2011.08.15(Mon):駅探訪

秩父別駅(1)
本日の駅紹介は、留萌本線秩父別駅を取り上げたいと思います。
秩父別と書いて「ちっぷべつ」と読みます。
その名の由来は、アイヌ語「チクシベツ(チックシベツ)」で、「通路のある川」を意味する言葉だということです。
ちなみに、開業当初は、福岡県の駅かと勘違いしそうな?筑紫(ちくし)駅と呼ばれていたそうです。
1954(昭和29)年、町名(当時はまだ“村”でしたが)と同じ「秩父別」に改名されました。
「筑紫」にしても、「秩父別」にしても、名の由来は同じ(チクシベツ)というわけです。

秩父別駅(2)
秩父別駅舎。
秩父別駅は、その名に違わず秩父別町の中心駅であり、駅前には市街地が広がっています。
駅自体は、1910(明治43)年開業と言いますから、100年の歴史があるわけですが・・・。
現在残る木造駅舎は、もう少し時代が下り、昭和に入ってから建てられたもののようです。
その駅舎は、比較的規模も大きく、ちょっと見ると木造校舎かと見間違うほどで、威風堂々、存在感は十分です。

秩父別駅(3)
玄関に掲げられた達筆な駅名標と相まって、風格を感じさせる駅舎。
一方で、雪が駅舎の窓近くまで来ており、この地の自然環境の厳しさを改めて認識させられます。
この駅舎が耐えてきた長い風雪の歴史――。
それに想いをはせる時、この駅に一層重厚感を感じ、威厳さえ漂わせているように思えてきます。
その雰囲気が認められてか、木造駅舎のバイブル「木造駅舎の旅」(米屋浩二氏・著)の表紙にも選ばれています。

秩父別駅(4)
ホーム側から見た駅舎。
歴史を感じさせる壁、重いひさしをガッチリと受けて立つ柱――。
その一つひとつに、歴史が年輪のように積み重なっているように感じます。
木造駅舎好きには、たまらない駅です。

秩父別駅(5)

秩父別駅(6)
駅舎内部。
駅舎内部も、外観同様、壁や床など一つひとつに歴史を感じさせます。
ただ、薄暗い室内は、何となく雑然とした雰囲気を感じさせるのも事実です。
なお、室内にトイレらしいものが見えますが、よく見ると取っ手がないことで分かるとおり、封鎖されている模様。
そのため、トイレに行く場合は、駅の外に出る必要があります。
ただ、このトイレには時間制限がある(特に冬期は短い)模様なので、利用の際はご注意ください。

秩父別駅(7)
秩父別駅ホーム(深川方面)。
積雪は結構あり、除雪の行き届いた駅舎周辺以外は、足元に気をつけないと危ないくらいです。
こちら側から見た景色は、雪が余計な物を隠してくれていることもあり、比較的クリアな印象です。
ちょうど市街地の建物も視界には入りませんし、一部を除いて、昔とそう変わらない景色なのではないでしょうか。
現在は1面1線ですが、かつてはもう1本ホームを持っていたそうです。
よく見ると、雪に埋まってしまった景色の中にも、その当時の面影をかすかに感じることができる気がします。

秩父別駅(8)
秩父別駅ホーム(留萌・増毛方面)。
右奥にある真新しい建物が少し邪魔(汗)ですが、北海道らしい景色だと思います。
本当は、もう少しこの味のある駅舎を堪能したかったのですが・・・。
限られた日程では行程も厳しいものにならざるを得ず、1時間にも満たぬ滞在時間となりました。
機会があれば、もう少し余裕を持って、再訪してみたい駅です。


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