2011.10.10(Mon):駅探訪

上白滝駅(1)
本日の駅紹介は、上白滝駅を取り上げたいと思います。
この駅も先日の北海道旅行で再訪したので、その際の写真も含めてご紹介します。

上白滝駅(5)

上白滝駅(2)
上白滝駅――。
それは、駅を旅する人々にとって、ある意味伝説的(?)な駅です。
列車での訪問が難しい“白滝シリーズ”の中でも、上白滝駅は、とりわけ難易度の高い駅。
というより、日本中で最高の難易度(!)を誇るのではないでしょうか。
何せ、この駅に停車するのは、上下たったの1往復(!!!)だけ∑(;゚Д゚)ゝ
それも、下り(網走方面)が7時に1本、上り(上川方面)は17時に1本という極端さ
ここに来る列車は、ホントにそれだけ( ̄▽ ̄;)
間違ってこの駅に降りたら、そりゃあ大変なコトになります(汗)。
そもそも、この区間(上川~白滝間)には、普通列車は元からその1往復だけしか設定されていない(!)のです。
特急の走る本線とは思えない、あまりにも酷いダイヤですね(;´Д`)
これほどダイヤが極端なのは、上白滝駅と次の上川駅の間が34.0kmとかなり離れているせいもあるでしょう。
さらに、上白滝~上川間は勾配のきつい難所でもあります。
先述した、17時台にこの駅に停車する上り列車は、このたった1区間を走るのに1時間8分(!)もかかるのです。
(上白滝17:08発→上川18:16着。しかも、この列車は上川に37分も停車します・汗)
また、白滝~上川間にあるのは、乗客の少ない上白滝駅のみ(他に信号場あり)。
そんなこんなで、普通列車は、たいていこの駅の手前の上川・白滝で折り返してしまうのです。
そういった様々な事情が影響して、こんな辺境(?)ダイヤとなってしまったのでしょうね。

上白滝駅(13)
こんな厳しい条件下にある上白滝駅ですが、徒歩を併用すれば、訪問はそれほど難しくはありません。
特急も停車するこの付近の主要駅・白滝駅からはおよそ3km強。
ちなみに、LMも、先の北海道旅行では徒歩訪問でした。
運動不足のLMでさえ楽に歩きとおせるくらいですから、大した距離ではないです(笑)。
ちなみに、途中写真を撮ったりしながら、比較的ゆったり歩いてほぼ1時間くらいでした。
ただ、冬以外は、熊が沿道沿いにチラホラするらしいので、注意は必要です(汗)。

上白滝駅(4)

上白滝駅(3)
上白滝駅駅舎。
この駅にも、どっしりと貫禄のある駅舎が残されています。
下白滝駅と同じく、駅の外壁の板は、一部がボロボロになり、板目は黒くくすんだ状態
しかし、それは、北海道の厳しい自然に長いこと耐えてきた証でもあります。
だからこそ、私たちに貫禄を感じさせるのでしょう。
それにしても、ついさっきまでいた下白滝駅は、出発間際まで気持ちいい青空だったのに・・・。
この駅は、何故かどんより曇り空(汗)。
今にも雪が降り出しそうな、重い空模様でした。
同じ“白滝”なのに、空模様がこうも変わるとは・・・( ̄▽ ̄;)
最も、同じ白滝とは言え、距離は10km以上離れているんですがね。
あまりにも対照的だったので、逆に印象に残りました。

上白滝駅(6)

上白滝駅(7)

上白滝駅(14)
ホーム側から見た駅舎。
こちら側も風雪のせいで外壁ははがれるなど、痛みが見られますが・・・。
ひさしをしっかりと支える支柱が何とも心強く感じ、どっしりした印象を受けます。
さて、上白滝駅は、下白滝駅よりやや遅れ、1932(昭和7)年に開業しています。
恐らく、その開業当時からこの駅舎は存在し、駅の利用者を風雪から守って来たのでしょうね。
駅周辺は、国道に面していることもあり、下白滝駅よりは開けており、住宅も何軒か見受けられました。
また、近くにジュースの自販機もあるので、飲物の補充は十分可能です。

上白滝駅(8)

上白滝駅(9)
駅舎内部。
ひととおり撮影が終わると、長椅子に荷物を放り投げ、ゆったりと腰をおろします。
すると、下白滝駅の時と同様、不思議と心落ち着くものがありました。
何かに包まれているというか守られているというか――。
そんな不思議な安心感を感じました。
心安らぐこの駅に、本当ならもっと長々と滞在していたかったのですが・・・。
残念ながら、下白滝駅で狂った時間をリカバリーするのは難しく、滞在時間は短いものになりました(涙)。

上白滝駅(10)
上白滝駅便所。
トイレのない下白滝駅とは違い、こちらは古いながらもトイレが併設されています。
昔ながらのポットン式のトイレではありますが、手入れはちゃんとされているように感じました。
さて、下品な話で恐縮ですが、下白滝駅を出る時から若干尿意を催していたLM。
上白滝駅についた頃には、だいぶ危険信号が点滅していました(汗)。
というわけで、トイレがあるのを幸いと、早速駆け込みます~@(;`Д´)ノ
ところが・・・
何と、トイレの前に雪が積もっているせいで、ドアが開かないではありませんか!∑(゚∀゚;)
考えた末、駅舎内にあった雪かき道具を持ち出し、しばし除雪作業に取り組む次第となりました。
LMが生まれて初めて体験する除雪が、まさかトイレ前の雪かきになろうとは・・・(苦笑)。
幸い、積雪もそう多くはなかったですし、割とスムーズに除雪は進みました。
ただ、一汗かいたら、尿意はどこかにすっとんでいました( ̄▽ ̄;)

上白滝駅(11)

上白滝駅(15)
上白滝駅構内。
駅構内は、1面1線の単純な配線になっています。
また、下白滝駅とは違い、交換駅でもないせいか、ホームは短めに感じました。
冬に訪問した際は若干分かりにくい部分もありましたが・・・。
後で確認してみると、縁の部分を除き、ホームは舗装されていませんでした。
しかし、そのことが逆に、自分が今、北海道の大地を踏みしめているのだという感覚を強くさせてくれます。

上白滝駅(12)
本当は、往路または復路のどちらかだけでも列車を使いたかったのですが・・・。
時間の都合上、どうしてもそれは叶わず、往復共にタクシー利用となりました。
この駅訪問で、それが唯一の心残りとなりました。
いつかは機会を見つけて、列車で来て、列車で立ち去りたいものです。
LMの自業自得といえ、この素晴らしい駅をわずかな滞在時間で去るのが残念でなりません。
迎えに来たタクシーに乗る前、後ろ髪ひかれる思いで駅を振り返りました。
空は、ここに到着した時よりも一層重く、LMの心を映しているように思えたものです。
そして、タクシーが到着し、LMが駅から離れるほんの短い時間――。
まるで、雪を望むLMへの餞別であるかのように、細雪がかすかに舞いました。
それが、この駅がLMにくれた、ささやかな、でも強烈な思い出でした。


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