鞍馬寺から続く坂道は、比較的急ではありますが・・・。
鞍馬寺側から登ると、坂道のサミット(頂上)まで、
それほど距離感を感じません。
急坂なので、少しきつい道のりですが、山道に慣れた人なら大したこともない道でしょう。
ただし、LMたちの場合、途中で
ケーブルカーを利用し、九十九折りの山道を回避していますから、その分は割り引いて考えるべきでしょうが。
しかし、それを別にしたとしても、
貴船神社側から鞍馬に向かう方(つまり、LMたちとは逆のコース)が、登坂区間は長い気がします。


坂道の頂上付近には、
背比べ石(せくらべいし)があります。
LMは残念ながらその
写真を撮っていませんが・・・。
奥州へ向かう
牛若丸(源義経)が、名残りを惜しみ、背比べをしたという伝説の残る石です。
鞍馬山と言えば、やはり
鞍馬天狗に剣術を教わったとされる、義経に関わる伝説の宝庫ですね。
それはさておき、ここには奥の院へ向かう道と、
大杉権現に向かう道の分岐を示す看板があります。
ここで大杉権現へ針路を取ると、目の前に広がるのがこの
杉の根の奇観です。
奇観というよりは“
威容”というべきでしょうか。
辺り一面、杉の根に覆われる光景は、
思わず息をのんでしまうような迫力があります。
自然の力強さを感じさせられる、不思議な空間です。


LMたちは、背比べ石から下る道、つまり奥の院へ向かう道を選びます。
下り坂なので、上りに比べたら当然はるかに楽なのですが・・・。
階段のある坂道、というのがなかなかの曲者。
こういう階段道は、
段差のない道に比べると足腰への負担がやや大きく、少し疲れるんですよね(苦笑)。

坂道を一気に下った先にあるのが「
僧正ガ谷不動堂」。
不動堂は、普段から閉め切られているようで、室内は確認できなかったのですが・・・。
中には
不動明王が安置されているということです。
この付近も“
義経伝説”の舞台。
伝説では、
牛若丸と鞍馬天狗が出会った場所とされています。
近くには、義経を遮那王尊として祀る「
義経堂」も存在します。


LMたちがここを訪問した時期は、特に観光シーズンという時期ではありませんでした。
(まあ、9月の3連休時ではありましたけど)
にも関わらず、
山道を歩く観光客が結構多いことには驚きました。
老若男女問わず、かなりの人数が往来しています。
しかし、しばらくこの地で足を止めていると、
人の気配がふと途絶える瞬間があります。
そんな時、不動堂周辺は、
怖いほどの静寂に包まれます。
静寂の中にも漂う、凛とした空気。
その厳かな空気が、
不動堂の神秘的な雰囲気を一層高める気がします。

ここから先、いよいよ僧正ガ谷の奥に入り込んでいきます。
その先には、これまたLMの想像を絶する自然の奇観が広がっていたのでした。
(2010.09.19)
スポンサーサイト
テーマ:史跡・神社・仏閣 - ジャンル:写真
- 2010/12/26(日) 00:00:01|
- その他写真(非鉄)
-
-
| コメント:0