2011.08.18(Thu):駅探訪

真布駅(1)
本日の駅紹介は、留萌本線真布駅を取り上げたいと思います。
真布」と書いて「まっぷ」と読む、変わった駅名です。
その印象的な駅名は、北海道特有のアイヌ語に語源を求めたもの。
“山の中央の間の川”を意味する「シルトゥルノシケオマップ」というアイヌ語の後半部分に、漢字をあてたものです。

真布駅(1)
真布駅全景。
写真で見てもお分かりのとおり、この1枚で全てを説明できるほど、単純で小さな駅です。
この小さな駅が開設されたのは、1956(昭和31)年のこと。
比較的歴史の古い駅が多い留萌本線の深川-留萌間にある駅としては、やや遅めの開業となっています。
もっとも、開業当初は駅としてではなく、「真布仮乗降場」として開業しました。
国鉄時代はずっとその状態が続きましたが、1987(昭和62)年JRに移行した後、やっと“駅”に昇格したのでした。
その辺りの経緯は、以前に紹介した糠南駅によく似ています。

真布駅(3)
真布駅ホーム(深川方面)。
駅の配線としては、もっとも単純な1面1線の配置となっています。
こちら側から見ると、線路が一直線に伸びていて、いかにも北海道の路線らしい雰囲気を感じます。
周囲には家も少なく、人気も車もまばら。
写真では一面の銀世界なので分かりませんが、資料では駅の周囲は数件の家の他は田畑になっているとか。
全体的に静かで閑散とした雰囲気が漂います。

真布駅(4)
真布駅ホーム(留萌・増毛方面)。
ホームは有効長が短く、留萌本線で活躍する1両のキハ54がやっと収まる程度の代物。
また、板張りの床は歩くとミシミシ音を立て、頼りなげな感じがします。
しかし、見た目には頼りなげな代物でも、実際には北海道の厳しい自然に耐えているわけです。
そして、ホームとしての役目を黙々と果たしているのですから、見た目より“筋が入っている”と言えるのでしょう。
こうした板張りホームを見慣れると、むしろ北海道の自然の中では、こういう形態が適切な気がするのは不思議です。
ささやかながら、木造の待合室もあり、この建物がまたいい味を出しています。

真布駅(5)

真布駅(6)
待合室内部。
かなり年季の入った建物です。
それでも、こういう建物があるだけで、雪や風よけにはそれなりの効果があると思います。
ただ、大雪が降り積もったり、吹雪が吹き付けたりすると潰れそうな不安がありますね(汗)。
訪問時は電灯もついていなかったため、室内は薄暗い感じがしました。
床の板張りはギシギシいうし、椅子も「座って大丈夫かな?」と少し不安を感じますが・・・。
心を決めて座ってみると、木造の建築物特有の温かさに包まれる気がします。

真布駅(7)
待合室の中にあった、昔の駅名標。
小さいながらも、風格さえ感じさせるのはさすがです。
このちっぽけな駅名標に、この駅の歴史が詰め込まれている気さえします。

真布駅(8)
真布駅に近づく列車。
留萌本線の他の駅同様、行程の関係上、滞在時間は短くならざるを得ませんでした。
しかし、実際に降り立ってみると、この真布駅を含め、とても雰囲気のいい駅ばかり。
なので、わずかな時間で立ち去るのは、後ろ髪を引かれるような思いでした。
今度はゆっくり時間をかけて訪問したい駅です。


スポンサーサイト

Secret