2008.11.07(Fri):駅紹介・三江線編

宇都井駅(1)
本日は、三江線から宇都井駅をご紹介します。

宇都井駅(2)
LMがこの駅を知ったのは、まだ小学生頃だったと思います。
名前は思い出せないのですが、その頃の愛読書に全国の駅を紹介している本がありました。
そんな頃から、駅に興味を持っていたのですネ(苦笑)。
それはともかく、その本の中で、この駅も紹介されていました。
その異様な姿は、子供心にも強い印象となって残ったことを覚えています。
そして、その印象は大人になった今でも薄れることなく残りました。
本格的な駅探訪を始めた今、いつかは必ず訪問したいと思っていましたが、今回、念願かなって訪問することができました。

宇都井駅(3)
憧れの宇都井駅に降り立ちました!\(*´ヮ`)/
駅に降りた瞬間感じたことは、とにかく「寒っ!」((((;゚Д゚)))
LMたちが住んでいる辺りは、まだ最低気温でも2ケタです。
が、ここは、吐く息が白くなり、余裕で気温は1ケタいってそうです。
しかも、高台にあるので、風が冷たいこと!
「中国山地のただ中にあるから、もしかすると寒いかも」と防寒着を余計に持ってきたのは大正解でした。
が、それを着込んでもまだ寒い有様です。

宇都井駅(4)a

宇都井駅(4)b
宇都井駅遠景。
電線が気になるので、下の写真ではややズームを使って撮りました。
トンネルとトンネルに挟まれた高架の途中に忽然と現れる駅、まるで塔のように巨大な階段・・・。
子供の頃から頭に描いていた宇都井駅そのままの姿です。
それにしても、この近辺特有の赤瓦と田園の広がるのどかな風景の中に、この駅だけがあからさまな違和感を醸し出しています。

宇都井駅(5)
ホームから見下ろした駅の階段。
地上とホームを結ぶ階段は116段あります。
こうして見ても、地上はかなり下に感じ、かなりの高さがあることが分かります。
しっかりしたフェンスがあるので、高所恐怖症の人でもそれほど恐怖は感じないと思いますが・・・。

宇都井駅(6)
階段の途中から見た高架橋とホーム。
見るものを圧倒するような、コンクリートの威圧感があります。

宇都井駅(7)
宇都井駅入口。
この部分だけ拡大すると、まるで団地の入口のようにも見えますネ(笑)。

宇都井駅(8)a

宇都井駅(8)b
橋上のホームまでをつなぐ巨大な階段。
宇都井駅は地上30mの高所にあり、高さとしては日本一なのだそうです。
30mと言ってもなかなかピンときませんが・・・。
全く駅と関係ありませんが、かの名城・姫路城天守の建物部が31.5mとのことですので、それとほぼ同じ高さになるのでしょうか。
それにしても、これを見ると、そのシミだらけのコンクリートや辺りの情景から、まるで廃墟のようにさえ思えてきます。
まるで、取り残された団地の廃墟でも見るかのような趣。
しかし、この駅は今でもちゃんと生きており、地元の人に利用されているのです。
もっとも、この高さを上り下りするのは大変なことだと思います。
実際利用してみると、下りは何の苦痛も感じませんでしたが、やはり上りは少し辛いです。
右下にあるのがトイレですが、もしホーム上にいる時にトイレに行きたくなったら、116段の階段を駆け下らなければならないわけで、大変な話です(苦笑)。

宇都井駅(9)
階段の踊り場に書いてある謎の数字。
下から順番に数値が増えているようなので、踊り場の順番を書いたものなのでしょうか。
ちなみに写真の「十一」は、階段の最終段階にあります。

宇都井駅(10)
宇都井駅待合室。
階段の最上部に設置されています。
堅牢な建物に見えますが、内部には「雨漏りします」の張り紙が・・・( ̄▽ ̄;)
建物の上(写真左上)には白いマイクが設置されています。
列車を待っていると、このマイクから「ただいま、列車は浜原駅を16分遅れて発車しました・・・」というアナウンスが(;´Д`)
これは、昔から憧れていたこの駅にもっと留まって探索せよという、天の啓示か!(大げさ)
それにしても、このアナウンスは割れたような声で、待合室の中にいると聞こえにくいです。
外にいれば、それなりに聞こえるのですけれども。

宇都井駅(11)a

宇都井駅(11)b
待合室内部。
コンクリートで囲まれ、窓もない(ここにつながる階段の途中に窓あり)ため、室内は全体的にやや薄暗く、殺風景な景色です。
しかし、きつい階段があるにも関わらず、地元の方々が来て整備されているのか、塵ひとつも落ちていないほどきれいで、清潔に保たれており、居心地は悪くありません。
また、殺風景な景色を和らげるかのように、座布団が置かれています。
何より、外は寒風が吹きつけとても寒かったのですが、待合室に逃げ込むと風を遮断できる分だいぶましで、寒さもしのげます。
この待合室のありがたさをつくづく感じました。
ついでに、座布団をひくと身も心も温まってきます。
地元の方々の心遣いを感じるような駅でした。

宇都井駅(12)
待合室から見下ろせる光景。
のどかな田舎の光景に、かすみのかかった山の景色がマッチして、とても美しい眺めです。
山々は、ところどころ紅葉が色づき始めていました。

宇都井駅(13)
駅舎内に置かれている駅ノート
かなりの分量です。
結構たくさんの皆さんが訪問されていることが分かります。
何故か、四国の坪尻駅下灘駅の写真が一緒に入っていました。
どちらも、駅を探訪する者にとって一度は行ってみたい駅ですが・・・(私も行きたいです・笑)。
先にこの駅に来た駅訪問家の記念なのか、忘れ物なのか、分かりませんでした。

宇都井駅(14)a

宇都井駅(14)b
宇都井駅ホーム。
三次方面(上)と浜原・江津方面(下)、どちらもトンネルに囲まれています。
この辺りは、三江線の中でも一番遅く(1975年)開業した区間のため、トンネルを連続させた高規格路線になっており、列車が最も速度を出せる区間になっています。

宇都井駅(15)a

宇都井駅(15)b
探索しているうちに時間は過ぎ、やがてきっちり16分遅れで帰りの列車が入ってきました。
1時間ほどの探索でしたが、時間はたちまち過ぎてしまいました。
LMたちが好きな木造駅舎とは正反対の、まるでコンクリートの要塞のような駅。
でも、いつ間にか、私たちはこの駅にひかれていました。
また来たい』そう思わせる駅でした。


スポンサーサイト

Secret