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LM徒然草 ~駅と列車と情景と~

風情ある駅と自然豊かな鉄道、そして心に残る情景を求めて・・・

【2010 北海道旅行記】トワイライトエクスプレス乗車記(3)


今回の旅路:札幌(北海道)~京都(京都府)

[ 4日目/トワイライトEXP車内 ]
北へ・・・(138)
トワイライトエクスプレスの食堂車「ダイナープレヤデス」(DINER Pleiades)。
トワイライトEXPは、食堂車を連結する貴重な列車です。
全盛期の頃は、ほとんどの長距離列車で営業していましたが、利用客が減少し、次第に衰退。
今や「北斗星」「カシオペア」など、豪華さを売り物にした夜行列車にしか連結されなくなりました。
トワイライトEXPでは、食堂車の車種をスシ24といい、かつての在来線特急電車の食堂車を改良したものです。
改造元は、481系489系がありますが、この日は481系(サシ481)改造車でした。
※この違いは、屋根上の冷房装置を見ると分かるようです。

北へ・・・(139)
さて、現在、食堂車が営業されているのは、トワイライトEXP、北斗星、カシオペアの3列車なのですが・・・。
トワイライトEXPの食堂車は、その中でも最も“格調高い”と言える食堂車です。
テーブルランプやロマンシェードカーテン、ステンドグラスを配した印象的な室内は高級感あふれる雰囲気
この装飾は、ヨーロッパの「オリエント急行」を参考にしたとされ、レトロな雰囲気にあふれています。
正式な晩餐である「ディナータイム」は予約定員制で、供されるメニューはフランス料理のフルコースのみ。
予約制であるので、乗車前に予約する必要がありますが、座席数に限りがあるため、必ず予約できるとは限りません。

北へ・・・(140)
供される料理は、いずれも高級ホテルで出しても恥ずかしくないほどの出来栄え。
※料理の内容はコチラをご参考ください。
とても列車の中で作っているとは思えないような繊細さがあります。
もちろん、見た目だけでなく味も素晴らしいのですが、お値段も相応に高く、12,000円也(!)。
これは、北斗星・カシオペアで提供されるフランス料理フルコースよりも1.5倍以上高くなります。
これに加え、ワインやジュース等の飲み物まで頼むと、相当な出費です。
高いだけはあり、フルコースとしての料理の本格度は、北斗星・カシオペアのそれよりもはるかに上ですが、やっぱり値段がねぇ・・・(汗)。
これに挑戦しようと思うと、かなり覚悟がいります(苦笑)。
新婚旅行のカップルや、記念日に乗車される熟年夫婦等にはぜひともお勧めしますが・・・。
少しでも食費を軽減したい“乗り鉄”グループには辛いですね。
誰か素敵な人と一緒なら、少し気張ってみてもいいでしょうが・・・。
ちなみに、LMは2回ほどフルコースに挑戦した経験があります。
しかし、LMはこれだけの出費を到底ねん出できなかったため、2回とも全額おごりでした(苦笑)。

[ パブタイムメニュー:クロックムッシュ(トーストにハムやチーズを挟んだ料理) ]
北へ・・・(141)
北斗星の「グランシャリオ」と同じように、トワイライトEXPの「ダイナープレヤデス」でも“パブタイム”があります。
ディナータイムの客が食事を終えた後(概ね21時頃)に始まり、お酒や軽食が供されます。
軽食は種類が豊富ですが、何れも一品料理(アラカルト)で、北斗星のようなセット料理はありません。
とは言え、フルコースよりはだいぶ価格が安く(しかもおいしい!)、予約も不要。
ビーフピラフや唐揚げなどボリューム十分なメニューもあるので、北斗星同様、この時間に夕食を取る人も少なくありません。
LMたちも、当然のように“パブタイム”頼りです(苦笑)。

[ パブタイムメニュー:コールドビーフのサラダ仕立て ]
北へ・・・(142)
通常、この列車においてLMが夕食を取るのはパブタイム時ですが、先述したようにパブタイム開始は早くても21時台。
さすがに昼食時から何も食べないとかなりお腹が減るので、LMの場合、札幌駅で駅弁を1個買っておきます。
これを少し早めに夕食として食べ、夜食を“パブタイム”で――というのが毎度おなじみのパターンです。
ところが、この日はタイミングを誤り、駅弁を食べる時間が少し遅かったので、パブタイム時には思ったよりもお腹が減っていませんでした。
この日は、LMが大好きなピラフ類は残念ながら売り切れ(注1)。
ただ、その代替として、普段なら下り札幌行のランチタイム(注2)でしか供されないはずのオムライスがメニューに加わるという大変珍しい事態に。
オムライスは、ランチタイムでは非常に人気のあるメニューで、とてもおいしいと評判。
それをパブタイムで食べられるなど滅多にないことなので、ぜひとも食べたかったのですが・・・。
思ったよりも膨らんでいたお腹が抵抗し、残念ながら断念(涙)。
こんなことと分かっていたら、無理にでもお腹を減らしておいたのに・・・(T-T)

(注1)
トワイライトEXPは、基本的に下り始発の大阪でしか食材を積み込みません
そのため、下り列車のパブタイム営業時に利用客が特に多かったり、特定メニューに注文が集中すると、食材が早々に尽きてしまうことがあります。
この場合、補充の術がないため、上りのパブタイム営業開始時点で既に“売り切れ”になっているメニューがいくつかあることになります。
上りでパブタイムを利用する場合、よくある事態(特に多客期の場合)のようなので、利用される方は注意が必要です。

(注2)
下りのトワイライトEXPは、大阪を正午ごろ発車するため、昼食を提供するランチタイムがあります。
ランチタイムも予約不要で、オムライスやビーフシチュー、ハンバーグなどが供され、ちょっとした“洋食屋さん”といった雰囲気で気軽に利用できます。
ただ、多客期の時は大変混み合うので要注意。運が悪いと食いっぱぐれます(汗)。
下りのトワイライトEXPは、朝・昼・夕食の3食を提供する、日本で唯一の列車です。
なお、上りのトワイライトEXPは14時台に発車するためランチタイムはなく、代わりにコーヒー等を提供するティータイムが営業されます。

[ パブタイムメニュー:スモークサーモン ]
北へ・・・(143)
先述したように、LMたちは先に駅弁を食べていたので、それほどお腹は空いてはずなのですが・・・
いざ食べ始めてみると、Kと2人で食べているせいもあるのでしょうが、結構食べられます。
しまいには追加注文までする有様(汗)。
実際に食べてみるまで、お腹の調子は分からないものですネ(苦笑)。
それはともかく、素晴らしい雰囲気に包まれた食堂車での食事は、やはり印象深いものがあります。
もちろん、供される料理も素晴らしいのですが、やっぱり“食堂車”という雰囲気が最高です。
もし乗車される機会があれば、せめてパブタイムでもいいので、ぜひ利用してみてください。
きっと思い出に残ると思います。


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テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行

  1. 2010/03/01(月) 00:00:01|
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Author:LM
鉄道旅行が趣味(&気晴らし)のLMが、旅先で出会った駅を下手な写真と駄文で紹介するブログです。
2010年以降は鉄道写真も多くなっています。

[ 趣 向 ]
風情あふれる木造駅舎とローカル線、SLが大好き。都会近辺の路線はやや苦手です。
廃墟系の建物や独特の雰囲気の建物、美しい自然も愛でています。

[ 構 成 ]
基本的に、LMがメインです。
他に、高校時代からの友人にして、このブログの共同経営者・Kが一部の写真撮影を担当しています。Kは夜勤が多いので、平日昼間の撮影に重宝しています(笑)。
このほか、表立っては出ませんが、LMやKの知り合いの女性たちが黒幕?として存在してます。

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