2012.08.28(Tue):鉄道旅行
[ 石北本線 下白滝駅 ]

前日訪問した下白滝駅に、この日、再び戻ってきました。
相も変わらず、誰もいない駅。
聞こえてくるものと言えば、目の前の牛舎にいる牛の鳴き声と、その番犬が吠える声くらい。
いつも思いますが、白滝の地は、まるでLMを優しく包み込んでくれるかのよう。
空や風さえも、違う世界のものかと思うほど、優しくLMの体と心に染み込んできます。
時には厳しい自然の力を見せつけ、甘えを許さぬところもあるけれど、それさえも愛おしく感じる大地。
心が求めてやまぬLMにとっての聖地――それがここ、下白滝駅なのです。


前日に引き続き、最愛の人の遺影を取り出し、一緒に目の前の光景を眺めます。
その合間合間には、下白滝駅を通過してゆく列車を撮影していました。
とある方が、私の北海道の旅を「巡礼」と評されたことがありますが、その表現は妥当だと思います。
北海道に旅に出て、駅を巡ったり、鉄道を撮影するのは、もちろん楽しいことです。
でも、それは、LMにとって北海道旅行の副次的な目的にすぎません。
一番の目的は、夭折した最愛の人の鎮魂が目的です。
彼女が最も愛した場所を、彼女の遺影と共に歩く――。
それは彼女の願いであり、私の心の癒しとなる旅でもあります。




昨日と違ったことは、この日は雪が降ったことです。
前日は、雲が多いとはいえ、概ね青空が見えていましたが、この日は空一面が曇り空。
到着してしばらく佇んでいると、本降りの雪になりました。
これまで、下白滝駅では、冬の訪問でも晴れか曇りで、雪は降っていませんでした。
というか、LMの北海道旅行は、冬でも大抵は晴れ模様です。
それはそれでいいことなのですが、雪国らしい情景を見たい・・・とも思っていました。
この日、ついに願いがかない、雪の降り積もる下白滝駅を撮影することができたのです。
白く染められた世界は、まさに清浄そのもの。
真っ白になりながら撮影しているうちに、この雪がLMの心の狂いや歪み、穢れを一掃してくれるような気がしました。

下白滝を通過する特急「オホーツク」。
雪で真っ白になりながらも、雪を跳ね飛ばして勇ましく駆け抜けていく姿に惚れ惚れしました。

本降りの雪は、ほんのわずかな時間の出来事。
20分もすると、もう青空が見えてきました。
先ほどの雪は、この地で雪が舞うことを願っていたLMに、白滝の大地がくれた贈り物だったかもしれません。
そうこうしているうちに、別離の時が迫ってきました。
特快「きたみ」で離脱するため、今回もやむなくタクシーで下白滝駅を離れます。
タクシーに乗り込む前、この駅で見た様々な光景が一度に浮かんでは消えました。
後ろ髪ひかれる思いでしたが、迷いを断ち切るように、タクシーのドアは閉じたのでした。

タクシーで向かった白滝駅は、まだ16時台だというのに、夜のように真っ暗でした。
薄暗い空、かすかに辺りを照らす灯火、雪が覆ったホーム・・・。
それらが組み合わさり、どこか郷愁を誘う光景でした。
そこに、静かに列車が滑り込んできます。
その時、不意に物凄い寂寥感が湧いてきました。
愛しき白滝の大地との別れ――それがLMの心を震わせるのです。
ここでまた、LMの心と体は後戻りしかけましたが・・・。
列車の時刻という現実がLMの心に正常な判断力を取り戻させ、慌てて駆け出したのでした。
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タブレット
この雪の中でレンズキャップ落としたら ・・・ 雪解けの4月末か下手したら5月GW頃までは 凍結状態ですね(笑)
僕はこの駅の想い出といったら
モーモーちゃんたちと番犬君たちでして
キハやオホーツク DD51貨物などのことは
まったくありません
新顔の番犬君に逢いたいなぁ
僕はこの駅の想い出といったら
モーモーちゃんたちと番犬君たちでして
キハやオホーツク DD51貨物などのことは
まったくありません
新顔の番犬君に逢いたいなぁ
2012/08/28 Tue 16:53 URL [ Edit ]
Jam
こんにちは
前にもお話ししたことがありましたっけ、
下白滝駅は谷のはざま、空が高いんですよね
どこまでも吸いこまれていくような、どこかに繋がっているような、高い高い空です
真っ白な顔のオホーツク
私は勝手に「ロシアのひげじいさん」と呼んでおります
(^^;)
もうベテランのこの車両 雪がとっても似合いますね
今日も ムラは暑い暑い真夏です
夏休み明けはいつも暑いんです
それでも夜は窓を閉めてないと寒くなりました
風は秋、そしてまたすぐ長い冬です
前にもお話ししたことがありましたっけ、
下白滝駅は谷のはざま、空が高いんですよね
どこまでも吸いこまれていくような、どこかに繋がっているような、高い高い空です
真っ白な顔のオホーツク
私は勝手に「ロシアのひげじいさん」と呼んでおります
(^^;)
もうベテランのこの車両 雪がとっても似合いますね
今日も ムラは暑い暑い真夏です
夏休み明けはいつも暑いんです
それでも夜は窓を閉めてないと寒くなりました
風は秋、そしてまたすぐ長い冬です
2012/08/29 Wed 08:40 URL [ Edit ]
LM
タブレット様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
返信、大変遅れて失礼しました。
仕事が忙しいのですよ、最近・・・。
> この雪の中でレンズキャップ落としたら ・・・ 雪解けの4月末か下手したら5月GW頃までは
> 凍結状態ですね(笑)
まあ・・・そういうことになってしまうでしょうね(汗)。
でも、白い雪で一面が覆われていたなら、かえって落としていることに気づきそうですよ?
> 僕はこの駅の想い出といったら
> モーモーちゃんたちと番犬君たちでして
> キハやオホーツク DD51貨物などのことは
> まったくありません
> 新顔の番犬君に逢いたいなぁ
私も、この駅に限っては、それほど列車の方に興味を向けているわけではないです。
たまたま来たから撮ったという程度でして・・・。
牛や犬も、到着時点では意識もしますし、挨拶もしますが、すぐに興味がなくなります。
犬たちも、最初はこちらによってきますが、こちらが全然相手にしないとみると、さびしそうに帰っていきますよ(笑)。
でも、私がここに降り立つのは、鎮魂という厳粛な目的があってのことで、犬たちとじゃれあっている時間はないのです。そのために、数千円の資金をはたいて、わざわざここに来るわけですから。
牛や犬たちがいなくなったとしても、そこに駅がある限り、私は通い続けることでしょう。
こんばんは。
コメントありがとうございます。
返信、大変遅れて失礼しました。
仕事が忙しいのですよ、最近・・・。
> この雪の中でレンズキャップ落としたら ・・・ 雪解けの4月末か下手したら5月GW頃までは
> 凍結状態ですね(笑)
まあ・・・そういうことになってしまうでしょうね(汗)。
でも、白い雪で一面が覆われていたなら、かえって落としていることに気づきそうですよ?
> 僕はこの駅の想い出といったら
> モーモーちゃんたちと番犬君たちでして
> キハやオホーツク DD51貨物などのことは
> まったくありません
> 新顔の番犬君に逢いたいなぁ
私も、この駅に限っては、それほど列車の方に興味を向けているわけではないです。
たまたま来たから撮ったという程度でして・・・。
牛や犬も、到着時点では意識もしますし、挨拶もしますが、すぐに興味がなくなります。
犬たちも、最初はこちらによってきますが、こちらが全然相手にしないとみると、さびしそうに帰っていきますよ(笑)。
でも、私がここに降り立つのは、鎮魂という厳粛な目的があってのことで、犬たちとじゃれあっている時間はないのです。そのために、数千円の資金をはたいて、わざわざここに来るわけですから。
牛や犬たちがいなくなったとしても、そこに駅がある限り、私は通い続けることでしょう。
2012/08/31 Fri 01:08 URL [ Edit ]
LM
Jam 様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
レス遅れて失礼しました。
> 前にもお話ししたことがありましたっけ、
> 下白滝駅は谷のはざま、空が高いんですよね
> どこまでも吸いこまれていくような、どこかに繋がっているような、高い高い空です
そうですね。
青空の時の下白滝の空は、吸い込まれるような雰囲気を感じます。
だからでしょうか・・・この駅に独特の神秘性を感じるのは。
> 真っ白な顔のオホーツク
> 私は勝手に「ロシアのひげじいさん」と呼んでおります(^^;)
> もうベテランのこの車両 雪がとっても似合いますね
どういうネーミングセンスですか(笑)。
> 今日も ムラは暑い暑い真夏です
> 夏休み明けはいつも暑いんです
> それでも夜は窓を閉めてないと寒くなりました
> 風は秋、そしてまたすぐ長い冬です
暑い時期もあるんですね。
私たちのイメージでは、いつでも涼しそうですけど。
まあ、そちらの「暑い」は、私たちの「涼しい」かもしれません(笑)。
こんばんは。
コメントありがとうございます。
レス遅れて失礼しました。
> 前にもお話ししたことがありましたっけ、
> 下白滝駅は谷のはざま、空が高いんですよね
> どこまでも吸いこまれていくような、どこかに繋がっているような、高い高い空です
そうですね。
青空の時の下白滝の空は、吸い込まれるような雰囲気を感じます。
だからでしょうか・・・この駅に独特の神秘性を感じるのは。
> 真っ白な顔のオホーツク
> 私は勝手に「ロシアのひげじいさん」と呼んでおります(^^;)
> もうベテランのこの車両 雪がとっても似合いますね
どういうネーミングセンスですか(笑)。
> 今日も ムラは暑い暑い真夏です
> 夏休み明けはいつも暑いんです
> それでも夜は窓を閉めてないと寒くなりました
> 風は秋、そしてまたすぐ長い冬です
暑い時期もあるんですね。
私たちのイメージでは、いつでも涼しそうですけど。
まあ、そちらの「暑い」は、私たちの「涼しい」かもしれません(笑)。
2012/08/31 Fri 01:15 URL [ Edit ]