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2010.06.11(Fri):駅探訪

雄信内駅(1)
宗谷本線駅紹介シリーズ、今回ご紹介するのは雄信内駅です。

雄信内駅(2)

雄信内駅(3)
雄信内駅駅舎。
駅は、国道沿いにある集落からだいぶ離れています。
そのため、駅の周囲には家がなく閑散としており、“秘境駅”としての雰囲気が漂います。
辺り一面が雪で覆われているため、余計にその印象が強いのかもしれません。
しかし、この駅には、これまで紹介してきた駅と違い、秘境駅にはもったいない(?)ようなしっかりした木造駅舎があります。
資料によると、この木造駅舎は、1925(大正14)年開業当時のものだとか。
以来、80年以上の長きにわたりこの地の歴史を見守り続けてきた、由緒ある駅舎です。
これまで紹介した車掌車転用の待合所などと比べると、その年季と風格は段違い。
やはり、“駅舎”としての存在感が違います。

雄信内駅(6)

雄信内駅(7)
ホーム側から見た駅舎。
壁にかかっている「雄信内駅」の力強い文字が、駅の存在感をより増しているように感じます。
木造駅舎は特にそうなのですが、表側から見た印象とホーム側から見た印象が結構違うことが少なくありません。
雄信内駅にも、その“法則”が当てはまります。
普段、いろいろな写真で御目にかかるのは正面の写真が多いのですが、LMは、ホーム側から見た駅舎も好きです。
木造駅舎の歴史と風格、そして温かさが感じられる雄信内駅の駅舎。
冬期は過酷な風雪にさらされる地域ゆえ、木造駅舎には決して優しい環境とは言えませんが・・・。
厳しい自然に耐えてしっかり建っている木造駅舎の姿を見ると、何かホッとするものがあります。

雄信内駅(4)
駅舎内部。
椅子に座ると、温かな木の温もりを感じます。
そこに腰かけて、壁に体を委ねると、一層幸せを感じます。
当然、無人駅なのですが・・・。
この日は、なぜか駅員事務室に人の気配が。
車から事務室内に出入りする人影があり、中からはラジオ(またはテレビ)の音が聞こえてきます。
無人駅のはずなのに、何故・・・と疑問に思った矢先、ピーンとくるものがありました。
普段は無人駅であるものの、冬期には除雪のために職員が駐在する駅がある・・・ということを、以前ある本で読んだことがあったからです。
恐らく、その除雪関係の人たちの拠点または休憩場所として用いられているのでしょう。
もちろん、駅員事務室に人がいるからといって窓口で切符が買えたりするわけではありませんが・・・。
駅舎内に響く賑やかなラジオの音を聞いていると、有人駅であるかのような錯覚を感じます。
そのお陰か、駅周囲に人の気配はないものの寂しい感じはせず、温かい雰囲気さえ感じました。

雄信内駅(5)
閑散としているとはいえ、駅自体の規模は(この辺りとしては)それなりにある雄信内駅。
そのせいか、除雪器具にしても、これまで紹介してきた駅のように簡易なスコップ類だけではなく、専用の除雪機械が室内に置かれていました。

雄信内駅(8)

雄信内駅(9)
駅周辺。
以前は、駅周囲に商店や民家があったようなのですが・・・。
今では、無人の空き家となっているようです。
駅前通りの家は、深い雪の下に沈んでいました。
また、訪問時は雪に隠されていたものの、壊れた家の跡なども雪原の下に眠っていたようです。
そのため、駅周囲の通りはゴーストタウンか廃墟のような印象でした。
かつて、まだ駅が有人で、駅前の家にも人々が生活をしていた頃、ここにどんな人々のくらしがあったのか・・・。
今は消えた駅前の賑わいに思いをはせながら、通りを歩いていました。

雄信内駅(10)

雄信内駅(11)
雄信内駅ホーム(名寄方面)。
2面2線の配線で、列車交換が可能です。
北星駅の記事でも紹介したとおり、この付近は、普通列車さえ通過してしまう駅が多いのですが・・・。
この駅は、利用者はそれほど多くなさそうにも関わらず、列車の行き違いが可能な駅のためか、全ての“普通列車”が停車します。
「普通列車が全て停車」という表現も、何だかおかしなものですけどね(苦笑)。
ホームに立つと、駅を含む鉄道関連施設以外は、ほとんど一面の銀世界に包まれています。
特に何をするわけでもなくホームに佇んでいましたが、いかにも北海道らしい雰囲気を楽しむことができたと思います。

雄信内駅(12)

雄信内駅(13)

雄信内駅(14)
雄信内駅ホーム(稚内方面)。
この日は、LMの他に2名ほど御同業者と思しき人が駅とその周辺を探索していました。
また、それ以外に、車で送ってもらったらしい利用者がいたほか、その家族らしい人たちが見送りに来ていました。
なので、帰りの列車が来る頃には、この駅にしては珍しい(?)だろう賑わいがありました。
駅周辺は無人の野と化しても、駅を利用する人が全くいなくなったわけではない――。
この駅の存在価値はまだなくなっていないのだ、ということを確認できた気がして、ホッとした瞬間でした。


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