[ 札沼線 沿線(撮影地不明) ]
旅行3日目。
ついに、
北海道滞在最終日 (旅行自体は翌日まで)となりました。
この日は、
札沼線(学園都市線) を訪問します。
以前も何回かふれた通り、LMは既に
十数回の渡道経験 があるのですが・・・。
行程の関係上、札沼線はなかなか訪問の機会に恵まれませんでした。
ほぼ
北海道の鉄路を制 覇したLMにとっては、
北海道唯一の未乗区間 だったのです。
今度こそ訪問を・・・と思い、早くから予定に組み込んでいました。
そんなわけで、LMはもちろん、Kにとっても
初訪問となった札沼線 。
もちろん、気持ちは高ぶっている・・・はずでしたが、寝不足から道中はあえなく
爆睡 (滝汗)。
途中、乗り換え駅となる
石狩当別駅 まで、
完全に爆沈 していました。
いやあ、この前の晩も
睡眠不足 だったんですヨ・・・(ノД`)
札幌到着が遅く、その後いろいろ片づけなどして、眠りについたのは午前3時過ぎ;
しかも、この日の起床時間は午前5時なのです・・・(;´Д`).・;'∴
今回の旅行は、ホント
寝不足続き でした・・・(死)。
石狩当別から乗り換え、さらに先を目指します。
札沼線は、
石狩当別を境として、列車の本数が大きく変わるのが特徴 です。
大都市近郊区間として、通勤・通学客が多く、運転本数も多い札幌-石狩当別間。
(途中、あいの里教育大までは、さらに本数が多く設定されています)
それに比べ、石狩当別-新十津川は、
列車の本数が激減 。
終点・新十津川までたどり着く列車は、わずかに3往復です。
(石狩当別-新十津川間の途中駅である浦臼折り返しの設定も何本かあり)
札沼線は、途中で他の路線が接続・分岐するわけでもない一筋の路線ですが・・・。
にもかかわらず、同じ路線内でこんなに列車本数が変わる路線も珍しいでしょう。
そういうわけですから、
石狩当別から先は、札沼線のなかでも閑散区間 と呼べる線区なわけですが・・・。
列車からの眺め、特に
北海道らしい雄大な眺めを楽しむなら、ここからがむしろいい感じ になってくるのです。
ようやく目が覚めたLMの目の前に、
朝日に輝く美しい原野 が広がってきました。
一面の銀世界が朝日に彩られる様は、言語を絶するほどに美しく、夢中になって写真を撮っていました。
[ 札沼線 豊ヶ岡駅 ]
途中、秘境駅として知られる
豊ヶ岡駅 で下車。
静寂に包まれた、
素晴らしい環境の中にある駅 でした。
天気が良かったせいもありますが、心まで晴れ晴れするような、
滞在していて心安らぐ駅 でした。
駅自体も最高でしたが、駅周囲の環境がまた素晴らしく、北海道らしい景色を心ゆくまで堪能しました。
(豊ヶ岡駅の駅紹介は、後日掲載します)
駅周囲の環境が素晴らしいので、ついでに少し足を伸ばし、
駅にほど近い陸橋から列車撮影 も行いました。
せっかくなので、ここまで活躍の機会が限られている
シグマ APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM を装着。
このレンズの選択は適切だったようで、雪の中をひた走るキハの美しい姿を、遠くからとらえることができました。
[ 札沼線 新十津川駅 ]
その後、再び車中の人となり、終点の新十津川を目指します。
車内は、思ったよりこんでいました。
この時乗った
5423D は、
新十津川まで走る貴重な列車 です。
中には、札沼線乗り潰しが目的と思われる人も数人見受けられました。
その皆さんは、新十津川に着くと写真を撮られていましたが、全員示し合わせたように折り返しの列車に乗車されます。
まあ、普通に考えると、新十津川まで来る貴重なこの列車で折り返すのは当然ですからね。
しかし、LMは
秘中の策 があるので、折り返しとなる
5426D には乗車せず、残留の道を選択します。
取り残されたLMとKは、そのまま
新十津川駅 の撮影を敢行します。
気持ち良い晴天となったこの日、
青空をバックに撮影した新十津川駅の駅舎 は、とても美しく感じられました。
(新十津川駅の駅紹介は、後日掲載します)
[ 徒歩行軍 新十津川~滝川間 ]
さて、LMの“秘中の策”とは・・・
滝川駅まで徒歩で行き、そこから札幌行きの列車に連絡 する、という計画のことです。
地図で見た限り、それほど距離は遠くなさそうでしたし・・・。
何より、ここを徒歩で走破した経験のある某女性(当ブログの黒幕の一人)が「
大した距離はないよ 」というものですから・・・。
まあ、それなら何とかなるだろう、と
軽く判断したことが、後で大きく響いてきます ・・・(汗)。
滝川駅に向かう途中、川(徳富川)を越えることになりますが・・・。
その向こうに、鉄道橋梁らしい鉄橋が見えてきます。
実は、この鉄橋は、
札沼線の廃止された区間 の面影を残すものなのです。
元々、札沼線は、
函館本線 の
桑園駅 と
留萌本線 の
石狩沼田駅 を結ぶ路線として開通した路線でした。
その路線名「札沼線」も、事実上の始発駅・「
札 」幌と、終点・石狩「
沼 」田から来たものなのです。
ところが、
1972(昭和47)年に、新十津川-石狩沼田間は廃止 。
その後、札沼線は、現在のように新十津川を終端駅とする路線となったのです。
路線名の由来が分かりづらくなった札沼線は、現在では愛称の学園都市線と呼ばれることが多くなっています。
[ 函館本線 滝川駅 ]
さて、そんな景色を楽しみながら、徒歩で延々と歩き続けますが・・・。
なかなか
滝川駅 に近づきません(汗)。
睡眠不足で体調がすぐれない のがいけないのか、
或いはくそ重いレンズを始めとする荷重 (汗)が行けないのか・・・。
とにかく、予
定に比べひどくスローペース で、行程が捗りません。
できるだけ急ごうとしますが、あまりハイペースだと途中でバテてしまいそうですし・・・。
携帯で現在地を確認しながら、思うように近づかない滝川駅にイライラしながら、
ひたすら我慢の徒歩行軍 が続きます。
ようやく滝川駅に駆け込んだとき、新十津川駅を出発してから既に1時間10分近い時間が過ぎていました。
ギリギリで予定していた列車に乗れましたが、ほんの数分しか余裕はありませんでした。
最後の最後で、ドッと疲れが出ました・・・。
後で調べてみると、行程は3kmほどだったようですが、予想以上に遠く感じました。
体力に自信がない方は、パスを使われるのが得策のようです(苦笑)。
馬鹿なことをやっているようですが、これでも5426Dで帰るよりはわずかに早く札幌に着くんですよ(特急利用時)。
[ 函館本線 札幌駅 ]
そんなこんなで旅行もいよいよ最終行程。
トワイライト乗車を残すのみとなりました。
この旅行記も、ラストスパート突入です。
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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真
2011/07/05(火) 00:00:01 |
鉄道旅行
| コメント:8
雪原の朝日が眩しいですね~。
札沼線は訪問難易度がかなり高い路線ですよね。
自分も駅間を歩いたり、終着駅からバスに乗って別の場所へ移動することがよくあります。
単純に同じルートを戻るのがつまらないから、なんですけどね。
個人的にはLMさんの行動は理解の範囲内ですよ!
それにしても何故に新十津川までは残されたんでしょうかね…。
札沼線の過疎区間にはとても興味があるのですが、
今後あまり長くは持たないような気もする今日この頃です。
2011/07/05(火) 03:07:49 |
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ねじまきてつや #-
[ 編集 ]
ねじまきてつや様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
> 雪原の朝日が眩しいですね~。
> 札沼線は訪問難易度がかなり高い路線ですよね。
うーむ、難易度はそれほど高いとは思わないのですが・・・。
終点まで行くとなると・・・まあいろいろと問題のある路線ですね(苦笑)。
> 自分も駅間を歩いたり、終着駅からバスに乗って別の場所へ移動することがよくあります。
> 単純に同じルートを戻るのがつまらないから、なんですけどね。
> 個人的にはLMさんの行動は理解の範囲内ですよ!
私も、最終手段として徒歩行軍はよく使います。
普段は滅多に歩かないのに、こういう時だけは足が軽くなるのが不思議です(笑)。
もっとも、運動不足のツケは、後で筋肉痛となって跳ね返ってくるのですが(汗)。
> それにしても何故に新十津川までは残されたんでしょうかね…。
> 札沼線の過疎区間にはとても興味があるのですが、
> 今後あまり長くは持たないような気もする今日この頃です。
確かに、何故に残っているのか、理解しがたい部分ですね。
一部区間廃止の時、一緒に消えていてもおかしくなかった区間です。
この部分は国鉄時代からダイヤは大差ないといいますし、ある意味貴重な区間ですね。
2011/07/05(火) 05:30:44 |
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#-
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おはようございます。ご訪問ありがとうございます。
すずしげでいいですね!夏の冬景色好きです。
最後はちょこっと太陽がまぶしすぎた^^;暑いです。
疲れ旅のご様子ですね。。景色はいやされますが。。のんびりと旅行はなされるといいですね。。
2011/07/05(火) 08:18:50 |
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y. #-
[ 編集 ]
こんにちは
この路線 私が大学時代4年間「汽車通」していました
思い出深い路線です
運行の本数の多いところはもう来年電化しますし、確かに愛称である「学園都市線」のほうが似あいますが
そこから先が札沼線本来のような感じがします
私も2年前の夏に長男と乗りつぶしをしました
新十津川の駅舎は冬のほうがしっくりきますね
札幌という都市のすぐ近くに
ゆったり車窓の楽しめる路線があることは魅力なので
こののちも新十津川まで 残していてほしいですね
2011/07/05(火) 22:43:01 |
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jam #-
[ 編集 ]
y.様
こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。
> すずしげでいいですね!夏の冬景色好きです。
かなり季節はずれな記事ですが・・・(滝汗)。
まあ・・・この暑い時期、涼を誘う記事、ということで(^^;
最後はちょこっと太陽がまぶしすぎた^^;暑いです。
はい、ちょっと眩しすぎる気もしますが、荘厳な景色なので、載せてみました。
> 疲れ旅のご様子ですね。。景色はいやされますが。。のんびりと旅行はなされるといいですね。。
はあ、それは私たちものんびり旅はしたいところですが・・・。
何分、余暇と資金が限られている身の上(汗)、そんな私たちが、大枚をはたいて北海道に渡るとなると、できるだけ多くの場所を回りたくなるものです。
そうなると、必然的にキツキツの旅路になるのですね(死)。
でも、北海道は、私たちの心に癒やしをもたらしてくれるので、多少疲れても平気です(笑)。
2011/07/06(水) 03:49:47 |
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#-
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jam様
こんばんは。
コメントいただきありがとうございます。
ご訪問いただき、光栄です。
> この路線 私が大学時代4年間「汽車通」していました
> 思い出深い路線です
前期高齢者様からそう伺っていました。
たまたまjam様に縁の深い場所を巡った旅路になりましたね。
> 運行の本数の多いところはもう来年電化しますし、確かに愛称である「学園都市線」のほうが似あいますが
> そこから先が札沼線本来のような感じがします
はあ、なので、都市近郊区間が「学園都市線」、その先の閑散区間が「札沼線」・・・といった呼び分けが適切な気もしてきます。
いずれにせよ、列車運用上は、途中でほぼ分断されている(電化されれば、そういった感じはより強くなるのでしょうね)みたいなものですからねぇ。
まあ、それだとますます「札沼線」は名前の由来からかけ離れた路線になってしまいますが(汗)。
> 私も2年前の夏に長男と乗りつぶしをしました
> 新十津川の駅舎は冬のほうがしっくりきますね
私も、新十津川駅は、夏の写真でしか見たことがなかったため、冬に撮影した写真はとても印象的だったのを覚えています。
確かに、冬、雪に覆われた姿が似合うと思います。
> 札幌という都市のすぐ近くに
> ゆったり車窓の楽しめる路線があることは魅力なので
> こののちも新十津川まで 残していてほしいですね
そうですね。
今後もぜひ、残しておいてほしいものです。
私も、もう一度くらいは行ってみたいと思っています。
2011/07/06(水) 03:58:05 |
URL |
#-
[ 編集 ]
こんばんは。
新十津川から滝川まで歩かれたのですね。雪道は大変だったのではないでしょうか。
私も両駅間を移動したことはあるのですが、毎度バスを使っていました。
札沼線も、浦臼から新十津川の区間は一往復だけになってしまい、先は暗いのかと思ってしまいます。(思い出したのは、石勝線の楓駅の廃止前も一往復に減らされた、ということでした)
北海道の鉄道に暗い話題が多いことは事実ですが、ならばいっそうのこと、週末にみんなで列車を楽しもうよ!とも思います。
自家用車が当たり前の地域ゆえに、違う乗り物の魅力が少しでも多くの人に伝わることを願っています。
お写真、楽しませて頂きました。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記:
http://kazetabiki.blog41.fc2.com/
2016/04/22(金) 22:03:07 |
URL |
風旅記 #O7xVy9HA
[ 編集 ]
風旅記 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
レス遅れて失礼しました。
土日仕事でしたので、忙しくてレス遅れてしまいました(汗)。
> 新十津川から滝川まで歩かれたのですね。雪道は大変だったのではないでしょうか。
> 私も両駅間を移動したことはあるのですが、毎度バスを使っていました。
雪道を歩くのはそう苦にならない方でしたが・・・。
荷物を抱えていたので、それが苦痛でしたね。
負荷なしならなんでもなかったでしょうが、肩に食い込むカメラ等の荷物を抱えての3kmははっきりいってかなりの労苦です。
> 札沼線も、浦臼から新十津川の区間は一往復だけになってしまい、先は暗いのかと思ってしまいます。
> (思い出したのは、石勝線の楓駅の廃止前も一往復に減らされた、ということでした)
そうですね、もうこれは「廃止します」と言っているようなものですからね・・・。
いくらなんでもあんまりという気がします・・・。
> 北海道の鉄道に暗い話題が多いことは事実ですが、ならばいっそうのこと、週末にみんなで列車を楽しもうよ!とも思います。
> 自家用車が当たり前の地域ゆえに、違う乗り物の魅力が少しでも多くの人に伝わることを願っています。
本当ですね。
私の大好きだった白滝3駅をはじめ、多くの駅も消えてしまいましたし・・・。
合理化の名のもとに“北海道らしい光景”が次々と消えていくのではないかと心配です。
もっと鉄道の良さを再認識してほしい所ですが、肝心のJR北海道自体があのていたらくでは難しいでしょうね・・・。
2016/04/25(月) 00:12:08 |
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#-
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