夜明駅)
2週間ほど前までは、確かにそこに存在していた木造駅舎。
長年、そこで多くの思い出を刻んできた駅舎。

(2010.02.17 夜明駅)
それなのに――失われるのは、こんなにもあっけないものなのか。
ほんのわずかな間――1カ月も経たぬ間に、駅舎は消えてしまった。

(2009.08.02 大鶴駅)

(2010.02.17 大鶴駅)
花の咲き誇る春もまたずして――
長い時を重ねた駅舎は、忘却の彼方に消えていった。

(2010.02.06 夜明駅)

(2010.02.17 夜明駅)
嗚呼、無残――
形あるものはいつか消えゆくのは、この世の定め。
分かってはいるけれども――心は寒い。

(2009.08.02 大鶴駅)
また一つ、木造駅舎は消えていった。
でも、その思い出は、いつまでも消えない。
消えゆく前に、思い出を残せて、本当に良かった。

(2010.02.17 大鶴駅)
木造駅舎は消えても、駅は生きている。
今日も列車がやって来る。
列車に乗る人たちも、ホームに集ってくる。
近づく列車は、まるで時の流れを示すかのよう。
過去には戻れない。失われたものも、もう戻っては来ない。
でも、記憶に残すことはできる。
さようなら、思い出の木造駅舎。
みんながあの駅舎の思い出を忘れても、私は忘れない――。
優しい温もりをもった、あの木造駅舎のことを。
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テーマ:駅の風景 - ジャンル:旅行
- 2010/03/06(土) 00:00:01|
- 駅探訪
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| コメント:4
あやか様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
> あたり前のようにあった、
> その土地に1つの風景として馴染み、
> 人々を温かく迎え続けてきた木造駅舎。
> なくなるのは寂しいですね。
はい、とても寂しいです・・・。
特に、思い出のある駅や印象深い駅、その雰囲気を愛してやまない駅などは、ひときわ悲しいものです。
> LM様の文章を読んで、
> うるっと、涙が誘われました。
私も心のどこかでは泣いています・・・。
どうしてこんなに悲しいのか、自分でも分からないくらいに・・・。
もし、この駅舎を写真に残しておくことがなかったら、あるいは時の経過とともに忘却の彼方に忘れ去っていたかもしれません。
でも、写真を・・・記憶を残していますから。
この写真のある限り、きっといつまでも、その記憶はLMの胸に残り続けることでしょう。
- 2010/02/20(土) 02:46:58 |
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