2011.10.13(Thu):駅探訪

旧白滝駅(1)
石北本線の駅紹介シリーズ、本日は旧白滝駅をご紹介致します。
この駅につきましては、「2011 北海道旅行記」でも紹介しておらず、先日の北海道旅行でも訪問していません。
しかし、それとは別の時期に訪問する機会を得られたので、ここで紹介したいと思います。

旧白滝駅(2)

旧白滝駅(3)
旧白滝駅全景。
1面1線の棒線配置に小さな待合室だけで構成され、写真1枚で全景を説明できます(笑)。
この旧白滝駅も“白滝シリーズ”“白滝の秘境駅御三家”の一角を占めているわけですが・・・。
それだけに、他の駅同様、訪問はなかなか難しいものがあります。
この駅に停車する列車は、下白滝駅に停車する列車と全く同じ。
即ち、上り3本4624D、4626D、4628D)、下り1本4621D)です。
あの破滅的訪問難易度を誇る上白滝駅よりは“若干”ましですが、やはり訪問するのは困難と言えるでしょう。
ちなみに、LMの場合、タクシー頼りだった他の駅とは異なり、この駅だけは列車で訪問することがかないました。
訪問の組み立ては、4624D(14:08旧白滝着、旧白滝駅では、上りはこの列車が始発(!))→4626D(16:53旧白滝発)です。

旧白滝駅(4)

旧白滝駅(5)
旧白滝駅待合所。
他の白滝の駅(白滝駅含む)は、古いながらも立派な駅舎が存在しますが・・・。
この駅に限っては、待合所クラスの小さな小屋のような建物しかありません。
それは、この駅の出自にもよるのでしょう。
れっきとした駅として誕生した他の白滝の駅とは異なり、旧白滝は、当初、仮乗降場として開設されたのです。
設置された時期も、他の駅に比べるとやや遅く、旧白滝仮乗降場として開業したのは1947(昭和22)年のこと。
さらに、駅に昇格したのは、JRとなった1987(昭和62)年のことでした。

旧白滝駅(6)

旧白滝駅(7)
待合所内部。
この日は晴れていたせいもあり、室内にいるとポカポカと温かく、心地よい環境でした。
あまりの気持ちよさに、思わずうたた寝していたほどです(汗)。
外壁はもちろんですが、内壁にもこの駅が積み重ねてきた歴史を感じます。
吹雪が吹き付けたらスッ飛んでいきそうな、ちっぽけな建物ですが・・・。
その実、この駅を利用する人を、雨の日も雪の日も、そして吹雪の日も、しっかり守って来たのです。
こんな小さな建物でも、厳しい寒さに支配される北海道では、心強く感じます。

旧白滝駅(8)
駅周辺。
駅周辺は閑散としており、わずかに家が見えるだけです。
旧白滝――「旧」のつくその地名からしてうら寂しい気がする、侘しい土地。
それは、名前のせいだけでなく、この地が“人が去った”“棄てられた”土地であるからかもしれません。
元々、旧白滝付近は、白滝周辺で最初に入植者の入った場所だったと言われています。
しかし、この地が栄えることはありませんでした。
気象の故か、地質の故か――
詳しい理由は不明ですが、この地は人が住むのに適した場所とはいえなかったのでしょう。
人々は、土地の悪さを嫌って次々と移転してしまいました。
その結果、ここは「旧白滝」と呼ばれるようになったのです。
そのやや寂しい由来の地名を駅は冠しているわけですが、実は「旧」のつく駅は珍しいのです。
周囲を調べてみても、「新」のつく地名はあっても、「旧」のつく地名は滅多にないはず。
駅となるとさらに珍しいようで、JRではここ旧白滝駅だけとか。
私鉄まで含めて見ても、日本に二カ所しかないそうです。

旧白滝駅(9)
駅のホーム先にある「墓地」踏切。
何気なく駅を歩いていてこの名前にぶつかるとドキッとします。
由来は単純で、この踏切を越えて山側にいった所に、御墓があるためのようです。
駅からもかすかに見えますが、そこは高台で、眺めもよさそうでした。
恐らく、この旧白滝の地を一望の下にできるのでしょう。
少し寂しいかもしれませんが、それはそれで心地よい“永眠の場所”かもしれません。

旧白滝駅(10)

旧白滝駅(11)
駅ホーム。
写真は雪に覆われているため、分かりにくい部分もありますが・・・。
基本的には、盛土して作ったホームのようです。
印象としては、上白滝下白滝駅ホームとそれほど変わりはありませんでした。
ホームはそれほど長くありませんが、仮乗降場からの昇格駅にしては、それなりの有効長があると感じます。
この季節は、草などがないため特にそうなのかもしれませんが・・・。
駅前は視界が開け、ホームに立っていると、清々しい気持ちになります。
写真を撮ったり、待合所でゴロゴロしたり(汗)、ホームに立って心地よい空気を吸ったり・・・。
色々な形でこの駅と環境を満喫していたLMにとって、3時間という時間はあっという間でした。
人によっては、退屈極まりない時間かもしれませんね(苦笑)。
でも、LMにとっては、心安らぐ大切な時間なのです。


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