2013.05.26(Sun):鉄道旅行

[ 石北本線 下白滝駅 ]
北海道201301(13)
丸瀬布からタクシーでたどり着いた先は、LMの大好きな駅・下白滝駅です。
もちろん、本来なら列車で訪問したいところですが、ちょうどよい列車がないため諦めざるをえません。
既に、下白滝駅には何度も訪問していますが、これまで見たことがなかったのが夜の光景。
今回、どうしても大好きな駅の夜の光景を目にしたくて、行程に組み込んだのでした。

北海道201301(14)
初めて見た、夜の帳に覆われた下白滝駅の景色。
それは、とても言葉には尽くせないほど美しいものでした。
訪問する前からいろいろ想像して期待していたのですが、その想像すら絶する神秘的な光景です。
駅を埋め尽くす純白の雪。
絶妙な加減で駅舎と雪を照らし出す、照明の芸術的なまでの灯。
そして、昼間には見ることのできない、清浄な中にも妖艶ささえ醸し出すような駅舎。
これに-20℃近い酷寒が加わり、五感を通して記憶がLMの脳内に焼き付けられていくような気がしました。
言葉にはとても尽くせませんが、この光景を見ただけでも北海道に来た甲斐があったと感じられるほど、その光景は圧倒的で感動的でした。

北海道201301(15)
胸に秘めた最愛の人の小さな遺影を取り出しました。
この人気のない、清浄で神秘的な世界こそ、今は亡き彼女と“語り合う”のに相応しい場所。
この駅に佇んでいると、いつも彼女の声が聞こえるような気がして、幸せになれます。
目前の素晴らしい光景と合わせ、LMは至福のひと時を過ごしたのでした。


幸せな時間はあっという間に過ぎるもの。
元々この駅では1時間強の時間を予定しましたが、列車が遅れたこともあり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
自分の世界に没頭しているうちに、ふと時計を見やると、時間は何と駅を出立する5分前
すっかり慌ててしまい、余韻も何もなく、バタバタして準備を整えなければなりませんでした。
ところが、幸いなこと(?)に、遅れは他の列車にも波及していたようで・・・。
LMがこの駅を発つための列車にも遅れが影響したため、もうしばらく駅で幸せな時間を過ごすことができました。
お陰で、最愛の人の遺影にも、最後にしっかりとこの駅の光景を見せてあげることができました。
亡き彼女も、もう少しこの駅にとどまりたかったのでしょう。


列車が来た後も、対向列車の待ち合わせとかで、さらに8分ほど駅に停車していました。
ちなみに、対向列車はラッセル車で、ゆっくりと構内を駆け抜けていきました。

北海道201301(16)
思わぬことが続いて下白滝駅の滞在時間は延び、ちょっとした“おまけ”をもらったような気分でした。
その時間を無駄にしないためにも、立ち去る前、もう一度自分の記憶にこの駅をしっかりと焼き付けました。
その記憶はあまりにも鮮やかで、今も目を閉じればその景色が思い出されます。
下白滝で過ごした時間は、旅行の全行程からすればほんのわずかな時間でしたが・・・。
今回の旅行で、間違いなく一番幸せな瞬間でした。


スポンサーサイト

Secret