2013.03.26(Tue):駅探訪

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前回の記事-若桜駅(駅舎編)-の続きです。

若桜駅(11)

若桜駅(12)
若桜駅構内。
終着駅たる若桜駅ですが、ホームは1面のみ。
ホームは概ね4両程度の有効長を持っています。
通常はそれで十分ですが、以前紹介したとおり、団体用の車両をつないだ列車などが入るとギリギリの運用になることもあります。
一方で、構内には留置線が数本設置されています。
以前紹介した排雪車や12系客車も、ここに留置されています。
ほかに、SLの整備・走行を行う展示走行用の側線や転車台もあるので、構内は広々としています。

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若桜駅(13)
転車台(ターンテーブル)。
上路式と呼ばれる方式で、手動で動かす形式になっています。
以前も紹介したとおり、登録有形文化財に指定されており、SLが動く時には欠かせない施設になっています。
手入れが行き届き、登録有形文化財という“栄誉”を持つ転車台ですが、ずっとこの状態であったわけではありません。
むしろ、荒れ果てていた時期の方が長いかもしれない、苦難の歴史だったのです。
1930(昭和5)年、若桜駅開業と同時にこの転車台は設置されました。
SLが現役のころ活躍しましたが、戦後には早くも活躍の場を喪失したようです。
その後は放置され、本線につながる線路も切断。
しまいには、転車台は土に埋まり、草木は生え放題、枕木は腐り果てるという惨状を呈したのです。
しかし、2001年、一人の有志が復元に着手。
以後、山なす覆土や雑草等を除去、枕木を調達して敷き直すなど、こつこつと修復を続けられたのです。
その結果、4年後、ついに転車台はその美しい姿を取り戻したのでした。
その辺りの経緯は、こちらの新聞記事に詳しく掲載されていますので、ご参照ください。
それにしても、転車台という決して小さくはない施設を、4年もの月日をかけて地道に復元された方の努力には頭が下がります。
この転車台の復元は、単なる施設の“復旧”にとどまらず、これを機にSL保存会が発足、後に構内のみ・圧縮空気による運転とはいえSLの復活が実現し、それが若桜鉄道にとって重要な収益資源(地元にとっても重要な観光資源)になったことを考えれば、若桜鉄道にとっても重要な出来事だったといえるでしょう。

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駅の東西に設けられた転轍手箱番所
以前は転轍機(ポイント)の切替が手動だったため、その番所として設けられた小さな建物です。
現在、ポイントは自動で切り替わるので、無用の長物ですが、今も往時の姿をよく留めています。
それが評価されてか、このささやかな建物も、登録有形文化財に指定されています。
若桜駅には他にも登録有形文化財に認定された施設が数点あり、鉄道遺産の宝庫になっています。

(参考)若桜駅にある登録有形文化財
・駅本屋およびプラットホーム
・物置および灯室
・旧西転轍手箱番所
・旧東転轍手箱番所
・諸車庫
・機関車転車台
・給水塔
・流雪溝


若桜駅(16)
若桜鉄道の本社が置かれ、同鉄道の拠点でもあるだけに、若桜駅には車庫が設けられています。
車両の格納はもちろん、整備等も行われるようです。
LMが訪問した時は、団体客用に増備された車両を切り離し、車庫に戻す作業が行われていました。

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この駅の探索は1~2時間ほどの予定でしたが・・・。
施設が多いことや、SLが動いたこともあり、半日近い時間を過ごすことになりました。
お陰で他の駅の訪問に影響が出てしまったほどでしたが(汗)、それだけの魅力にあふれた駅でした。
機会があれば、また訪問したいですね。


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