今回の旅路:札幌(北海道)~京都(京都府)[ 4日目/トワイライトEXP車内 ]

トワイライトエクスプレスの食堂車「
ダイナープレヤデス」(DINER Pleiades)。
トワイライトEXPは、
食堂車を連結する貴重な列車です。
全盛期の頃は、ほとんどの長距離列車で営業していましたが、利用客が減少し、次第に衰退。
今や「
北斗星」「
カシオペア」など、
豪華さを売り物にした夜行列車にしか連結されなくなりました。
トワイライトEXPでは、食堂車の車種を
スシ24といい、かつての
在来線特急電車の食堂車を改良したものです。
改造元は、
481系と
489系がありますが、この日は
481系(サシ481)改造車でした。
※この違いは、屋根上の冷房装置を見ると分かるようです。

さて、現在、食堂車が営業されているのは、トワイライトEXP、北斗星、カシオペアの3列車なのですが・・・。
トワイライトEXPの食堂車は、その中でも最も“
格調高い”と言える食堂車です。
テーブルランプやロマンシェードカーテン、ステンドグラスを配した印象的な室内は
高級感あふれる雰囲気。
この装飾は、ヨーロッパの「オリエント急行」を参考にしたとされ、レトロな雰囲気にあふれています。
正式な晩餐である「ディナータイム」は予約定員制で、供されるメニューはフランス料理のフルコースのみ。
予約制であるので、乗車前に予約する必要がありますが、座席数に限りがあるため、必ず予約できるとは限りません。

供される料理は、いずれも
高級ホテルで出しても恥ずかしくないほどの出来栄え。
※料理の内容は
コチラをご参考ください。
とても
列車の中で作っているとは思えないような繊細さがあります。
もちろん、見た目だけでなく味も素晴らしいのですが、お値段も相応に高く、
12,000円也(!)。
これは、北斗星・カシオペアで提供されるフランス料理フルコースよりも1.5倍以上高くなります。
これに加え、ワインやジュース等の飲み物まで頼むと、相当な出費です。
高いだけはあり、
フルコースとしての料理の本格度は、北斗星・カシオペアのそれよりもはるかに上ですが、やっぱり値段がねぇ・・・(汗)。
これに挑戦しようと思うと、かなり覚悟がいります(苦笑)。
新婚旅行のカップルや、記念日に乗車される熟年夫婦等にはぜひともお勧めしますが・・・。
少しでも食費を軽減したい“乗り鉄”グループには辛いですね。
誰か素敵な人と一緒なら、少し気張ってみてもいいでしょうが・・・。
ちなみに、LMは2回ほどフルコースに挑戦した経験があります。
しかし、LMはこれだけの出費を到底ねん出できなかったため、2回とも全額おごりでした(苦笑)。
[ パブタイムメニュー:クロックムッシュ(トーストにハムやチーズを挟んだ料理) ]
北斗星の「グランシャリオ」と同じように、
トワイライトEXPの「ダイナープレヤデス」でも“パブタイム”があります。
ディナータイムの客が食事を終えた後(概ね21時頃)に始まり、お酒や軽食が供されます。
軽食は種類が豊富ですが、何れも一品料理(アラカルト)で、北斗星のようなセット料理はありません。
とは言え、フルコースよりはだいぶ価格が安く(しかもおいしい!)、予約も不要。
ビーフピラフや唐揚げなど
ボリューム十分なメニューもあるので、北斗星同様、この時間に夕食を取る人も少なくありません。
LMたちも、当然のように
“パブタイム”頼りです(苦笑)。
[ パブタイムメニュー:コールドビーフのサラダ仕立て ]

通常、この列車においてLMが夕食を取るのはパブタイム時ですが、先述したようにパブタイム開始は早くても21時台。
さすがに昼食時から何も食べないとかなりお腹が減るので、LMの場合、札幌駅で駅弁を1個買っておきます。
これを少し早めに夕食として食べ、夜食を“パブタイム”で――というのが毎度おなじみのパターンです。
ところが、この日はタイミングを誤り、駅弁を食べる時間が少し遅かったので、パブタイム時には思ったよりもお腹が減っていませんでした。
この日は、LMが大好きなピラフ類は残念ながら
売り切れ(注1)。
ただ、その代替として、普段なら下り札幌行の
ランチタイム(注2)でしか供されないはずのオムライスがメニューに加わるという大変珍しい事態に。
オムライスは、ランチタイムでは非常に人気のあるメニューで、とてもおいしいと評判。
それをパブタイムで食べられるなど滅多にないことなので、ぜひとも食べたかったのですが・・・。
思ったよりも膨らんでいたお腹が抵抗し、
残念ながら断念(涙)。
こんなことと分かっていたら、無理にでもお腹を減らしておいたのに・・・(T-T)
(注1)
トワイライトEXPは、基本的に下り始発の
大阪でしか食材を積み込みません。
そのため、下り列車のパブタイム営業時に利用客が特に多かったり、特定メニューに注文が集中すると、食材が早々に尽きてしまうことがあります。
この場合、補充の術がないため、上りの
パブタイム営業開始時点で既に“売り切れ”になっているメニューがいくつかあることになります。
上りでパブタイムを利用する場合、よくある事態(特に多客期の場合)のようなので、利用される方は注意が必要です。
(注2)
下りのトワイライトEXPは、大阪を正午ごろ発車するため、
昼食を提供するランチタイムがあります。
ランチタイムも予約不要で、オムライスやビーフシチュー、ハンバーグなどが供され、ちょっとした“洋食屋さん”といった雰囲気で気軽に利用できます。
ただ、多客期の時は大変混み合うので要注意。
運が悪いと食いっぱぐれます(汗)。
下りのトワイライトEXPは、
朝・昼・夕食の3食を提供する、日本で唯一の列車です。
なお、上りのトワイライトEXPは14時台に発車するためランチタイムはなく、代わりにコーヒー等を提供する
ティータイムが営業されます。
[ パブタイムメニュー:スモークサーモン ]

先述したように、LMたちは先に駅弁を食べていたので、それほどお腹は空いてはずなのですが・・・
いざ食べ始めてみると、Kと2人で食べているせいもあるのでしょうが、結構食べられます。
しまいには
追加注文までする有様(汗)。
実際に食べてみるまで、お腹の調子は分からないものですネ(苦笑)。
それはともかく、
素晴らしい雰囲気に包まれた食堂車での食事は、やはり印象深いものがあります。
もちろん、供される料理も素晴らしいのですが、やっぱり
“食堂車”という雰囲気が最高です。
もし乗車される機会があれば、せめてパブタイムでもいいので、ぜひ利用してみてください。
きっと思い出に残ると思います。
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テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行
- 2010/03/01(月) 00:00:01|
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